キングダム・オブ・ヘブン | 映画を観よう

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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
キングダム・オブ・ヘブン 特別編(初回限定生産)

アメリカ 2005年

オーランド・ブルーム、リーアム・ニーソン、エヴァ・グリーン、ジェレミー・アイアンズ、エドワード・ノートン


監督:リドリー・スコット 『グラディエイター』

脚本:ウィリアム・モナハン

音楽:ハリー・グレックソン=ウィリアム 『マイ・ボディーガード』、『シュレック』


【ストーリー】

12世紀のフランス、鍛冶屋の青年バリアン(オーランド・ブルーム)のもとに実の父親と名乗る十字軍であるイベリンの騎士ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)が現れた。バリアンは妻子を亡くし、生きる望みも無かった。突然現れた父親に許しを請われ、後継ぎとして全てを与えると言われても、今のバリアンには関係のないことだった。しかし、自殺者の首を切り落とすキリスト教の教えと、妻のクロスのネックレスを身につけている司祭を殺してしまったバリアンは、父の跡を追いエルサレムへと向かう。父ゴットフリーは“キングダム・オブ・ヘブン”(天国の王国)を作るという理想を胸に、息子バリアンは贖罪のために・・・・。

エルサレムは、キリスト教徒とイスラム教徒が奇跡的に共存している“天国の王国”だった。ゴットフリーはエルサレムを守るため命を捧げる覚悟だったが、司祭を殺してしまったバリアンを捕らえにきた者たちとの戦いで命を落としてしまう。ゴッドフリーは死の間際、バリアンに全てを譲り受け、弱いものを守れと言い残す。幾多の困難を乗り越え、彼はついにエルサレム王国へと辿り着く。バリアンを暖かく迎えるイベリンの人々。エルサレム国のティベリウス(ジェレミー・アイアンズ)は、父ゴットフリーと同じ志を持ち、国王(エドワード・ノートン)を支えていた。しかし、国王の妹シビラ王女(エヴァ・グリーン)の夫ギー(マートン・ソーカス)とルノー(ブレンダン・グリーソン)は、禁止されているイスラム教徒への攻撃を繰り返し、その均衡が危くなっていた。




歴史物が続きます。こちらは、見事な歴史物作品です♪批評が別れる作品ですが、私はけっこう好きです!!

オーリーブームの時に劇場公開を観なくてよかった~!と思いました。

少なくても『ロード・オブ・ザ・リング』の記憶も薄れている今の時期に観たことで、純粋にこの作品を観ることができたから・・・。


大画面で音響も楽しみながら観たかった~というのが本音ですが。


リーアム・ニーソン、ジェレミー・アイアンズ、エドワード・ノートン。

まず素晴らしい脇役の方に感謝!!作品が締まっていいですねぇ~~~。そういう意味では、まだ未熟な感じのするオーランド・ブルームの主役に首をひねる方も多かったようですが、騎士の息子として育ったわけではなく、鍛冶屋ですから・・あのくらいの雰囲気で良かったと思います。



どの時代でも宗教がからむ戦争。。異教徒だからと、虐殺していく十字軍が言う「神の御心だ・・」

十字軍については、ほとんど知らなかったのですが(相変わらず予備知識もなしに観るヤツです・・)


聖地エルサレムに行って、妻の罪(キリスト教では自殺は大罪)と自分の罪(殺人ですし)の許しを求めたバリアンが言う「エルサレムの地についても神の声は聞えない・・・」と。


いつだって、宗教がからむ戦争の場合、神を理由にするけれど、神様だって迷惑だと思いますよ・・(困)結局、人間の支配欲というか・・領土とお金が目当てなんですから・・(ディベリウスが言ってますもんね)



エルサレム国が稀に異教徒同士が平和でいられたのは、双方の王が王としての威厳と慈愛に満ちていたからですね。(今、戦争をしている国・・・トップに問題ありですわ・・。)


エドワード・ノートン扮するエルサレム国王(顔は見えないですけど)が、バリアンに言うセリフでもその人格がわかります!「たとえ王の命令でも、魂はお前のものだ・・・」


イスラム側のサラディン王もまた、素晴らしい。エルサレムを奪還するときにも、けっして民を殺さない(十字軍は全てを焼き払ったんだけどね・・・)敵でも、アッパレと誉めるだけの器があるんですもん!!



結局、その人格者である国王が死んでしまった跡を継いだのが、最悪なギー。そうなると、もう戦争が始まるのは仕方ないわけですが・・・。戦闘シーンは、なんというか・・時間がかかりましたね。でも、実際あんな風に長丁場なんだろうなぁ~。(今の時代は飛行機で爆弾落としてボ~ンですけど。。。)

ここでも、バリアンの戦い方が他の人とは違うことが意味を持っていますね、攻撃ではなく、民を守ることが第一。けっして攻撃は最大の防御ではないところが、父の教えを守っている。騎士がいないと嘆く司教を前に神のためではなく、大切なひとのために戦うと説くバリアン。かつて父に教えられたことを民に伝えるシーンは、ちょっと受け売りじゃん!とツッコミたくなったけれど、がんばれ~!と思いました。


最終的にエルサレムをあけ渡すことになるけれど、民を守ることはできたし、ある意味、聖地を守ったことにもなったんだと思います。


それにしても・・・王がギーを反逆罪で捕らえ処刑するから、シビラと結婚してくれ・・・ということを断ったバリアンだけど、結局一緒に生きていくんだから、受けていればこの戦いもなかったのになぁ~~~などと、つまんないことを考えたりして(苦笑)そのときのシビラの言葉はもっともですもん!!「多くの善のために、わずかな悪も必要」ってね・・・・。



もう少し、歴史を勉強してから、また見たいなぁ~~~と思います!!





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