フライド・グリーン・トマト | 映画を観よう

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レントラックジャパン
フライド・グリーン・トマト
Fried Green Tomatoes


アメリカ 1991年
キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー・ルイーズ・パーカー

【ストーリー】
エヴリン・カウチ(キャシー・ベイツ)は40代の太りぎみの専業主婦。
夫のエド(ゲイラード・サーティン)は彼女よりもテレビに夢中で夫婦仲は倦怠期そのもの。エヴリンはそんな自分と毎日を何とか変えたいと思っていたが、結局チョコレート中毒で情けない毎日を送っていた。
そんなエヴリンが、夫と出かけたローズヒル・ホームで、そこに暮らす老女ニニー・スレッドグッド(ジェシカ・タンディ)と出会う。ニニーが始めた昔話は不思議に魅力的で、エヴリンはニニーの話を聞きに頻繁にホームを訪れるようになる・・・。



始めてキャシー・ベイツという素敵な女優に出会った作品です。

どこにでも居そうな普通の主婦、夫婦仲だけじゃなく、全てにおいて倦怠気味で自分を持て余しているエヴリンが少しずつ変わっていくのだけど、表情、歩き方・・涙が出るくらい素敵!! もちろん豪快さはバツグンですが♪


老女ニニーには、『ドライビングMissデイジー』のジェシカ・タンディ、優しくて思いやりがあって、包み込むような笑顔。でもどこかに陰があって、ただ年老いているというだけではない深みを感じさせるのは、演技なのか、彼女自身のかもし出すものなのかわからいけれど・・・ピッタリです。

少年のようなイジーには『妹の恋人』のメアリー・スチュアート・マスターソン。女らしくて優しいルースには『ボーイズ・オン・ザ・サイド』のメアリー・ルイーズ・パーカー、どちらもピッタリはまっておりました。

こんな友情いいなぁ。強くて優しくて、逞しくて。
イジーの奔放なところや、屈託のない明さ(でも弱いものにはすっごく優しい)、ルースの寛大さと強さ(女らしいけれど弱くない)。一人でこれだけ持てたら贅沢だけど、そういうのを持った友人が居たら・・・生きて行くのって大変でも頑張れそうな気がする。


この作品も随分前に観たのだけれど、今また見直してみると、主人公エヴリンのことが一層理解できて、一挙一動にうなずいてしまったり、笑ったり・・・。

映画って不思議!!一つの作品でも観る時や年齢、自分のおかれた環境なんかで何度も楽しめるからヤメラレナイ~って感じです。
観終わったあとに、爽やかな気分で前向きになれる、そういう1本です。