【スカラべえ】の豆知識コーナー
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以前、古代考古学博物館の庭の池のご紹介をしました
スフィンクスは、体が百獣の王ライオン、頭が古代エジプトの王ファラオの姿をしています。
ギザのスフィンクスは、カフラー王の顔がモデルといわれています。
さて、こちらの博物館の中庭のスフィンクスは
ふっくらとした、まるい顔
アーモンド形の目
これは、古代エジプト第18王朝の女性ファラオ「ハトシェプスト女王」のスフィンクスです
どことなく、顔が女性っぽいのがわかりますか
女王は、公式の場では、男装をしたといいます。
メナス帽と呼ばれる被り物に、付け髭などです。
残念ながら、この像は付け髭や鼻先が欠けてしまっています。
女性がファラオになるというのは異例であったため、
この女王にまつわる推測が考古学会でも盛んです。
夫はトトメス2世で、妾の息子トトメス3世を次のファラオにするように遺言を残して死にました。
当時トトメス3世が幼少だったために、その後22年の間、実質的統治を行っていたといいます。
女性ファラオならではの統治で、
戦争を好まずに貿易などの平和外交に力をいれエジプトを繁栄させました。
ルクソールの西岸にある、ハトシェプスト葬祭殿の壁画には、
交易の様子を表したレリーフなどが残っています。
ハトシェプスト葬祭殿も必見の観光地です
切り立った断崖のふもとに白く輝く葬祭殿、列柱、様々なシーンのレリーフ
きっと強烈な印象を抱くとこと思います
そのようなすばらしい建造物も残したハトシェプスト女王の遺物は
博物館の中にももちろん展示されていますが
博物館を守るように、2対のスフィンクスが中庭に展示され
毎日世界各地から訪れる観光客を出迎えているのです
訪れた際には、ぜひけなげに入り口を守っているスフィンクスにも
注目してあげてくださいね
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