こんにちは😊
今回は前回からあまり間が空かず?の投稿です(笑)
現在、新作ワームの開発に入っているのですが、
量産用のシリコーン型を作る前に、確認の為の簡易型を作ります。
エギ壱製作所では光造形でその簡易型を出力しているのですが、
今回はその簡易型についての内容です。
レジンは一般的に出回っている水洗いレジンを使用。
勿論、こんな使い方をする為のレジンではありませんので、
熱が加わると柔らかくなるし、脆くもなります。
ただ、
私が簡易型にマテリアルを注型するのは、多くても2回。
CAD上とマテリアルに置き換えた実物とのイメージの違いを確認したり、
マテリアルの流動性に問題が無いかのチェックが目的なので、
それだけ耐えてくれれば良いので、耐久性は必要無いんです。
仮に、この簡易型で量産を行うと、
熱で柔らかくなった簡易型が、型の固定の圧に負けて寸法がどんどん薄く押しつぶされて来ます。
そうなると、本来の設計通りのワームとして機能しなくなる。
この辺りは、耐熱レジンを使えば型の変形は起こりませんが、
それ以前に、光造形で出力した表面は一見ツルツルに見えますが、
基本、マットで光沢は無いんです。
その表面の型にマテリアルを注型すると、置き換わったワーム自体もマット調に仕上がります。
別に見た目はマット調でも良いんですが、
マテリアルの流動性が悪いので、細かなエッジや角の気泡抜けが悪くなり、成型不良にも繋がります。
それを解消する為には、型自体に塗装処理を行えば良いのですが、
ワームという小さいサイズの型で、更にそのサイズの中に散りばめられた各セクションのディテールをバッチリ残した塗装は、
少しでも塗装を触った事のある方ならその難しさは分かると思います。
それもただ塗装するだけでは無く、
型として使う為に、耐熱性と離型性と耐久性を持た塗料で行わなければなりません。
それを先程にも書いた、ディテールを残す為に薄い塗膜で!
不可能では無いですが、私の技術では現実的では無いのが現状です。
凸型だと比較的ディテールは残しやすい塗装が出来ますが、
型は凹型なので、塗料が溜まり、ディテールがボケやすい傾向にありますしね。
そうなると、
光造形で型原型を出力し、
光沢のみの薄い塗装処理を施した型原型を元にシリコーン型を取った方が、コスト面や作業効率面や耐久性の面でも有利なので、
エギ壱製作所ではこの方法をとっています。
寸法精度をバッチリ出すのであれば堅い型の方が有利ですが、
作るものがワームなので、シリコーン型でも固定の圧さえ間違わなければ、許容出来る範囲内の小さな誤差で成型は可能です!
という事で今回は、
光造形で出力した簡易型についての、あんな事、こんな事、でした😁
次回は新作ワームのお話でも🤗
では、また👋