幼少の頃、ヨーロッパに住んだことがある人は、日米で献血が出来ません。
献血をする際のアンケート用紙にヨーロッパに住んだことがある年と期間を記載する部分があり、この項目に引っかかるのです。
理由は、狂牛病(BSE)です。
アメリカの場合、1980年以降、ヨーロッパに特定期間以上住んだことがある場合、献血が出来ません。
卵子提供も同様です。
アメリカでは、卵子提供は臓器移植の扱いになり、厳しい審査をクリアしなければなりません。
エッグドナーの滞在したことのある国や期間を厳密に調べているのは、さまざまな感染症の心配があるため、各国当時の国の規制や状況、流行病に一致するものがあるかを調べるためです。
そして、その中に狂牛病も含まれています。
狂牛病は、1986年にイギリスで発見されました。
その後、イギリスを中心に世界中に狂牛病が広がり、世界的な問題へと発展しました。
卵子提供の規定は、この感染拡大状況によって、規定内容がかわってきています。
アメリカの卵子提供に関する規定は、2005年から強化されましたが、狂牛病の調査・研究は日々続けられているため、狂牛病に関する規定は頻繁に改正されている印象があります。
狂牛病に関することは、まだわかっていない事も多いです。
胎児へ感染する可能性は、少しだとしても残っています。
また、胎児へ感染しないことも証明できていません。
国の規定は、患者さまを守るためにあります。
将来、産まれてくる赤ちゃんへ感染する可能性が少しでも残っている場合は、国で守るべきだと考えます。
特に、卵子提供の場合、妊娠・出産する可能性が非常に高いです。
卵子提供では、こういった感染症のリスクを事前に阻止できます。
それも卵子提供のメリットとも言えると思います。
将来、産まれてくる赤ちゃんを守るために、できることは、出来る限りするべきです。
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