LA Babyの活動が始まった頃のお話です
LA Babyの活動が始まった頃。
もう10年以上前のことです。
この頃は、特にいろいろなハプニングがありました。
当時は、送迎にかかわるハプニングも多かったです。
まだ、LA Babyのスタッフも少なく、送迎システムを確立したものはありませんでした。
緊急時に使用する弊社のコンドミニアムもありません。
緊急時に使用するスマートフォンもLINEもありません。
小さなオフィスと少ないスタッフです。
そして私たちの活動に共感し、車屋さんから提供していただいた車一台です。
カーナビもありません。
そんな、状況での、LA Baby初期の頃の出来事です。
サンディエゴからのご協力者
当時は、卵子提供という言葉が、まだ広まっていなく、エッグドナーの協力者が極端に少ない時期でした。
それまであった日系のエージェンシーは、米国の卵子提供エージェンシーを仲介する業者しかいなく、日本人は白人などの、アメリカ人のドナーに協力していただく形でプログラムを進めるのが一般的でした。
ただ、私たちは、日本人ドナーにこだわっていました。
日本人の患者さまには、日本人を。
最初は、実績もないので、口コミなどの紹介もありません。
地道に、各大学に不妊治療の現状を説明し、やっと、サンディエゴから協力者が現れました。
サンディエゴは、ロサンゼルスから200キロくらいの距離にあります。
だいたい、東京から静岡くらいの距離です。
道が混んでいなければ、片道2時間くらいの距離ですが、渋滞も多く、3・4時間かかることもあります。
まだ、留学生として、アメリカに来てまもない方でした。
ただ、車を持っているため、車でクリニックまで通院可能でした。
移動費にかかるガソリン代をお渡しするお約束をし、患者さまも合意し、プログラム進行中の朝の出来事です。
「車が故障して、今日の診察に行けません!」
大変です。
決められた日に診察に来れないと、完全な状態でお体の調整ができません。
微妙な卵子の発達状態で、お薬を調整し、採卵にむけて、プログラムを進めるので、診察は絶対に必要です。
最良な状態で採卵が出来ないと判断された場合、全てキャンセルです。
その場合の、それまでにかかった全ての費用は、レシピエントでもなく、ドナーでもなく、全て私たちが負担します。
ただ、キャンセルになれば、患者さまの大切な時間が過ぎてしまいます。
卵子提供を含む、不妊治療では、「時間」はとても大切です。
決められた予算がありますので、タクシーで来ていただくわけには行きません。
電車で来ていただくのには、心配でした。
そこで、行ってきました、サンディエゴ。
スマートフォンもありませんので、出発前に、地図で念入りに場所を調べ、渋滞などの交通状況を予測しての出発です。
ロサンゼルスの本社を出発し、サンディエゴでドナーを車に乗せ、クリニックに来ていただき検査をし、サンディエゴに送り届け、ロサンゼルスに戻ってきました。
2往復です。
今でしたら、弊社のコンドミニアムもありますが、当時は、まだ弊社で所有しているコンドミニアムもありませんので、1日で2往復する必要がありました。
幸い、当日は、他の患者さまもいなく、緊急事態もなさそうなタイミングだったため、このように対応が出来ました。
現在は、スタッフも増え、人数が足りない時のための臨時のベテラン送迎ドライバー等がいますので、あらゆる緊急事態に対応可能ですが、当時は、本当に大変でした。
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