【過去レポ】立山・剱岳 ③
剱岳(つるぎだけ)
富山県 2,999M
2006年 8月19日(土)~21日(月) 2泊3日
1日目 天候 晴れのち曇り
扇沢 7:25 ~ 室堂 9:35 ~ 浄土山 11:40 ~ 一ノ越 12:10 ~ 雄山 13:30
~ 大汝山 14:10 ~ 富士ノ折立 14:35 ~真砂岳 ~ 別山 16:00
~ 剱御前小屋 16:30(泊)
2日目 天候 晴れ
剱御前小屋 4:30 ~ 剱沢小屋 5:00-5:40 ~ 一服剱 6:50 ~ 前剱 7:50
~ 剱岳 9:30-10:00 ~ 剱沢小屋 13:20(泊)
3日目 天候 雨
剱沢小屋 6:10 ~ 剱御前小屋 ~ 雷鳥沢 8:15
~ みくりが池温泉 9:30-11:05 ~ 室堂 11:45-12:30 ~ 扇沢 14:15
※コースタイムは休憩・写真撮影含む
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・・・のつづきです。
とうとう、剱岳登頂の日がやってきましたぁ~
前日の立山三山縦走の疲れもなく、
ぐっすり小屋泊で眠ったので、おめめバッチリ
準備は万端です。
さて、剱岳への登山ですが・・・
あの有名な難所、カニのタテバイ・ヨコバイは、
ハイシーズンにはかなり渋滞するらしい。。。
・・・という噂を聞いていたので、、、
夜明け前から出発することにしました。
ヘッデン点けて、いざ出陣
剱御前小舎から剱沢へは、岩ゴロの下りです。
まだ真っ暗なので・・・
足元はかなり注意です
暗い中歩いていると・・・
剱岳の中腹にチカチカ光るものが
もしかして、、、
剱の山頂にご来光登山してる人だぁ~
すごいなぁ、難所もヘッデンの光で登っちゃうのね~
約30分ほどで、剱沢小屋へ到着です。
まだ静かなテント場。
本日のお宿は、ここ剱沢小屋。
本当はここに2泊すればよかったんだろうけど・・・
なるべくいろんな小屋に泊まってみたいということで、
あえて2泊別々の小屋にしてみました。
朝早いんですけど・・・
受付で、本日宿泊予約している旨を伝え、
荷物をデポさせてもらいます。
すると・・・
「君たち、剱岳は初めてかい?」
小屋のおじさまが、紙を渡してくれました↓
オリジナルの剱岳の案内地図です
手書きで、各ポイント(特に難所)の説明が書かれています。
剱岳は人気があるので、多くの登山客が訪れるけれど、
その分だけ、事故が後を絶たない。。。
小屋のスタッフとして少しでも注意勧告して防止できれば。。。
と、宿泊客に手渡しているそうです。
ありがたやぁ~
おじさま曰く、、、
カニのタテヨコは難所と言われるため、
みんなが通過に注意をするので、実際にはそこでの事故は少ない。
一番事故が多いのは、
難所通過後の下山時の前剱あたりのガレ場。
みんなホッと安心して、つまづき転倒や落石による事故が多いんだそう。
確かに、行ってみて・・・
前剱あたりは浮石がたくさんで、すごいガレてた。。。
出発前に詳しい話と注意事項を聞けて、とても助かりました。
登頂は楽しみだけど・・・
ちゃんと気をつけて行かねば。。。
改めて身を引き締めました
さて、、、
必要な荷物をアタックザックにまとめ、
いよいよ剱岳山頂目指して出発です
準備をしている間に、夜が明けました。
(ちなみに、剱沢小屋からは位置的にご来光は見えません。)
朝日に輝く剱岳、素晴らしい~
幸運なことに、本日の天候は良さそうです
出陣前に、小屋前で記念にパチリ。
しつこいけど・・・(笑)
なんとも美しいお姿です
天空を切り裂く針の山とは、よく言ったものですね。
険しい岩山だというのが、遠くから眺めてもわかります。
この後、いろんな山に登ったけど、
これほど見た目からして険しい山ってあまりないもんなぁ~
日本三大雪渓の剱沢雪渓を遥か下方に見ながら横切り・・・
剱岳に一番近い小屋、剣山荘を目指します。
山頂から右に続く八ツ峰の尖り具合がスゴスギ
あちらはバリエーションルート。
あんなところを行ってしまう人って、一体。。。
はい、当時(3年前)は建設中。。。
前年の雪崩れ被害の為、立て替えられていたのでした。
(一昨年?完成し、現在は営業中のはず)
本当はこっちに泊まってみたかったんだけどね。
今思うと、剱沢小屋が剱岳を眺めるのに
一番良いロケーションな気がするので、まいっか。
剱沢は雪渓が遅くまで残るせいか・・・
この剣山荘周辺にはお花がたくさんありました。
ヨツバシオガマ
来た道を振り返って・・・
剱沢小屋とキャンプ場が小さく見えます。
お腹がすいたので・・・
これで・・・朝食付き相当の1,000円分っす
今だったら、ぜったい自炊するよなぁ~
お腹を満たし、再出発
ここからが本格的な登りとなります。
ぐんぐん高度をかせぎ、、、
あっという間に剣山荘が下に。。。
この辺りはまだガレ場ではないけれど、
剱御前の稜線まで上がると・・・
稜線の向こうには、富山方面と日本海がぁ~
ん~、いい眺め。
すこし先に進むと、
かなり場所のせまーいピークに到着しました。
岩がゴロゴロしていて、休むのもゆっくりできない感じ。
数人が休憩できる?くらい。
ここが一服剱です。
(いい写真なかったぁ~。後に遠めの写真載せますね)
そして・・・
前方には険しい山が立ち塞いでおります。。。
あんな高い険しいピーク、、、
記念写真を撮る私。
いえいえ、あのピーク前剱っす。(笑)
アホだねぇ~
でも、この山の裏に・・・
見えていない本当の山頂が隠れてるのです(笑)
騙されたぁ~
でも、ずい分と登ったので標高を稼いできました。
遠くには、鹿島槍が~
右には谷が・・・
地図で言うと、武蔵谷?
そして・・・
ここからが、前剱への登りです。
けっこう斜面も急だし、浮石がたくさん
鎖もところどころに付いています。
確かに、、、剱沢小屋のおじさまの言っている通り。
危ないなぁ~って感じの斜面をずっと登っていきます。
なんて思っていたら・・・
前を歩く単独行きのおじさん。。。
歩みも遅い上に、道を譲ってくれません。
何といっても、すごく歩き方がおぼつかない
抜くタイミングもなく、あせらず一緒に着いて行くと・・・
なんと・・・おじさんの足から落石がぁ~
あぶなぁ~い
幸い、朝早く人も少なかったし、
私達のグループにも当たらなかったからよかったものの。。。
人為的な事故にも注意ですね
申し訳ないけどそこで、
おじさまは追い抜かせていただきました・・・
さてさて、
ずい分登ってきましたよぉ~
振り返ると・・・
写真中央の岩が露出しているピーク、あそこが一服剱です。
すっごい絶景だぁ~
スタートしたのは、一番上の稜線上にある別山乗越だもんね~
この方たち、まだまだ余裕です。
ダブルピースしてると、小学生みたいですぞ(笑)
そして、、、
もしやあれが頂上では???
・・・と思ったところが、、、
ほえ~、まだ前剱なんかい
ここまででもかなり歩き応えありましたけどー。
その先には、、、
やっとやっと・・・剱岳頂上が姿を表しました
そして、ここからが、、、
剱岳の難所の始まりです。。。
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