ブログネタでは「フォークが無いとケーキが食べられない!」なんて意見が紹介されていましたが、ナイフが使えるならフォークを差して食べる必要もなかろうと思います。
それに今季節が冬だからいいものを、もし夏になってソルベやかき氷を食べるということになったらフォークでは食べにくいですよ、間違いなく。
そういうわけで、スプーンを一押し、ということにしておきましょう。
せっかくここは「シルバーカトラリーのお部屋」ですから、普段使っているスプーンを紹介してみたいと思います。ちなみにスプーンの名称は、日本のカトラリーの最大手 LuckyWood の「カトラリーの種類と用途」ページによりました。
では左から。
デザートスプーン(ライス・スープ・デザート用)
英国の伝統キングスパターンのスプーンです。デザートスプーンですが、食事全般に使います。でも和食大好き人間なので基本的に出番は少ないです。
スープスプーン(スープ用)
こちらも英国の伝統キングスパターンのスプーンです。スープ用ですが、炒飯を食べるときにも愛用中。
ティースプーン(紅茶、コーヒー、フルーツカクテル用)
大きさが手頃なのでデザートを頂くときに使います。実はこれアールデコ風の持ち手部分に純銀のホールマークがあって以前ちょっと触れたことがあるのですが、異様に太い持ち手はどうやらアルミ合金ではないかと思われます。それでシルバープレートの真っ赤なニセモノです(笑)
ティースプーン(紅茶、コーヒー、フルーツカクテル用)
花模様の純銀フィドルスプーンです。フィドルというのは持ち手部分が羽子板のように形で、ヨーロッパではバイオリンに似ているのでこう呼びます。1907-8年に作られたロンドンの Charles T Maine社製です。主にアイスクリームを食べる時に使います。
他にも 1805 年に作られた純銀の condiment spoon (調味料スプーン)もありますが、こちらはコレクションのために買ったものなので、また日を改めて書きたいと思います。
もちろん広い世界には、カレーを右手のひらでとって親指で押し出して食べる所もあります。それでインドのような国に出かけたらスプーンをあえて使わず、右手でカレーを食べるのもおつではないかと思います。
とはいえ、材質がシルバーにしろステンレスにしろ、カトラリーというのはそれぞれの食事の目的に沿ってデザインされています。皿から口に運ぶだけなら100円均一なんかで売っているものでも可能ですが、使いやすさや口の中にいれるところまで計算されて作られているスプーンなりフォークを選ぶと、せっかく作った料理もただかきこむことなく、楽しくいただけるのではと思います。
P.S. ケーキを食べる時には白蝶貝フォークとナイフのセットを使っています。