コスト! コスト! コスト! 無生産者に冷酷なのは人道にもとるのではないかと、義憤を感じていたが、原始時代にさかのぼれば、狩りをするなり木の実を採集するなりができない人は生き残れなかった。 つまりこれは自然の法則なのかもしれない。 しかし人類は、長い年月をかけて「憐み」を育ててきたのではなかったか? 働ける者が働けないものを生かすという関係を? キリスト生誕から2000年を超えた今、人の人生にまでコストを云々する冷酷さを自然の理だとうそぶく冷たさを放置してはならないと思う。