米国の大統領選挙における、トランプ氏の躍進について他の人が言わないことを書いてみます。
1. 戦争になって死ぬのは下層階級である。
2. ワシントンとニューヨークだけがアメリカではない。
3. トランプ氏は下層階級(と彼らに同情的な中流)の心をつかんだのではないか。
1.戦争になったら、米国の下層階級が死ぬのである。自分たちとは関係のない国へ行くのはごめんだ。彼らの心の叫びをトランプ氏はつかんだのではないか。
2.ワシントンのインテリなどは、トランプ氏はえらく不人気のようである。しかし、ワシントンとニューヨークだけがアメリカではない。東京がだけが日本でないというのと同じである。
エスタブリッシュメントの連中は、貧困地帯で出征した家族の無事を祈る黄色いハンカチを見ることはない。
3.日本の評論家の中には、トランプ氏が大統領になったら、アメリカが超大国の座を滑り落ちるとかいうものがいるが、はっきり言って、そんなことは、家族が遠い国へ出征しているものにとっては、どうでもよい話である。トランプ氏は、彼らの心をつかんだのではないだろうか。