この春から新しい事を始める人へ三つほどアドバイスをします。
それは、
1)一生懸命すること
2)社内、同業者とまずは関わること
3)今考えていることを記録にとる
第一に、一生懸命することです。これは、例えば最近はない所が多くなったかもしれませんが、お茶汲みとかです。あるいは、来客をもてなすとかでもです。
ここで重要なのは心を込めることです。上手くやることではありません!
上手くやらなければならないのは仕事です。もしお茶をいれるのが上手いなら喫茶店で働くべきです。もてなすのが上手ならホステスになったり、女将となって、旅館の経営を立て直すとか、人材は払底しているのです。
そうではなくて、生活がだらしなくて、仕事だけ真剣というわけにはいかないのです。だから会社へ行ったらとにかく一生懸命やる。重要でないことに手を抜くのは、仕事に慣れてからでいいのです。
それと、たとえつまらないと思った仕事でもやることです。
どんな仕事でも、会社にとって意味があるかするわけです。
例えば、やりたい分野の会社に入ったのにその仕事ができなかった。
営業を希望しなかったのに、営業の仕事にまわされてしまった。それで、
もう、こんな会社やめてやる。
と思ったとしましょう。でも、資本主義である以上は、営業に強いのは絶対有利です。将来独立することを考えているならやりたい分野の営業を経験できるのは超ラッキーです。そんな気はなくて、辞めるにしても三週間でも三ヶ月間でも経験しておいて損はありません。
第二に、社内、同業者とまずは関わることです。
現在は異業種から学べとよく言われます。確かにその通りだと思います。しかしそうゆう事を言う人はその仕事については既にエキスパートだったりします。
彼ら仕事や人生の達人やプチ達人にとってはそうでも、新人にとっては同業者の方が学びやすいのです。それを自分なりに取り入れてアレンジする。まずそれをして、異業種交流会とか、セミナーとか専門外の勉強会へ行くのはそれからでも遅くありません。
会社のイベントとかもあれば積極的に参加することです。週末でもボランティアより会社を優先しましょう。ボランティアなどは平日に休暇を取って行けばよいのです。その方が相手も人が足りてなくて助かるのではないでしょうか。
まずは社内、同業者、同分野に学ぶ。他業種、他分野の勉強会、セミナーは、三ヶ月、半年、一年後に行くのです。そうすれば自分も一端の専門家きどりができます。
第三に、今考えていることを記録にとるのです。仕事や新しい世界について考えたことや、感じたこと、違和感などをメモしておくのです。
先輩達が、何も考えずに仕事をしていると思うかもしれません。しかし、誰もが最初は新人だったのです。それが日常に埋没してしまうのです。
その先輩達の姿は実は新人達の、一年後、三年後、五年後、八年後の姿なのです。たとえ良いことを思ったとしても、今新鮮な気持ちで感じたこと、考えたことを記録
しておかないと、そのことすら、忘れてしまう可能性があります。