江別市郷土資料館 ∞ 大和政権の云うエゾ、エミシの源流、古代江別の民 | EartHeartH

江別市郷土資料館 ∞ 大和政権の云うエゾ、エミシの源流、古代江別の民

江別 古代遺跡巡礼① 巨石の古墳と古代文字の石碑発見!@江別神社裏
江別 古代遺跡巡礼② 巨石の古墳と古代文字の石碑


そうして江別神社裏の古代文字巨石碑やストーンサークルや古墳を発見した足で


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一路江別市郷土資料館 へ。


館の考古学者の方の丁寧な説明を受けつつ
紐解かれてゆく江別の地に纏わる太古の歴史。

ちなみに
まず江別神社裏の一連の発見を写真を観せつつ知らせると
個人宅内だったために未調査で知らなかったとのこと。
資料館をご案内いただいた考古学者の方はかなりの興奮で
これを機に今後調査に入るとのことでした。




江別市は
大雪山系の石狩川
豊平峡系の旧豊平川
支笏湖水源の旧千歳川
夕張山系の夕張川
と四つの代表的河川の交差するところ。


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古地図

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その航空写真


河川の交差する土地は文明が栄えやすく
聖地ともなります。


この地では
確認されているだけでも一万年以上前から文明が栄えていました。


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縄文早期土器
早期前期土器は底が円錐になっているものが多い。



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縄文早期 8500年前~


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縄文早期~中期 6500年前~


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縄文中期 4500年前~


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縄文後期2500年前~続縄文時代2000年前


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縄文時代後期2500年前


続縄文時代 とは北海道以外が弥生時代に移行しても
長きわたり縄文文化を継承していた縄文時代後期以降の北海道のことをいう。

この続縄文時代に江別から全道に広まった江別式土器。

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この土器はやがて人と共に東北にまで広がり
北日本に江別文化圏を形成。

なんとしかも!

上記の郷土資料館のパネルに記されているように
その後に神武天皇以降から現代の天皇家に繋がる大和政権のこの国の統治の上で、大和政権から、エゾ、エミシと云われ征伐された民の故郷が、遡れば江別だったということ自ずとつながることになる。


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江別から千島・樺太、西は東北関東圏まで広がった江別式土器。

その紋様は後のアイヌ模様のルーツとも云われているが、その紋様を見てもなるほど納得の、まさに縄文デザインとアイヌデザインは共時性高し∞


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江別式土器の広がり図


それにしても
エゾ、エミシの民の故郷が江別でもあるとは、これには驚いた!!



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江別式土器 

紋様はまるであの東北圏の謎の古代文明アラハバキ 文明の遮光器土偶。

これは↓そのかの有名な遮光器土器。

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この現物は3ミリ程度の薄焼きながらもかなりの硬度の代物で、レプリカを造る時に判明したことに、野焼き程度の高熱ではここまでの精度は到底出せず、現代のセラミックレベルの高熱でなければ不可能とのこと。

東北一体には現存するアラハバキ神社。
ぼくは、実は縄文時代に遡るところの、ことに初代天皇”神武天皇”政権樹立以前のこの国の原住民たちの文明のことを総称するのではないかとも想っています。



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江別式土器

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当時の色彩もほんのり

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江別式土器の様々な形と紋様



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石器や土偶も実にバリエーション豊富。


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まるで熊型の黒曜石器や装飾品や楽器のような石器も。

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これは江別市大麻の埋蔵文化センター 所蔵の石器。
これは千歳市キウス遺跡のものだが、これまたかなりの高度技術。





そうして擦文時代  1300年前へと

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それは
江別式土器と続縄文時代の終わりを意味し
変わって大和政権化の象徴ともなる土師器(はじき)と須恵器が主流となる擦文時代のはじまりは、大和政権侵入の本格化をも意味します。

それまで唯一縄文文化を継承し続けていた北海道も、この擦文時代のはじまりともなる7世紀~9世紀にかけて、大和朝廷の蝦夷地支配のための本格的な進入が、遡ること1800年前の東北地方から始まり、擦文時代である7世紀前後には北海道にまでいたり、長いせめぎ合いの末に、北海道における文明の発祥地であり融合地であった江別市も、大和朝廷の一大拠点ともなっていったようです。


この続縄文時代の終わりにより
くまなく日本全国の縄文時代は終わりを告げることとなる。




そうして
江別古代遺跡群巡礼へ続く


そこでまた土地神さまや精霊、霊体たちに土地の記憶を観せていただいたり
教わったりしつつも、忘れられた歴史がさらに紐解かれてゆく。




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