こんにちはヾ(*´▽`*)ノEarth小杉です☆
寒暖差激しい秋のような気候に、
食欲が止まらなくて若干焦りを感じる今日この頃ですが、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか??
気が付けば、今日は夏至…
6月の誕生石をまだ一個も紹介しないうちに
6月が終わろうとしている事に戦慄を覚えつつ、
本日は6月の誕生石
「マザーオブパール&真珠」
についての記事を書かせて頂きます!
どうぞ、おしまいまでお付き合い下さいませ~
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☆パール/pearl (真珠)
☆マザーオブパール/mother of pearl
組成: CaCO3+コンキオリン(蛋白質) 硬度:3.5~4.5
現在の真珠の英語名は
「パール/pearl」に統一されていますが、
その昔は「マルガリータ/margarites」と呼ばれていました
(余談ですが、マーガリンやマーガレット(菊の一種)の名前は、
この「真珠」を意味するマルガリータから付けられたそうです)
それがいつの間にかムラサキガイを意味する
ラテン語のpernaに取って代わられ、
現代にいたるまで「パール」と呼ばれるようになったとか
「マザーオブパール/mother of pearl」は、
そんな真珠を生み出す貝を指す、
ズバリそのままのネーミングですね
一説には、生涯にわたって真珠を偏愛した
“処女王”エリザベス1世が名付け親と言われます
どちらも人類との関わりは紀元前からと古く、
マザーオブパールは、その他の貝とともに
装飾のほかに通貨や護符としても用いられ、
真珠は、特定の種類の貝の中から見つかる事、
整形や研磨を行わなくても艶やかに輝く事、
天然の状態では稀産(現在流通するものの大半は養殖)である事から、
古来より洋の東西問わず珍重され、
特別な力が宿ると信じられてきました
また、真珠は漢方薬や美容食としても知られ、
楊貴妃やクレオパトラが愛飲していたとも伝えられます
かつて、この神秘的な輝きを月の光に准え、
「真珠は、貝が満月の光を吸い込み、数年がかりで結晶させたもの」
という伝説が生まれました
満月の光の結晶であるかはさておき、
真珠が成長するには母貝の成長が不可欠です
そして、母貝の成長の目安となる「ハサキ」と呼ばれる棘が伸びるのは
月に2回ある大潮(新月と満月)の時だけなのだそう
月の満ち欠けと真珠の成長には密接な関係がある、
ということを見抜いていたかも知れない
過去の先人達の観察眼には、
いつも驚かされますね
(左は、カラスガイに乗った様々な貝。宝貝などは、貝貨の代表格です。
右は、白蝶貝マザーオブパールを加工して作られた櫛(個人蔵)。
艶やかな虹色の光沢は、生命が生み出す神秘の輝きです)
さて、宝石やパワーストーンの範疇に括られる
真珠とマザーオブパールですが、
クィーンコンクシェルの記事でも書かせていただいてますが
真珠やマザーオブパールは
海洋動物由来の生成物の一種であって、
厳密には「ミネラル(鉱物)」ではありません
コンキオリンと呼ばれる特殊なたんぱく質と
アラゴナイトに近い組成の炭酸カルシウムが複雑に絡み合い、
独特の虹色光沢をもつ「真珠層」を形成しているのです
上記を踏まえると、真珠やマザーオブパールは
非常に塩や酸、油脂に弱いという事がお分かりいただけると思います
なので、一日身に着けたあとは、
必ず専用のクロス(なければ眼鏡拭きなどでも可)などで
皮脂や酸を綺麗に落としてから片付けましょう
適切なお手入れをせずに箪笥やジュエリーボックスに直行させると、
後日艶を失い変わり果てた真珠を手に
泣かなければいけない目に遭いますのでご注意下さいね!
そんな真珠の母体となるのは、
二枚貝で海水生のものはアコヤガイ、マベガイ、カラスガイ、
シロチョウガイ、クロチョウガイ、
淡水~汽水生ではイケチョウガイ、サンカクガイ、
カワシンジュガイ(ドブガイなど)、
巻貝では、アワビ、コンクガイなど
上記で養殖真珠としての母体で有名なのは
アコヤ、マベ、クロチョウ、シロチョウ、
アワビ(生産コストが高い為、あまり流通しません)、
イケチョウ、カワシンジュ、サンカクガイです
一般的な円~楕円形の淡水養殖真珠はサンカクガイ、
最近人気のバロック(業界ではシワ玉と呼ばれます)は、
ドブガイやカラスガイなどから採れます
(現在Earthで扱っている、淡水養殖真珠のビーズとカラスガイのお皿)
Earthで扱っている真珠は全て淡水の養殖なので、
イケチョウガイかサンカクガイ、カラスガイの系列ですね
主な産地は、日本の琵琶湖(現在は稀産)や霞ヶ浦、
お隣の韓国、中国
などとなっています
(ミキモトなどを初めとする
国産宝飾真珠メーカーで母貝として用いられるのが、このアコヤガイです。
熟練の職人さんとアコヤガイが作りだす最高級品質の真珠は「花珠」と呼ばれ、
国内外で高い評価を受けています。
因みに、このアコヤは富山の海岸で採取した野生のもので、養殖ではありません。
もちろん真珠も入っていませんでした残念!)
さて、一方のマザーオブパールですが…
本来は真珠を育てるタイプの貝の殻や
養殖真珠の核として削り出される
貝核を指してよんだもので、
シロチョウガイやクロチョウガイ、
イケチョウガイ、カラスガイ、
アワビ、コンクガイなどがそれにあたります
現在は、どちらかというと真珠光沢をもつシェルビーズを
総称的にマザーオブパールと呼ぶ傾向があるようですね
(ちなみに、真珠核に関する規定が決まっていなかったころは、
水晶やセラミック、金属なども真珠核として使われていたそうです
もともとは母貝が自分の体を守る為に生成していたものなので、
吐き出されないように工夫(角の少ない形状に整えるなど)して挿入すれば、
大抵の異物の周辺には真珠層が形成されて真珠になります
但し、
・核に使うものによって真珠の重量が変わってしまうこと
・それに伴う取引上の公平性の欠如の防止
・原料の調達や、挿入核の整形にかかる手間やコストの削減
・真珠生成速度の安定性の確保
などの課題を解消する必要があったため、
現在は真珠に類似する素材であるシェルを核にするのが定石のようです)
現在、ビーズなどで流通するマザーオブパールは、
大半がタカセガイ※と呼ばれる
サザエ科の真珠層を持つ巻貝を加工したものです
(※正式名:サラサバテイ(更紗馬蹄)。
リンク先の「ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑」さんによると、かなり美味な貝らしい…)
一般にシロチョウやコンクガイの殻で作られた加工品はやや高価なため、
どちらかといえばハイジュエリーやカトラリー、
櫛などの装身具や高級室内装飾に用いられることが多いですが、
タカセガイは比較的安価であるため、
カジュアルなアクセサリー素材や
貝ボタンの材料として人気があります
Earthで扱う「マザーオブパール」のビーズも
このタカセガイを使用したものです
(左はタカセガイの未加工品と、貝ボタンに仕立てられたもの。
ボタンの裏面には、南洋の貝特有の模様が残っています
右が、現在Earthで扱いのあるタカセガイ製マザーオブパールのビーズになります。
大きいビーズほどらせん状の模様と、所々に表皮の赤い模様の名残が見られますよ)
日本においては、小笠原、奄美以南に生息域がありますが、
装飾品に加工されるものの大半は輸入で、
原産国はパラオやオーストラリア
などとなっております
宝石言葉は
☆マザーオブパール/「円満」「完成」「健康」「富」
☆真珠/「健康」「長寿」「富」「純潔」
などなど
両者とも、歴史的な意味合いも多分に含む宝石言葉ですね
一般に伝わるパワーストーン的効果は
・安産や子育てのお守り
・美や健康を司り、絆や愛情を育む効果がある
・感情の過剰な波立ちを和らげ、平穏をもたらす
・活性酸素によるダメージを抑え、
炎症や腫れ、過敏症を軽減する
などと言われます。
「保護と生殖」に深い関わりのある
真珠とマザーオブパールは
☆女性特有の月々の苦痛や、産褥を和らげる
☆逆境の克服やトラウマ浄化の際に生じる心痛の緩和
☆ストレスの軽減や、自尊心の保護
などに役立ってくれると思います
人生、なにかと犠牲はつき物ですが、
できれば苦痛が長引く&増すのは勘弁していただきたい、
というのが大方の本音だと思います
目指すものが大きかったり
トラウマの根が深すぎて浄化に手間取り、
道行きの苦痛が一体いつ終るのかの見当さえつかないとき
真珠やマザーオブパールは良き友となるでしょう
自尊心の回復に一役買って欲しいときは
ご自愛ストーンズやローズクォーツ、
対人面のトラウマを克服したい時は
アマゾナイトやアクアマリン、エメラルドなどと共に身に付けると
自己評価の急落や苦痛の倍加を抑えられると思います
肉体疲労軽減や、安産や産褥の克服のお守りとして
カーネリアンやルビー、
ガーネットなどどの組み合わせもオススメですよ
6月(もう終りそうだけど)のお守りに、
おひとつ如何でしょうか?
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本日も、おしまいまでお付き合い下さり
誠にありがとうございます!
では、今回はこの辺で