みなさんは、Grouponをご存知でしょうか?
ニューヨーク版
http://www.groupon.com/new-york/
おそらく、ほとんどご存知ないかと思いますが、
最近、アメリカで話題をさらっているサービス。
(関連記事)
http://jp.techcrunch.com/archives/20100413groupon-raises-huge-new-round-at-1-2-billion-valuation/
Grouponのトップページに行くと、都市選択する画面になり、
とりあえず、NYを選択。
Grouponとは何かというと、前売り券(クーポン)の共同購入サービス。
同じようなサービスが、日本でも開始されています。
それが、Piku(ピク)と KAUPON(カウポン)です。
Piku(ピク)
http://www.piku.jp/
関連記事
KAUPON(カウポン)
http://kaupon.jp/tokyo/
名前がクーポン(券)に似てますが、実際は異なり、
イメージとしては前売り券に近いと思います。
美術館や劇場の前売り券で購入すると、
いくらか安くなったりしますが、これらのサービスは、
それらがタイムサービスになり、割引率が高くなっているものです。
それぞれのサイトを見比べるとわかりますが、
左側にすべて、残り時間(販売終了まで)が表示されています。
共同購入というコンセプトでは、ネットプライスのギャザリングとも近いですが、
Grouponモデルの場合、購入数が一定に満たないと成立しないという特徴があります。
たとえば、KAUPONで掲載されている「東京倶楽部」のチケット
(6月3日12:00 販売終了予定)。
http://kaupon.jp/tokyo/deals/tokyo-club/
定価が8400円の所が、割引率62%で、
チケット価格3150円で購入でき、販売終了の時点で
正式に決済が行われます。
6月2日昼時点にて、39枚購入されており、
「最低枚数クリア!」と表示されています。
販売終了時に、この枚数に満たないと購入が成立せず、
最終的にキャンセル扱いとなってしまいます。
また、「最低枚数クリア!」なので、100%になっていますが、
販売中で満たしていなければ、パーセント表示も変化していきます。
このビジネスモデルの優れている点は、消費者の視点からすれば、
通常よりかなりお安く購入できる点です。
また、出稿する広告主からすれば、来店前にお金を得られるため、
キャッシュフローが良くなりますし、下限(最低枚数)があるので、
まったく売れなかった際のリスクを回避できます。
加えて、多くの消費者に訴求することができ、
チケットも有効期限があるので、実際は2割ぐらい、
購入したにも関わらず、来店しないというケースがあるらしく、
その分は、まる儲けです。
(このチケットでは6月3日~7月31日)
また、仕組みとしてうまいのが、ツイッターとも連動しているため、
サービスの認知度向上にもなりますし、多くの人にリアルタイムで、
購買意欲を刺激することが可能になります。
KAUPONに関するツイート
http://twitter.com/#search?q=%23kaupon_tokyo
いままでのホットペッパーのような場合、
広告主からすると、お客が実際にクーポン券を持参して
来店しないとお金が落ちないわけですが、
Grouponモデルの場合、来店を問わずお金を回収でき、
しかも、広告出稿したその瞬間に、広告成果(購入数、売上)を
知ることができてしまうのです。
消費者からしても、スーパーの安売りチラシみたく、
日替わりで販売されているチケットが変わっていくので、
毎日サイトをチェックしたくなりますし、そのことで運営サイトのPVが向上し、
サイト自体の媒体価値が高くなります。
Piku が4月20日、KAUPON が5月10日にサービスインしたばかりで、
今後、ますます注目されていくと思います。
さて、きょうのチケットはなんだったかな~