昨日(6月1日)、Yahoo!会長の孫さんとアリババ社長ジャック・マーが、
「Yahoo! JAPAN x 淘宝」記者発表会が午後6時半から開催され、
その模様はユーストリームで配信されていました。
自分も視聴していました。
昨日から、淘日本(Taojapan)とYahoo!チャイナモールが
サービスイン。
Yahoo!チャイナモール
http://chinamall.yahoo.co.jp/
淘日本(Taojapan)
http://www.taojapan.com/
淘宝(タオバオ)とは中国最大のショッピングサイト、
中国EC市場の実に80%のシェアを誇っています。
そして、この度、淘宝(タオバオ)とYahoo!が業務提携しました。
Yahoo!チャイナモールでは、
淘宝(タオバオ)の商品が、日本語で購入できます。
また、淘日本(Taojapan)では、
中国語でYahoo!ショッピングができます。
実際に、Yahoo!チャイナモールを見てみると、
機械翻訳のため、ぎこちなさが露骨です。
たとえば、
「2010の原単正規品道行く人達芙尼サンダル風格100の好評白色」
漢文の読み下し文みたいですw
また、淘日本(タオジャパン)の方は中国語表記のため、
読めませんが、レイアウトは比較的キレイな状態です。
こちらは、日本(Yahoo!)と中国(淘宝)ですが、
似たようなサービスでネットプライスグループが運営している
「セカイモン」というサービスがあります。
http://www.sekaimon.com/
こちらは、アメリカ・世界最大のオークションサイト「eBay」を
日本語で購入、決済できるというものです。
いわゆる CtoC ですが、あまり話題にならない点からして、
さほど取引量は増えていないのではないでしょうか。
自分の感覚として、ユーザインターフェースや物流面がサポートされても、
わざわざ海外から商品を購入するというのは、バイヤーでない限り、
一般的ではない気がします。
今回の提携によって、日本のメーカー、
ショップのビジネスチャンスは増えると思います。
しかし、中国ユーザから日本のECサイトでの、クレジットカード不正は一般的に多く、
仕事の経験上からも確実に言え、日本のECサイトは、
中国に商圏を拡げたい反面、不正対策に頭を悩ましているのが実情です。
単純に考えても、治外法権といいますか、
国際間取引の場合、当事者が異なる国にいるため、
不正があっても処罰されにくいというのがあります。
今回の提携において、日本の市場が飽和していることを考慮すると、
時代の流れからみても、大いに歓迎すべき事柄ではありますが、
Yahoo!チャイナモールで一般ユーザが購入するには、
もう一、二工夫必要だと感じます。
また、国際間取引でネックになるのは、
やはり国際配送料であったり、手数料。
こちらに一覧が記載されていますが、最低でも1701円で、
概ね、3000円ぐらいでしょうか。
http://topics.chinamall.yahoo.co.jp/info/guide/fee/post_8/
まだ課題はいろいろありますが、今後が楽しみです。