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現代では、お釈迦様の誕生日に使用されている甘いお茶は甘茶と言うものです

実は日本で多く使用されている甘茶は、須弥山の甘い雨と同化されていた甘い飲料とは違うものです。古代インドの秘薬とされた、その甘~い飲み物・・・・きっと皆様も気になる事でしょう。

 

が・・・・それは後回しにしましてW

 

先に・・・日本で使用されている甘茶という物について解説いたしましょう。こちらは秘薬というレベルではないかもしれませんが、実は漢方的な機能も有る様子なので、十分興味深いものでした。

 

【日本では伝統のあるお茶の様子です】

飲料としての甘茶は、黄褐色で甘みがあり、灌仏会(花祭り)の際に仏像に注ぎかけるものとして古くから用いられた。これは、釈迦の生誕時に八大竜王がこれを祝って産湯に甘露を注いだという故事によるものである

 

【甘茶の定義】

甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャ(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)。また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの。およびそれを煎じて作った飲料。ウリ科のつる性多年草であるアマチャヅルの葉または全草を使った茶も甘茶ということもあるが、前者の「アマチャ」を使った甘茶が本来の甘茶である。

甘茶の茶葉に「御法楽」という御祈祷を神社で行った茶葉のみ「天茶」の称号が許される(読みは同じ「あまちゃ」)。

緑甘茶(緑天茶)もある。

以上

 

( 'ω'o[ 甘茶の原料の植物の実際の写真  ]o

●本州の関東・中部地方に分布。山地の谷沿いにまれに生え、高さは70~100センチになります。「ヤマアジサイ」の変種です。外形的にはよく似ていますが、葉に甘味の成分(フィロズルチン)が含まれ、この葉を乾燥・発酵させると、「甘茶」ができます。4月8日の灌仏会には、お釈迦様に「甘茶」をかける儀式が行われます。
●アジサイ科アジサイ属の落葉小低木で、学名は Hydrangea serratavar. thunbergii。英名はありません。

~写真とも出典webliより~

 

どんな植物かはわかりましたが・・・たかちほが、昔寺で飲んだ時、砂糖でも入っているのかと思うような甘さで大変驚きましたが・・・・

それではどれだけ甘いんだろうか?という科学的データを載せます。

【甘茶は何故甘い?】

甘茶は甘味成分としてフィロズルチンとイソフィロズルチン(両者とも甘味成分の名称の事)を含み、その甘さはショ糖の400あるいは600 - 800倍、サッカリンの約2倍である。葉を乾燥させることにより甘味が出る。また苦味成分としてタンニンを含むが、カフェインは含まない。

~以上~

 

(;´Д`)そりゃあ甘い訳ですね

 

そしてただ甘いだけどしか知りませんでしたが、漢方的側面もある様子です。

 

【甘茶の漢方的な役割】

生薬としては、抗アレルギー作用、歯周病に効果を有する(日本薬局方に収載)との事・・・・

~以上~

 

※大量摂取に注意

しかし、薬効成分の多い植物って、大量に取らないほうが良いのですが、これも例外ではない様子です。

濃すぎるアマチャを飲むと中毒を起こして嘔吐する恐れがあるという注意点も

花祭りの際に濃すぎるアマチャを飲んだ児童が集団食中毒を起こした事例が報告されている。アジサイ属の植物を食すと中毒を起こすことが解っているが、それとの関連はよく解っていない。

厚生労働省は濃いアマチャを避けること、2〜3グラムを1リットルの水で煮出すことを推奨している[

~以上~

 

だそうです・・・・

しかし、歴史を遡っていくと、どうやらこれは日本に有ったからこそ代用されたものだと思います。

古代インドの飲み物が天の甘い雨と同化されたていたと言う事なのですが、次回いよいよその古代インドの甘~い霊薬の謎に迫ります。

次回は( 'ω'o[ 神秘の秘薬  ]oについて語っていきますね

 

 

続きは→その12