前回は→その4

 

さて・・・・「登らないというスタンス」を取る仏教の山は他にも有りますが、話を先に進めたいので「一番強烈な山」を扱い最後にします。

何が強烈か・・・・・?

①何種類もの宗派の共通の聖地

②山の周りをひれ伏しながら歩くのが当たり前(どんだけ恐れ多いのか?)

③近くまで行ったら神隠し?なんと行方不明事件発生(しかも我々と同じ日本人でした)

 

一体、その謎めいた山って何なの?・・・・・それは・・・・・

 

カイラス山 6656m

wikipediaより引用

中国チベット自治区のチベット高原西部にい位置する独立峰。

 

①いくつもの宗派に聖地にされている理由

日本の仏教に興味ある人でもこの山までに思いを馳せる人は少ないと思いますが、実はこの山こそが、古代インドの世界観の中で中心にそびえる聖なる山須弥山(しゅみせん、旧字体:須彌山、サンスクリット:Sumeru)そのものだという風にチベット仏教では思われているんです。インド神話ではメル山メルー山スメール山ともいう。

つまり彼らにとって須弥山=カイラス山=仏教世界では世界軸と思われている山という事なのです

※須弥山の頂上はインドラ(帝釈天)が住んでいるとされています

世界軸としての聖山はチベット仏教バラモン教、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教にも共有されている。

また、ヒンドゥー教ではカイラス山をリンガ(男根)として崇拝しチベットの土着のボン教でも開祖のシェーンラップ・ミヨが降臨した地としている

つまり・・・・

1)一般的な仏教全般

2)チベット仏教

3)バラモン教

4)ジャイナ教、

5)ヒンドゥー教

6)ボン教

の6つもの宗派の共通の聖地とされていとういう事です。これは強烈!∑(゜∀゜)ですね。

 

聖地でもあり、信仰の山である為恐れ多いと言うことでしょう。一切登頂許可が下りないので、登山家にとっては本当に幻の山でしょうね。しかしその登山家でさえカイラス山の登頂を、神への冒涜と考える程らしいのでこれからも登頂はないと言われています。

しかし山の見栄えもそれにふさわしい荘厳さですね(*´ω`*)素敵な容姿です。

 

②この山にひれ伏すのは当たり前?
カイラス巡礼
カイラス山はまさに神様であり、一生に一度は巡礼すると言われるほど。
山の周りを52㎞で一周する巡礼路は、険しい道のりながら信者は1日で一周する。
熱心な信者は五体投地で一周するため数週間かかる。
五体投地とは、身を投げ出し、両肘、両膝、額を地面に付けて祈ること。
カイラス巡礼はツアーにもなっています(^^)

 

③まるで神隠しの山?
上のように巡礼はOKですが・・・登頂となると話は全く別になります。というより・・・・・宗教上の問題や公共交通手段がほとんどなく、入境許可証の入手が困難なため、バックパッカーの聖地としても有名。

つまり、ツアーとかできちんと段階を踏めば何とかという場所ですが、気楽にふらっと個人的に気軽に立ち寄りたいという考えの人には中々難しいのです。

実際に以下の様な事件も発生ました(^_^;)
1998年
日本人3名が、ラサ方面からヒッチハイクでカイラス山を目指したが行方不明になる事件も発生。
だそうです(^_^;)

何か、自然が豊かすぎる場所というのは恐怖も隣り合わせな気がします・・・・

~以上~

 

大変素晴らし山でしたね(*´ω`*)

仏教に対する考えはこの須弥山なしには語れないと、書いていて気がついたので登る山の話の前に挿入したいと思いました。

神が済むという世界が有るのですが・・・・その世界の山の事です。

私はなんとなくですが、これは五次元(多分人間がそう呼んでいるだけ)の世界観の事だと思います。釈迦は竜神が見えているので、当然そこにもシフト出来ると思うので・・・

私の見識はともかく・・・・・

 

童話の様な素敵な世界観ですので是非次回で紹介したいと思います(´・ω・`)♪

 

 

続きは→その6