2016年8月16日に書いた記事ですが、過去のは検索出来なくなるので良記事だと思えるものは自分の紹介にもなりますので、アップ日付だけを変えて現在にアップして行きます

【黄金の国ジパング】

~ かって我々の住む国日本は「黄金に輝く美しい稲穂が地平線まで続く」美しい国だったようだ~

画像:四季折々より

古事記の記述によると、日本は「豊葦原の瑞穂の国 (とよあしはらのみずほのくに)」とされている。

 意味は、豊かな広々とした葦原のように、みずみずしく美しい稲穂が実る国というくらいの意味だろう

当時の地形と現代の地形では、かなりの違いがあると思われるが、現代の沖積平野のほとんどが、氾濫河川敷や葦原の低湿地だったと考えられる。そしてそこは美しい瑞穂(みずみずしく美しい稲穂)の国だったのである。

【稲も大切だけど葦(あし)も大切】

それでは、上に出てくる葦ってなんだろう?時代の流れで神話とかで聞いた事有るけど・・・・

ん~???という人も今時は多いかもしれません。蘆という植物を見分けられる人もたまにしかいないんじゃないかしら?たかちほも全くわかりませんでした。

しかし、この葦という植物は非常に米作と密接な関わりがあったようでした。

葦原の広がる低湿地は、栄養豊富な止水域である。

    ( 'ω'o[ なんで葦原は栄養満点なの? ]o

栄養豊富な理由は葦という植物を深く知ると理解できます。

それじゃあ葦って何?という話をして行きたいと思います。

あし【葦・蘆・葭】

①イネ科の多年草。世界の温帯および暖帯に広く分布し、水辺に群生する。根茎は地中を長くはい、茎は中空の円柱形で直立し、高さ二~三メートル!!に達する。

※これは蘆農家の方が葦を刈っている実際の様子だそうです。人間とどれだけ高さが違うか?よくわかる画像ですね

葉は長さ約五〇センチメートルの線形で縁がざらついており、互生する。秋、茎頂に多数の小花からなる穂をつける。穂は初め紫色で、のち褐色にかわる。

温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布する。

主として河川の下流域から汽水域上部、あるいは干潟の陸側に広大な茂み(ヨシ原)を作り、場合によってはそれは最高100haに及ぶ。根本は水につかるが、水から出ることもあり、特に干潟では干潮時には干上がる。水流の少ないところに育ち、多数の茎が水中に並び立つことから、その根本には泥が溜まりやすい。このように多くの泥が集まり蓄積する区域は、分解が多く行われる場所でもある。

【栄養豊富の答えはこの泥に有り!!】

その茎は多くの動物(鳥等)の住みかや隠れ場としても利用される。泥の表面には巻き貝カニなどが多数生息。

アシハラガニはこの環境からその名をもらっている。

※アシハラガニって私実物見た事ないですが、結講大きいみたいですね。動きも小さいカニより緩慢ならしいので、捕まえ易そうですし、子供とが喜びそうな生物です

大阪市立自然史博物館友の会様より引用写真

このように、多くの分解が行われ、多くの水生動物のよりどころとなる芦原は、自然の浄化作用の上で重要な場所であり、野生動物と環境保護に重要な植物群落であると言える。また、このことから釣りのポイントの一つでもある

※前にマコモダケの事を書きましたが→こちら

このマコモダケと葦は近親種です。マコモにも同じように水質浄化がありましたね。

近年ヨシ原は、浅い水辺の埋め立てや河川改修などにより失われることが多くなり、その面積を大きく減らしている。なのでヨシ原を取り戻そうという動きもありますが、マコモダケも同じように見直され、頑張って増やそうと試みている団体も有るようですね。

 

【古の日本人と葦の関係】

葦は古来から親しまれた植物である事から色々な文献にもその関係は記録されいます。

例えば・・・・

①この植物蓮如のシリーズでも出てきました→こちら

そりゃあ吉崎を出発した蓮如は、隠れて皆から見えなくなってしまう筈です。現代人と比較しても二~三メートルって・・・すごいですよね。

②前述の様に日本書紀では日本の国は

『豊葦原(とよあしはら)の国』と表現しています。

③更級日記で関東平野の光景を

「武蔵野の名花と聞くムラサキも咲いておらず、アシやオギが馬上の人が隠れるほどに生い茂っている

と書き残したように、平安時代までは西では「アシ」と呼ばれていた。

しかしその後「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いとして「ヨシ」となった。そのため「アシ」「ヨシ」の呼び方の違いは地域により変わるのではなく、新旧の違いでしか無い。 標準和名としては、ヨシが用いられる。

~以上~

 

そして、当然ですが蘆やマコモダケが生い茂る湿地帯が多い日本の国土は米作に向きます。 

 その為、弥生時代になって低地に定住して米作りを始めると、河川の氾濫平原や湿地は、もっとも米作りに適した土地として、豊かさを象徴する存在になったに違いないと容易に想定される訳です。

 

 日本という国が狭いのにこれだけ自然環境が素晴らしいのは、昔の日本は湿地帯が多く、沢山のマコモや蘆、そして稲など・・・・稲穂の絨毯が広大に広がる黄金の絨毯みたいな土地だったからなのでしょう(*゚▽゚*)素敵♡

 

 そして上記には、巻貝、そしてアシガニを取り上げましたが、実は、非常に面白いスーパースターが葦の茂みに隠れていたんです!

さて・・・・葦から登場するスーパースターが誰でしょうか?余り一般では目に触れたことのない者です。

 

このスーパースターは実は、とある秘密に繋がっています

            ヽ(*´∀`)ノ

一体どんな秘密が次回に出てくるのか、乞うご期待!

 

 

続きは→その2