犬山神社の御祭神
大己貴命がアシハラノシコヲノミコト、という祭神名で祀られています。
八上姫は安蔵長者の娘として生まれ、この犬山神社に大己貴命としばらくお住まいになったそうです。その後、出雲へ向かうときにやはり正妻を怖れて、売沼神社のある河原町曳田で八上姫と別れ、二神の間にすでに子供がいて。それを木の股に捨てたという伝説があります。
※でも、この話しには違う角度のものもあり、八上姫は出雲に行ってないという説や、出雲で捨ててから地元に戻ったという捨てた場所が真逆の説も有る事を申し添えて起きます。
なぜそんな風になってしまったのでしょうか?それとシハラノシコヲノミコトという名前はどうして同じ神様なのにそんな風に言うの?
話しを簡単にしますと、
シヴァ=マーハカーラ=大黒=大国主=大己貴命=アシハラノシコヲノミコトその理由はこれから話す神話を読み解くと理解できるのです。
この内容については情報ソースもしっかりしてるので間違いがないと感じて頂けると思います。
しかし、今回のアシハラノミコトという名前はどうしてなの?どうしてなの?と思う人も多いかもしれません。
何故なら、この名前で奉られている事は少ないらしいので。
この話しをするのにあたっては、まず、あの誰でも一度は聞いた事のある
『因幡の白ウサギ』の話しをしないといけません。
具体的にはどんなお話しなのでしょうか?以下に書きます。
『因幡の白ウサギ』
大国主命には八十人も兄弟がいました。
因幡国にヤカミ姫という、たいへんキレイなお姫さまがいるという噂を耳にします。
元々大国主命は兄弟の中では一番パッとしない感じでした。いじめられっ子でした。損な役ばかりさせられていました。
そしてとうとう、兄弟みんなでヤカミ姫に会いに行くことになりました。誰が夫としてふさわしいか、決めてもらおうというのです。
でも兄弟達は大国主命を容赦なく荷物持ちに命じます。
八十人分の重い荷物を持たされ、大国主命はフラフラしながら歩いていきます。
※あの大黒様の袋って元々宝物が入ってるとかじゃなかったのですね(^_^;)何か辛そうなお話しですね。
一行が因幡の国の気多(けた)の岬にさしかかりますと、異様な声が。
兎「ひぃぃぃぃ、いたぃいたぃいたぃよーおぅ」
見ると海岸で皮をむかれて血まみれになったウサギが、のた打ちまわっているのです。
兎「いたっ…ちょ、痛ッ、ひっ、死ぬ」
かなり大げさです。これだけ元気ならもう少しヒドイ目にあっても死ぬまい、ということで、兄弟達はロクでもないことを教えます。
兄弟達「おぉー、大変じゃったのう。この傷を治すにはな、まず海に入って全身を潮水に浸すんじゃ。それから濡れた体を風にさらす。高い崖の上なら強烈に風を受けてなお、よい」
兎「は、はい、今すぐそれ、します。やった。助かるんですね」
大喜びでバシャバシャと海に入っていくウサギを見て、兄弟たちはゲハゲハと人の悪いバカ笑いで盛り上がるのでした。
ウサギはさっそく兄弟たちに言われたとおり海水に浸かり、近くの崖に上がります。
そしてびゅうびゅう吹き付ける潮風に体をさらします。傷口がひどく染みるのですが、いやこれが助かるたった一つの方法なのだ、良薬口に苦しだ、などと自分に言い聞かせ、頑張るのでした。
ところが全くラクになりません!潮風で乾いた肌がカピカピになり、そこに強烈な太陽の光が照りつけると、全身をジリジリ焼かれるようです。
しまいには全身にヒビが入り、血がにじんでまだら模様になります。ウサギは変わり果てた自分の姿に驚き、恐怖し、
兎「たすけて、死ぬ、死んじゃう」
と、駆け回るのでした。
そこに、兄弟たちよりだいぶ遅れて大国主命が通りかかります。
この可哀想なウサギいったいどうなってしまうのでしょうか?
その話しは次回に続きます
続きは→その10