KAT-TUN「Love Or Like」
David Sylvian & Robert Fripp The First Day Andy Summers, Robert Fripp I Advance Masked Andy Summers, Robert Fripp Bewitched Robert Fripp Exposure King Crimson Three of a Perfect Pair |
【このコンテンツは批評目的によるジャニーズ・エンターテイメントの音楽からの引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者主体者の権利、音楽の美学を侵害した場合このページに限り、いかなる修正・削除要請にも応じますので、ご教授ください】 先日、「KAT-TUNの曲がプログレッシヴ・ロックに近い」ことを指摘した(参照 )。今日は「Love or Like」を解析してみよう。 この曲は一見ヒップ・ホップ風というかファンク風だが、ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)バリの幾何学的ギター・アルペジオが入った奇妙な曲だ。また、【A】と【B】パートはギター以外の一切のコード楽器は鳴っていない。その上、ブレイクが多く、和声としての進行を非常に掴みにくい難解な曲だ。こういう曲をカッチョよく、サラリと歌ったりしているところ、ジャニーズすごいのだ。お世辞ヌキで。コード間違っていてもすみません。とにかくレヴェル高い作曲術。 解析を始めよう。キーはCメジャーから始まる。
作曲:AKIRA
前奏はサビと同じ構造だ。 Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ-Ⅵ7 の循環コード(参照 )。「チチチーン」と鳴っているパーカッションが素晴らしい。こういうオーソドックスなコード進行がサビに存在しているから何とかカタチとなっている、アヴァンギャルドな作品だ。 【A】
前衛的なギター・プレイが始まる。クリアーなトーンが素晴らしい。ここでキーはCメジャーの下属調であるFメジャーに転調していると解釈でき、 Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅳ-Ⅶdim という進行となる。Ⅳ-Ⅶdimは減五度上昇進行(参照 )であり、Ⅶdim-Ⅳm7という進行は、Ⅶdim=♭Ⅵdimだから、短二度上昇進行ということになる。 【B】
同じくキーFのまま、 Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅳ6-Ⅶ7-Ⅲ7 幾何学的なギターのアルペジオ(何度も言うが超芸術的!)以外コード感が掴めないのが、素晴らしいコード進行。だって、完全四度上昇進行と減五度上昇進行とサブドミナント代理だけでのループ。これは珍しい。是非覚えておこう。 【C】
そして循環コードのサビへ。【I】に同じ。この後【I】を2回繰り返し、【I】でのアドリヴ演奏を2回繰り返し、【C】を別歌詞で歌って終了。 洋楽ファンの皆さんも是非KAT-TUNをチェックしよう。 ■関連記事:Summary 絆 PRECIOUS ONE |