キャプテン・ビーフハート「ディス・イズ・ザ・デイ」 | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

キャプテン・ビーフハート「ディス・イズ・ザ・デイ」


Captain Beefheart & the Magic Band
Unconditionally Guaranteed


Shusha
Shusha/This Is the Day

 キャプテン・ビーフハートとマジック・バンド(Captain Beefheart and the Magic Band)の「ディス・イズ・ザ・ デイ(This is the Day)」を日本語で弾き語ろう。この曲は、キャプテン・ビーフハートが悩んでいた時期に書いた曲。彼は60年代末から、音楽ダダイストとして活動していたのだが、70年代中期、商業音楽の誘惑にさそわれてか、ソウル風シンガーとしてレコードを製作していたことがある。←のアルバムも、全体的に普通のソウル・ヴォーカリスト風作品で、彼の持ち味といえる破壊性、衝動性に欠如した作品。ジャケットで札束を掴むビーフーハートは、自虐的にそうしているのだろう。目が死んでいる。

 されど、しかし。私はこの時期の弱気な彼も大好きだ。人間いつでも最高潮で、バリバリと斬新な作品を提供し続けれる訳ではない。落ち込んだ弱気なキャプテン・ビーフハートは、とても優しいラヴ・ソングを書いた。その美しさに浸ればよいのだ。では歌おう。キーはCメジャーとした。


恋が恋に 恋した 日。
|C |G7/B |Am7 |Am7|
恋が、芽 生えた 日。
|C |G7/B |Am7 |Am7|
このキッス、 初めて。 このキッス、 2回目。
|C |G7/B |Am7 |Am7|
愛に なれ ば。
|C |G7/B |Am7 |Am7|

 弱気な中年、ダダイスト・ロッカーの恋の歌。ええじゃないか。この曲はイランの女性シンガー、シューシャ(参照 )にもカヴァーされている。是非ご一聴を。

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