ナスルーラ (Nasrullah) | 世界の名馬を日本語で ブログ版

ナスルーラ (Nasrullah)

1940~1959 牡 鹿毛 英国産

Nearco

黒鹿 1935

Pharos Phalaris
Scapa Flow
Nogara Havresac
Catnip

Mumtaz Begum

鹿 1932

Blenheim Blandford
Malva
Mumtaz Mahal The Tetrarch
Lady Josephine

 

英国で10戦5勝

主な勝ち鞍:英チャンピオンS、チャタリスS、ケヴェナムS、コヴェントリーS、グレート・ブラドリーS

 

2歳時4戦2勝。名騎手F.アーチャーでさえ御しえないほどの暴れん坊で、ニュー2000ギニー(芝1600m、戦時下における代行レース)は出走前に駄々をこねてスタートを大幅に遅らせた挙句、ゴール前の競り合いで突然走る気を無くし4着。ニューダービー(芝2400m)は騎手が手綱を緩めるや鋭い末脚で先頭に飛び出すもそのあと遊んでしまい、ストレートディール、ウミダッドに交わされ3着。ニューセントレジャー(芝2930m)では馬群を進んだだけで勝負をせずに、着外に落ちた。実力を出し切っていないのは誰の目にも明らかだったという。引退レースの英チャンピオンS(芝2000m)ではゴール前で遊ばないよう、仕掛けをぎりぎりまで遅らせ1馬身差で勝利した。「英、米の両国でリーディングサイアーとなった最初の種牡馬()」という栄誉に輝き、ネアルコ系発展の一翼を担った。

 

 1860年以降の記録。それまでのアメリカでは産駒の獲得賞金ではなく、産駒の勝利数で首位を決めていた。そうした集計方法にとらわれなければ、1830年の英ダービー馬プリアム Priam が1839、40年にイギリスで、1842年および44、45、46年にアメリカで首位となっている。

 

参考文献:

『伝説の名馬1』 p.277-286

『世界の名馬』 p.249-263

 

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