久々の新規上場と期待されていた大和リートが上場中止を発表しました。
REIT市場にとっては明るいニュースかと思っていた のですが、残念ですね。


大和ハウスリート投資法人が上場を中止 2008年06月10日 17時48分

大和ハウスリート投資法人は6月10日、予定していた東京証券取引所への上場を中止した。5月19日に同取引所から承認を受け、6月19日に上場する計画だった。大和ハウス工業と大和リースがスポンサーとなる総合型REIT(不動産投資信託)で、商業施設や物流施設など15物件、総額1001億 4900万円の規模で上場を計画していた。


Bloomberg Newsによれば、理由は以下のようにあげられるようです。

 大和ハウスリート投資法人の資産運用を行う大和ハウス・リート・マネジメントの財務部の板橋敏也氏によれば、「投資家の比率を機関投資家3割、個人投資家7割くらいを考えていた。米国株式市場の下落と、それを受けた日本株市場の値下がりが投資家心理に水を差した、J-REIT全体の平均配当利回りは3月が6%くらいと低迷していたが、足元では4.7-4.8%まで回復してきたため投資家の意欲も戻ってきたと思っていた。しかし、米国と日本の株式市場の下落が機関投資家の心理に予想以上に影響したとみられる」と説明した。

要はREITとは「投資法人」という特殊形態の企業の株ですから、株を売り出して見たものの、
どうやら売れ行きが芳しくないのでやめました、ということです。

J-REITの上場延期・解散が相次いだ去年の12月から2月(一覧 )から状況が変わったかな、
と思いましたが、そうでもないようですね。