卵管って細いんですよ〜 | 鳥取イヌイ薬局乾マリコ薬剤師の漢方相談ブログ

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中医学、漢方を通じて皆様にお伝えしたいこと、
周期療法を通じて、不妊症、生理不順のお客様にお役に立てるよう
情報発信していきたいと思います。

こんばんは、

今日は、子宮外妊娠を経験された方が

お見えでした。

子宮外妊娠を経験された方の方針としては

良質な卵子を作り

子宮環境を調えていくことが必要。

卵子作りも漢方がおすすめ。

でも子宮外妊娠の場合

気になるのが卵管。

不妊症の原因でのひとつでもある

卵管閉塞、卵管癒着を考えたいと思います。

卵管の細さってご存知ですか?

鉛筆の芯の太さだそうです。

そこを精子ちゃんと卵子ちゃんが通るのです。

卵管閉塞の原因で考えられるのは

クラミジア感染症による卵管炎と

子宮内膜炎です。

子宮内膜炎も痛みのある方は、40%で

むしろ60%の方は無痛だそうです。

クラミジア感染症も無症状です。

炎症がすすんでから発見されます。

骨盤内炎症です。

抗生物質などの治療がありますが

クラミジア抗体が陰性になっても

下腹部が痛むことがあります。

南京中医薬大学へ研修に行った際

談 教授は、慢性の骨盤内炎症は

漢方治療が最適だとおっしゃっていました。

炎症がある場合

やはり基礎体温も高い傾向があります。

子宮内膜症の方は、

子宮内膜が増殖する時期の

卵胞期の体温が乱れがちです。

いずれも炎症を抑えることが必要です。

卵管が本当に癒着しているか、閉塞しているかは

卵管検査でないとわかりません。

もし、癒着傾向であれば

漢方での対応としては

ヒル製剤(蛭製剤)が適応されます。

蛭とは、人の血液を吸うヒルです。

瀉血療法といって血行改善に昔から

使用されていたものです。

この蛭の破血効果で、

癒着部分を改善いたします。

子宮内膜症、卵管癒着の方に

ご服用いただいています。

動物性生薬の力はすごいです。

美と健康をまごころこめて