今年の2月から突然アメブロに戻ってきて、また毎日記事を書いているのは何故なのか?
少し長くなりますが説明したいと思います。
アメブロに限らずブログサイト全体にかかわる問題でもあるので、痔や便秘の話は私には関係ないと思っているブロガーの目にも止まれば嬉しいです。
是非参考にしてください。
Googleアルゴリズムってご存知でしょうか?
ブログを書いている人はきっとご存知だと思います。
(私は知りませんでしたが・・・)
検索したときに、どのサイトを、どういう順番で表示するのかというGoogle基準ですね。
私はてっきりよく読まれている人気のあるサイトが上位に来ているものだと思ってました
ところが違ったんです。
どのサイトを表示するかはGoogleが独自の基準で決めてたんですね。
その基準の見直しをGoogleが定期的(3〜6か月ごと?)に行っていて、それがコロコロ変わるのです
アルゴリズムの改訂が行われる度に検索順位が入れ替わるので、以前はキーワード検索したら上位に来ていたのに、突然下がった・・・なんて話はよくあったようです。(うちのサイトはずっと上位だったので入れ替わりがあることも知りませんでした。。。)
そして検索順位を上げる対策をSEO対策と言い、色々な対策があったようです。(これもやったことがないので知りませんでした)
昨年の8月1日から突然、大阪肛門科診療所の公式ブログとホームページのアクセス数が激減し、あれよあれよという間に以前の16分の1になってしまいました。
1日のPVが1万6千を超えていたのですが、現在は1000PV程度。
最も読まれていた記事「肛門そう痒症」に関する記事は1日2000PVあったのですが、それが1日20PVと100分の1にまで減っています。
同じ月で2018年2月は検索でブログに入ってくるケースが1万を超えていました↓
それが1年後の2019年2月には検索からの流入が200前後に・・・。
ビックリして自分のパソコンで検索してみると・・・
以前は「肛門 かゆみ」というキーワードで検索すると私の書いたこの記事が1〜3位に来てました↓
おしり(肛門)のかゆみ〜肛門そう痒症、痔のかゆみ、肛門の皮膚病について〜
昨年6月から医療広告ガイドラインという法律が施行されました。
ネット情報にも規制がかかることになったのです。
ホームページやブログも広告と見なされることに。
規制の目玉は患者さんの体験談とビフォーアフター写真の掲載が禁止になったことでしょうか。
ただし条件付で患者さんの声や体験談、感想も「誘因性の無いものに限り掲載可」で、ビフォーアフター写真も副作用や費用を記載すればOKというものでした。
それがひっかかったようです
このブログもそうですが、診療所の公式ブログにも患者さんが書いて下さったアンケート用紙をそのまま掲載してますからね
誘因性がないから大丈夫と考えたのですがGoogleは違反サイトとして認定したようです
大阪肛門科診療所という名称なのに「大阪 肛門科」で検索しても表示されず、フルネームで「大阪肛門科診療所」と入れないと出てこない状況・・・。
患者さんからも「以前のようにすぐに検索しても出てこなくて困った」と言われました
まさしくネット上で存在を消された状況です。
電話帳に電話番号が載っていないのと同じ。
どうやって情報を伝えよう、自分たちの存在を知ってもらおう・・・と業者さんにも相談し、取るべき対策は取ってきましたが変化無し。。。
そんな中、数人の患者さんがブログを読んで受診されたんです。
どうやって私たちのことを見つけたのか尋ねてみると次のような答えが返ってきました。
「検索しても出てくるのは製薬会社のサイトと大きな病院のホームページばかり。
そこに書かれている痔に関する情報は病気の解説だけ。
それなら本にも書いてあるし、どのサイトも変わり映えしない。
本や雑誌では得られない情報を知りたいからインターネットで検索したのに、誰でも知っている本以下の情報ばかり。
もっと実際の患者さんの声とか、治療の現場での話とか、先生によっても考え方や治療方針が違うだろうから、その違いが知りたくてネットで調べてるのに、欲しい情報が全くなかった。
何ページめくっても知りたい情報が無かったので、ブログサイトで調べたんです。
はてなブログ、ライブドアブログ、gooブログ、Amebaブログなど色々なブログサイトを調べてアメブロで先生のブログを見つけたんです。」
ブログサイト内で検索されたようです。
アメブロを残しておいて本当に良かった・・・と思いました
この患者さんの報告通り、医療・健康におけるアルゴリズム改定で、権威性・信頼性が重視されるものに変わったのです。
Googleも
「サイトに権威があるかどうかは、そのサイトにリンクを張っている外部サイトが権威を持っているかどうかで決まる」
と公式に述べているように、
「大学や、病院のサイトや学会のサイト、有名製薬会社、大手マスコミ、政府のサイトなどからリンクを張ってもらっている医療・健康サイトは高く評価されて検索順位が上がる」(鈴木将司さんのブログより引用)
のです。
うちのように薬をほとんど出さない個人の診療所は弱小なわけです
MRも出入りしてませんしね
(だって薬とか注射薬をほとんど買わないんだもん・・・)
そして「医者だからといって医学的根拠に欠ける発言は許されないので医学的根拠のあることだけを述べる」。
このブログでは診察室で実際に起こっている出来事を書いているので医学的根拠があるのですが、それが学会的に、学術的に、ガイドライン的に正しいかどうかは別。
結局、医師と言えど個人の意見は述べるなということなのでしょう。
ある意味、情報統制・言論弾圧とも言えるような状況。。。
どうしようか迷いました。
そもそもブログで情報発信をしようと思った最初のきっかけは、困っている患者さんを助けたいという気持ちからでした。
痔や病気の解説なら私じゃなくても誰でも出来る。
そうじゃなくて
実際の診察室で
患者さんがどんなことを話して
何で困ってて
悩んでいるのか
そして
それを解決するために
どうすればいいのか?
まさしく
現場での生の声
を届けたいと思ったのでした。
だから
このブログのタイトルも
「みのり先生の診察室」
なんです。
ガイドラインを100%守ったら、ブログでは無くなってしまいます
迷いました。
悩みました。
苦しみました。
もうこの仕事を辞めようかとまで考えました。
SEOを考えるとブログを書くことが楽しくなくなりました。
Googleを意識すると怖くなって何も書けなくなりました。
検索で上位に来ることは大切。
だって見つけてもらえないから。
これを読んでいる皆さんだって、検索して私と出会ったはずです。
だから検索でちゃんと上位に表示されることはとても大切。
だけどそればかり意識すると、もうフリーズして、言いたいことも言えない、書きたいことも書けない。
この記事書いたらまた下げられるかも・・・
こんなこと書いていいのかな・・・?
とGoogleさんの顔色を伺うことにもう疲れました
もう何をやっても
どう対策しても
何を書いても
診療所の公式ブログは検索しても出てこないので、だったら開き直ってアメブロに戻ろう。
そう決心し戻ってきました。
久々に記事を書いて思いました。
むっちゃ書きやすい
楽チン
楽しい〜
そう言えば、アメブロでブログを書き始めた頃って書くのが楽しかったなぁ・・・。
夢中になって書いてたなぁ・・・。
患者さんに届けたい一心で。
SEOのことも
Googleアルゴリズムのことも
何も知らない私だったのに。
そしてアメブロに戻ってきて気付いたことが・・・。
Amebaというサイトに守ってもらってたんだ。
Amebaに応援してもらってたんだ。
ということ。
Amebaワールドの中では自由に表現していいのだということも感じつつ、毎日楽しく、日々の診療での出来事を書いています。
診療所の公式ブログのように気合いの入ったまとめ記事は書けませんが、感じたこと、気付いたこと、患者さんに伝えたいことを、私の言葉で書いて行けたらと思っています。
文章が下手なので起承転結を考えて書けないし、頭もあまり良くないので偉い先生のように解説できません。
だけど
目の前の患者さんに語りかけるように、話し言葉で分かりやすく伝えることは出来るかな。
それが私のブログの持ち味だし
私の特色でもある。
今さら頑張って勉強しても
何者にもなれないので
私らしく
現場でのことを
綴って行けたらと思います。
私の外来を受診しない人にも
何か治療のヒントになったり
少しでも気持ちが楽になったり
専門の先生に出会うきっかけになれば嬉しいです
診療所の公式ブログを閉鎖しなければならないかもしれない状況で書いたこのブログ↓↓
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