注入軟膏や座薬など、色々ありますが、妊娠中や授乳中は薬を使うのって気になりますよね?
赤ちゃんに影響がないかどうか心配する女性が多いです。
これは医師によっても判断が分かれると思うのですが、私は妊娠初期はどんなお薬も使いません。
具体的には妊娠12週まではステロイドが入ってない痔の薬も出しません。
胎児の内臓器官が形成される大切な時期だからです。
何もないとは分かっていても、もしも生まれてきた赤ちゃんに何かあれば「もしかしてあのときの薬が悪かったんじゃないか?」って気になりますよね?
あとでくよくよ悩んだり、自分を責めたり、後悔したくないので使いません。
自分自身の妊娠中も健康食品やサプリメントを含め、あらゆるものを使わずに過ごしました。
自分はやるべきコトはやった!
出来るだけのことはした!
と自信をもって生みたかったんですよね^_^;
なるべく自然のモノを摂取するように努めました(*^_^*)
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブは男の子なので妊娠しません^_^;
でもよく女の子と間違えられます。
とってもやさしい顔をしているからでしょうか(*^_^*)
ラブは男の子なので妊娠しません^_^;
でもよく女の子と間違えられます。
とってもやさしい顔をしているからでしょうか(*^_^*)
とっても悲しいお話があります。。。
もう何年も前のことです。
セカンドオピニオンで来られた若い女性患者さん。
3年くらい肛門科に通院して、ずっとステロイド入りの注入軟膏を使っておられたんです。
3年間、毎日です。
しかも1日3回入れるよう言われ、せっせとまじめに使っていたそうです。
通院するたびに薬を大量にもらって帰っていたそうです。
ある日、妊娠に気付きました。
産婦人科の先生にも、肛門科の先生にも、ずっと使っている痔の薬のことを相談しました。
そうしたら・・・
胎児に薬の影響がないとは言えない
と言われ、すごく悩み落ち込んだそうです。
同じ女性だからきっと親身になってくれるだろうと相談した肛門科の医師からは
「生んでみないと分からない。私は知らない。」
と冷たく言われ、長年使った薬のせいで胎児に影響があったらどうしよう・・・と悩み抜いた末、その女性患者さんはせっかく宿った命だったのに中絶されたんです。。。
その話を聞いて私もショックでした。。。
特に妊娠初期だったので胎児への影響を心配されたのでしょう。
確かに添付文書にも
「妊婦に対する安全性は確立してないので、妊婦または妊娠している可能性のある婦人に対しては大量または長期にわたる使用を避けること」
と書いてあります。
授乳中も同じです。
だから私は女性患者さんには妊娠中か授乳中か必ず確認しています。
そして妊娠中もしくは妊娠の可能性がある場合は薬を出しません。
何ヶ月も何年も長期にわたって痔疾薬を出した経験がないので分かりませんが、せめて妊娠が判明したら薬をやめるように、あるいは、妊娠する可能性がある場合は薬をやめるように、一言アドバイスして欲しかったです(; ;)
その一言で中絶は防げた可能性もあったのに残念です。。。
妊娠中、授乳中の薬については、一人で悩まずちゃんと相談して下さいね。
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