今月のDream Sessionの宣伝でーす!

Dream Session vol.15
3月23日(金)@ 栄 Dream Cube
19:30 OPEN 20:00 START
CHARGE:1500円(1ドリンク付き、学生証掲示で500円引き)

今月から課題曲を設定します!
今月の課題曲はWayne's Thangにします!
このブログの定番曲紹介コーナーで解説してるので予習をお願いします!

※今月は僕はNY旅行のためお休みさせていただきます。NYから応援してます。NYでいろいろ吸収して名古屋に持ち帰ってくるので、また4月にお会いしましょう。今月も遊びに来てくださいね!

木部祐士(Key)
早速ですが定番曲紹介第2弾です。
今度はKenny GarrettのWayne's Thangです。

Kenny Garrettは1987年からMilesのバンドに加入して、晩年のMilesを支えたSax奏者です。今では彼はアコースティックジャズの大御所ですが、Milesのときはエレクトリックな音楽ばっかりやってたので、彼の作品にもファンク的な曲がいくつかあります。

まずはこんな曲です。



ジャズファンクって感じですね。これほどまでにセッションに向いてる曲も珍しいです。ひたすら8小節を繰り返すだけなので、構成とかも間違えようがありません。あえてクールにやるのがかっこいい曲という感じでしょうか。

またまた僕直筆の譜面です。
https://docs.google.com/open?id=0B8AA96HR9Wi1U2IzVGtQY3ZUN2k5ZU9ZZkhzeU5fUQ

ポイントです。

・イントロはベースでEm一発。
・フロントが入ってきたらひたすら8小節の繰り返し。
・7~8小節目でブレイクする。
・ブレイクは全員で止まってもいいし、ドラムが何かしてもいいし、キーボードとかベースが何かしてもいいし、要するに何してもいい。ここの空気の読み合いがこの曲の面白さ。
・ブレイクの位置が8小節目だけとかブレイクしないとか変わったりするのもあり。
・ソロが終わったらテーマを吹いて終わり。だけど何回繰り返すかは、そのバンド次第。テーマの6小節目の4泊目裏でバチッとキメて終わったと見せかけて、また入ってくるというのがお決まりのパターン。このときはブレイクの長さは正確じゃなくてもよい。誰かが入ったらまた始まってしまって終われないというのがこの曲のいいところ。

つまりはどのぐらい空気を読めるかの戦いです。8小節ごとに空気を読んでください。動画も空気感を気にしながらもう1回聴いてみてください。動画ではEmを繰り返してフェードアウトですが、テーマのキメのところで終わるのが普通な気がします。

以上Wayne's Thangでした!
これからちょっとずつ定番曲を紹介していこうと思います。
僕のお手製の楽譜つきです。必要な情報はだいたい書いたのでそれなりに使える譜面だと自負してます。悪筆なのは愛嬌ということで(苦笑)

まず第一弾はHerbie HancockのWatermelon Manです。
この曲はHerbie HancockのTakin Off(1962)というアルバムに収録されたファンキージャズの名曲です。Herbieを有名にした出世曲といったところでしょうか。ファンクってどこまでがファンクなのかがいつも悩むんですが、ちまたのファンクセッションではファンキージャズの曲も演奏されるみたいですね。Watermelon ManとかSidewinderとかCantloupe Islandとか。原曲はこんな感じで田舎くさい曲です。



こんな田舎くさい曲を若者たちが集まるDream Sessionでやるのも変といえば変なんですが、これをあのHead Huntersがファンキーにアレンジしてカバーしてるんですね。やはりファンクセッションを名乗るからにはこちらで演奏したい。こんな感じです。



かっこいいんですが、ここまでテンポが遅いと何の曲かよく分かりませんね。それに前奏が…。動物園かと突っ込みたくなります。このバージョンをさらにカバーしてセッション的にやってるバージョンがこれです。



Fourplay, Rick Braun, George Duke. Boney James, Kirk Whalumというとんでもない面子でやってます。このぐらいのテンポだとキャッチーで洗練された感じになります。テーマがキメキメなのでキマったら絶対かっこいい!

これが譜面です。
https://docs.google.com/open?id=0B8AA96HR9Wi1c0g2ZmJ0cHVTR0dHeEZRVnh6MzZzQQ

基本的には22小節の変則ブルースの繰り返しです。原曲のWatermelon ManにAbが4小節付け足された形になります。ポイントを挙げると以下のようになります。

・イントロは最初の4小節を繰り返し。
・フロントがテーマを吹きだしたらそのまま次に進み、あとは22小節を繰り返し。
・キメのリズムを書いておいたので、テーマはキメキメに演奏する。
・ソロの部分の伴奏は基本的にキメのリズムだが、状況によって崩してもよい(Fourplayの動画では盛り上がるにつれて崩していってます)。
・ソリストは細かいコード進行はあまり気にしないでよい。FかBbかCかAbだと思えばOK。
・最後のテーマではAbの19~20小節目をXtimes繰り返し。その後キューで先に進み、1小節目で終わり。
・Fourplayの動画のように笑顔で楽しく!

これで完璧ですね!
是非やりましょう。ここはこうした方がいいよとかあったらアドバイスください!
この間のDream Sessionの録音です。
いやぁ、この前はマジでヤバかったですね。いっぱい楽しんでいっぱい勉強させてもらいました。

http://ndrive.naver.jp/shareUrl/B0S-et7mtlpoukJCgwjjvhnr9I-9DaMu8Wogdck4QhFnb7sLTh8AcHLP2Fu43x18DQ==
パスワードはcubeです。有効期限は3月30日です。

これから課題曲を指定して定番曲を増やしていこうかなと思ってますので、みなさんよろしくお願いしますね。
もっともっとDream Sessionを面白くするぞ!

木部祐士(Key)
いやぁ、寒いですね。僕はこの寒さを利用して、人間はどのくらい寒い環境で演奏ができるのか?という壮大な研究テーマに取り組んでおります。今のところ3℃が最高(最低?)ですね。今年はまだまだ記録を更新する機会がありそうです。

さて、名古屋にファンクの文化を知らしめるためにやっているDream Sessionですが、ファンクってどんな音楽なのよ?っていう人のためにファンキー(だと僕が思っている)アーティストを紹介していこうと思います。

まず第一弾はHead Huntersです。
もう今となってはファンクの古典と言っていいようなバンドですが、僕の中ではこれが一つのファンクの完成型です。

Head Huntersは1973年にジャズピアニストのハービーハンコックが結成したバンドです。正確にはハービー・ハンコックの「Head Hunters」というアルバムに参加したミュージシャンたちがのちにHead Huntersを結成したらしいですが、めんどくさいのでハービーが作ったことにしておきましょう。

Head Huntersの音楽で最も有名なのはやっぱ「Chameleon」でしょうか。Dream Sessionでも何度も演奏していますね。この曲を知らずにファンクを語るやつは99.9%モグリです。

この曲は2コードに適当なメロディーを乗せただけで、はっきり言ってしまえば僕にも作れそうな気がします。この曲の凄いところはそれよりも音の重ね方です。まずハービーのシンセベースで始まります。次にハービー・メイソンのドラム。そして33秒くらいでポール・ジャクソンのベースが入ってきます。これが非常にカッコいい。ほとんどAbしか弾いてないんですが、これがあると16ビートの感じが出て曲が動き出します。そのあとクラビが重なってきますが、これもハービーが弾いてます。ハービーのクラビは明らかにギターを意識しててワウの感じが絶妙すぎる。このグルーヴが一分半ほど続いて、さらにここにサックスのメロディーが被ってきます。重低音のシンセ音とのユニゾンになってますが、これはおそらく多重録音かエフェクトでしょう。
というわけでここには5種類のリズムがあります。シンセベース、ドラム、ベース、クラビ、メロディーです。最初はシンセベースだけでスカスカのサウンドなんですが、違うリズムをどんどん重ねていって空間がリズムで埋め尽くされていきます。一つ一つのリズムはすべて違っていて、それで邪魔し合っていません。これはバリのケチャなどの民族音楽にも通ずる手法ですが、一つの芸術と言っていいと思います。バッハのポリフォニックな音楽はいくつものメロディーを重ねて作られますが、これはいわばリズムのポリフォニック。こういったアプローチが自然とできるためには、リズムの隙間を見つけてそこの中でグルーヴしていかなければなりません。ちなみに僕はいつもこのアプローチをして失敗するので、結局エレピとかパッドとかでフワーと和音をならして逃げます(苦笑)

というわけで1973年にこんな音楽を作ったHead Huntersは偉いです。リズム、曲の構成、キーボードのサウンド、バンド内でのパートの役割分担、コード進行、あらゆる面でよく練られてます。そして何よりプレイが良い。1960~70年代のハービーは本当に神がかっています。よって僕と一緒に彼らを崇めましょう。

ハービーはHead Huntersのメンバーで全部で4枚のアルバムを出してますが全て名盤なのでレンタルでもYoutubeでもいいから聴いてほしいです。特にライブ盤のFloodはヤバいです。

最後に僕の大好きなSLYをエンディングテーマに流して終わります。

早くなったところのクラビが狙い撃ちまくっててカッコよすぎです。この曲で一晩踊れるなぁ。

ではでは。

木部祐士(Key)

< Head Hunters 基本情報 >
主要メンバー(アルバムによって変更あり)
Herbie Hancock (Key)
Bennie Maupin (Sax)
Paul Jackson (Bass)
Bill Summers (Percussion)
Harvey Mason (Drums)
Mike Clark (Drums)
Wah Wah Watson (Guitar)

名盤
Head Hunters(1973)
Thrust(1974)
Man-Child(1975)
Flood(Live)(1975)

定番曲
Chameleon
Watermelon Man
Actual Proof
Butterfly
Hang up your Hangups

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Dream Session vol.14
2月24日(金)@ 栄 Dream Cube
19:30 OPEN, 20:00 START
Charge 2000円(1ドリンク付、学生証提示で500円引き)
ゲスト
渡辺ショータ、小川翔、荻野哲史、平岡タカノリ、堂地誠人

今月は名古屋、大阪を代表するファンキーミュージシャンが来ます!
こんな機会滅多にないので絶対遊びに来てくださいね!
おそばせながら明けましておめでとうございます!
2012年もDreamSessionをどうかよろしくお願いします。

先月のDream忘年会はちょっと僕は行けなくてホント申し訳ありませんでした。いやいや年明けすぐに「国が関与する試験」があったもので…。おかげさまで試験もどうにかなり(たぶん)、あとは今年度はひたすら音楽をやるのみです。

そして実は年明けの試験勉強のさなかに新しいキーボードちゃんを買ってしまったのです。えぇ、あの赤いやつですよ。ここ数日ひたすらコイツで遊んでますが、めちゃめちゃ楽しいです。今月のDreamSessionにはこいつを連れて行こうと思いますので、皆さん今年はこいつのこともどうかよろしくお願いします。

といううわけで、今月のDreamSessionはいつも通り第4金曜日の
1月27日(金)19:30OPEN 20:00STARTです。

今年もDreamcubeでファンキーに、ソウルフルに、そして自由に、思う存分音楽でコミュニケーションしましょう。よろしくお願いします!

<動画コーナー>
今年の初動画はこれ!


初めて日本人の動画を載せましたが…(笑)
僕はこいつら好きです。絶対にJBの影響受けてるし。そういえばうちのセッションはファンクセッションなのにJBやりませんね。Sex MachineとかI Feel GoodとかSuper Badとか誰か歌ってくれないかなぁ。シンプルな分、演奏者に力量が求められそうですね。

今月はあともう一回ぐらいはブログ更新するぞ!!

木部祐士(Keyboard)
緊急連絡です!
今月のセッションは第4金曜日ではありません

今月は年末スペシャルということで
12月29日(木)に「Dream忘年会」
を実施します!!

なんと当日料金を追加すれば飲み放題が付きます!
(値段はまだマスターと交渉中です。)
みなさん飲んで歌って演奏して一年を締めくくりましょう!

たくさんの人の参加をお待ちしております。
誘い合わせの上でDreamcubeにお越しください!!

木部祐士(Key)
お待たせしました!
Dream Session vol.11の写真と録音です!

http://ndrive.naver.jp/shareUrl/B0S-et7mtlpoukJCgwjjvvM-nxqympFup-2xNrNZE01nb7sLTh8AcHLP2Fu43x18DQ==

パスワードはcubeで、閲覧期限は来年の1月8日までです。
今年ももうすぐ終わりですね。ラスト頑張っていきますよ!

動画紹介コーナー

このボーカルはマジでヤバイ。
こーゆーブラックな曲もセッションでやっていきたいですね。
細かいリズムが全部はまってるなぁ。さすが黒人。

それでは!

木部祐士(Key)
定番曲に加えたい曲がいろいろあるので紹介します。
気に入ったのがあったら練習してセッションでやってみましょう!

Miles Davis - Jean Pierre

9月にホスト演奏でやりました。基本的にA一発です。あとは気分で!

Kenny Garrett - Wayne's Thang

8小節の繰り返しです。コード進行はEm7 - CM7 - B7 - Em7です。簡単!シブくやりましょう!

Roy Hargrove - Strasbourg St.Denis

これはちょくちょくセッションでやってますね。ジャズっぽい8小節の曲です。
コード進行!
Bbm7 Cm7 |DbM7 |Bbm7 Cm7 |DbM7 |
Bbm7 Cm7 |DbM7 Eb7 |AbM7 |F7 |

Miles Davis - Tutu

不気味な雰囲気の曲です。カッコよくやるのは難しいかも・・・。
ネットで探したら譜面ありました!
http://www.lucaspickford.com/transtutu.htm

Herbie Hancock - Watermelon Man

この曲は有名ですよね。Head Huntersバージョンがファンキーなんですがちょっと分かりにくいのでFourplayバージョンです。普通のWatermelon Manの進行の後にAb7が4小節くっついてます。
途中で出てくるジョージ・デュークにコーヒー吹くのは俺だけか?

Valdez in the Country - Donny Hathaway

ちょっとラテンっぽい曲です。Kirk Whalum版がいい感じです。これも探したら譜面ありました。
http://donnyhathaway.blogspot.com/2010/01/valdez-in-country-music-sheet.html

Billy Cobham - Red Baron

この曲もセッションでちょくちょくやってます。テーマが難しいけど、それ以外はGm7とC7の2コードです。ライブ盤もいい感じなので聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=OuTxLVT41c8&feature=related
なんかキーがAm7だけど譜面あった!移調してください!
http://www.fineripps.de/funksession/redbaron.gif

Joe - I Wanna Know

涙ちょちょぎれるバラードです。原曲はJoeの甘い歌声ですが、Brian Culbertsonが見事なセッション曲に仕上げてくれました。進行は基本的にCM7|Bm7|Am7|GM7です。途中でEm7|Em7/D|C#m7-5||が挟まるところがあります。

とりあえずこんな感じです。まだまだ紹介したい曲があるのでまたボチボチ更新してきまーす。

木部祐士(Key)
遅くなりましたが10月のセッションの録音と写真です!
パスワードはcubeです。

録音と写真

閲覧期限は12月5日までですよー。

先月のセッションもたくさんの人に来ていただいて盛り上がりました。
最近は新しいお客さんが増えてきてより一層面白くなってきましたね。
今後もよろしくです!

ところでセッションで使っている楽譜ですが、もし欲しい人がいたらとりあえず下のメールアドレスに連絡してください。できる限りのことをしたいと思っています。やはり楽譜を見て、音源を聞いて、練習をして、そして練習の成果をセッションで発揮してもらえたらこの上なく嬉しいです。
dreamsession128@gmail.com

みんなでレベルアップしていきましょう!

そして動画紹介コーナー

ソロの途中でドラムとソリストだけになるのっていいよねー。そしてその後ベースとキーボードが戻ってくるところがまたカッコイイよねー。
てゆーかロイハーのオートワウやばいな。

来月はこのソロ中にドラムと二人っきりになるっていうのを誰かに振ってみたいと思います!
来月は11月25日です。19:30オープン、20:00スタートです。
ではまた!!

木部祐士(key)