映画に関与したチベット人行方不明
獄中のチベット人映画監督ドンドゥプ・ワンチェンの妻ラモ・ツォ(⇒詳細はこちら
)が夫の釈放を求めてイギリスでスピーキングツアーを行っている。この最中、ドンドゥプ・ワンチェンと関わりがあったとされるチベット人が中国当局に任意拘束され、20日間行方がわからなくなっている。
ラテン(44)は現地時間11月1日午後3時頃に行方不明となった。その後の彼に関する情報はない。
インドのダラムサラのTibetan Centre for Human Rights and Democracy (TCHRD)によると、タクツェ郡小学校の中国人女性教師が、ラテンに電話をし、息子を学校から連れて帰るよう告げたという。ラテンが校門に着くと、私服警官数人がラテンを黒い車で連れ去ったという。
TCHRDによると、ラテンはドンドゥプ・ワンチェンと関係があった疑いをかけられていると述べたが、ラテン自身がドンドゥプ・ワンチェンの映画"Leaving Fear Behind"に出演していたのではないかという話もある。
スイス在住のチベット人活動家ワンポ・テトンによると、ラテンはドンドゥプ・ワンチェンのドキュメンタリー映画に登場し、話をしているという。
ワンポ・テトンからPhayulに送られたビデオリンクの中で、ラテンと思われる男性は映画インタビューの中でこう答えている。
「生活はとても難しいです。人々には気づいてもらえません。ラサには観光客が大勢来ますが、中国政府は自分が見せたいものだけを観光客に見せるのです。」
ラテンは農家で一家の大黒柱であった。妻のパサン・チョドンと3人の子供とともにラサのタクツェ郡シンツァン村で暮らしていた。
"Leaving Fear Behind"は2008年、北京オリンピックの前に発表された。チベット中のチベット人一般市民へインタビューが行われ、ダライ・ラマ、中国、オリンピックに関して人々が意見を述べていた。
ドンドゥプ・ワンチェンは2008年3月にビデオがチベットの外に出されてほどなくして逮捕された。そして、2009年12月の裁判まで21か月拘束された。裁判では懲役6年の刑が言い渡された。
夫の悪化する健康状態を訴え、「思いやりある釈放」を求めて、ラモ・ツォはこの1週間イギリスでスピーキングツアーを行っている。
ラモ・ツォはダラムサラで4人の子供とともに暮らしており、パンを売って生計を立てている。
【拙訳】
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