チベット人学生が自転車でチベット語の保存を訴える | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

チベット人学生が自転車でチベット語の保存を訴える





インドのSujaにある学校、チベット子供村(Tibetan Children's Village)は12月から3月の間冬休みになる。その学校の2人の生徒がちょっと変わった冬休みを送っている。自転車で北インドを回り、チベット本土でチベット語が消えつつある問題を訴えている。


ツェルホ・ギャルとツェリン・ドルジェは昨年12月に冬休みに入った。2人は北インドの主要都市を自転車で回り、インド人にチベット本土でチベット語が危機に瀕している問題を訴えることを計画した。


2人は2000年にインドに亡命した。教育を受けるため、そして、ダライ・ラマ法王に会うためだ。


2人がこのキャンペーンを行うきっかけとなったのは、昨年チベットのアムドで中国当局が学校で使用する言語をチベット語から中国語に変更するという決定を行い、それに対し、チベット人が抗議したことだ。

「チベット語が消滅すれば、チベット人は文化的アイデンティティをほとんど失ってしまうでしょう。」


「私たちはこの問題を取り上げ、中国政府に言語と文化を保存する権利を中国政府に訴えるチベット本土の学生を支援したいのです。言語と文化の保存は、中国の憲法や様々な国際法で謳われていることです。」

2人が道中で配布しているビラにはこう書かれている。


「チベット人は文化の保存を求めています。チベット語が学校で使用できなくなれば、チベットの文化の終焉を意味します。母語は民族の団結とアイデンティティを与えるからです。」

2人はこう信じている。


2人はダラムサラにあるチベット人のNGOの前で計画を披露し、経済的、法的支援を得た。Students for a Free Tibetが自転車を貸した。TYCがヒンディー語のビラつくり、ビラの印刷・配布コスト、旅の計画、RTYCとの連携を支援した。


2人の旅は1月30日、デリーのマジュヌ・カ・ティラから始まった。その日は、マハトマ・ガンジーが亡くなった日であった。2人は3月10日にダラムサラに着く予定になっている。その日は、チベット蜂起から52年目の日だ。


2人は、デリー、Panipat Muzafarnagar、ハリドワール、ラジプール、Dekyiling、Clement Town、Selakui,、Paonta Sahib,、Nahan、Ambala、チャンディガールを回って、チベット人、インド人に訴えかける。


当地のチベット人、地方のチベット人代表者、Tibetan Youth Congressの地方支部、Tibetan Women’s Associationが2人を支援し、道中の人との会議をアレンジする。


【拙訳】


元の英文記事はこちら。





色々な団体が、この学生2人を支援していて、微笑ましいですね。


Students for a Free Tibetは国際的な組織で、日本にも支部があります。偶然ですが、日本支部の代表が、上の記事の学生と同姓同名のツェリン・ドルジェさんです。


Tibetan Youth Congressはこの人がかつて代表をつとめていたところです。


Tibetan Women’s Associationはボクが翻訳した本の原著者です。