- Polite Lies: On Being a Woman Caught Between Cu.../Kyoko Mori
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神戸で20歳まで過ごし、米国中西部で40歳まで過ごした筆者が、二つの文化に女性として生きる様子を描きます。
という謳い文句の1999年の作品です。
うーん、あまり私の好みではありませんでした。
二つの文化を比較というよりも、二カ所での筆者の個人的な体験が並んでいる感じで、「日本は」「米国は」と一般化するのは少し乱暴ではないかと思ってしまいます。
筆者が子どもの頃に最愛の母親が自殺で亡くなります。
本の中では、全てそれは身勝手な夫と我慢を強いる日本社会のせいということになります。
でもおそらく自殺というのはそう単純なものでもなく、他の要素や、母親自身の体調や精神状態も大きく関わっている可能性があるので、断定してそこから理論を展開するには、少し掘り下げが足りないようにも思います。
「日本の学校で文章の書き方を教えない。」
「日本の社会は自立した賢明な女性をよしとしない。」
本の中で挙げられるこれらの点は私も同意するところです。
これが故に窮屈さを感じることには私も共感します。
父親の暴力、義理の母からのいじめなど複雑な幼少期を過ごした作者が自由や安心を感じたのは読書や絵の鑑賞を通じてのようです。
「うーん」と本の内容に悩んでいた私を見て、本に興味を持った南アフリカちゃんに、あげました。
「これは日本女性を表現しきれていないからね」と100万回念をおしながら。
ちなみに、本の中に登場した作品を下に列挙します。
筆者に大きな影響を与えた本達のようです。
名作と呼ばれる本達ですね。
読んでみよう☆
- Emily of New Moon (Emily Novels)/L.M. Montgomery
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- Little Women/Louisa May Alcott
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- The Secret Garden (WORDSWORTH CLASSICS)/Frances Hodgson Burnett
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- The Catcher in the Rye/J.D. Salinger
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- Jane Eyre (Bantam Classics)/Charlotte Bronte
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- Pride and Prejudice (Penguin Popular Classics)/Jane Austen
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