ランスクエスト(ランスⅧ)やっちゃってます。 | 同人作家弾のブログ

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ごきげんよう、いわしです。
美少女文庫新人王決定戦に向けたラストスパートの推敲をしながら、最近はランスクエスト(ランスⅧ)で遊んでます。
ランスシリーズについてはもう何度も説明したし、私のホームぺージでも紹介文があるので、ここでは繰り返しませんが、アダルトゲームの人気シリーズです。
最新作でありランスシリーズの第一作のリメイクであるランス01光を求めてをプレイして、久々にランス熱が高まり、そういえばランスクエストの追加パッケージである、マグナムやってなかったな~と思い、プレイ開始。
追加シナリオは既にゲームをクリアした人向けのいわばハードモードであり、最終クエストである、女王パステルカラーをクリアすると、マグナムキャンペーンというものが始まります。
これはランスクエスト本編で触れた、ランス世界の世界的宗教アリス教の法王決定イベントであるムーラテストや本編では謎に包まれたままだった。導くものという世界の終焉を望む組織にまつわるお話をまとめたものです。
ランスクエスト発売当初、サブタイトル(ジャンル)のところに世界は救わない系のRPGと銘打ってあったのを記憶しています。
現在はそのような表記はないですが、この作品は賛否両論ゲームと言えるくらい、いろんな批評がありまして、まあそういったアンケートなどの評価の結果、追加パッケージを作るという決断を下したのだと思います。
ちなみに追加パッケージのところに今度は世界を救いますと書かれています。
制作スタッフも入れ替わってきているようで旧作とはその雰囲気が変わってきている印象があります。その辺でなじめない旧ユーザーも少なからずいるようです。
シナリオが薄いとかシステムが単調との意見も多く、それらの意見を私は完全に否定することはできません。
ですが、このランスクエストのシナリオやゲームシステムを見ると、最近のゲームをよく研究して、今風になってはいるなと感じます。
ブラウザゲームやオンラインゲームが旧来のゲームのような一つあるいは複数のコンテンツをクリアする形から、徐々にコレクションを収集するような形の収集型へ変わってきています。
そのなかでゲームの中で障害っていう要素が希薄になっています。
それと同時にゲームの世界っぽさみたいな、ワールドシュミレーター的な要素も希薄になり、黎明期のTRPG的なゲームからボードゲーム、カードゲーム的にゲームは変化してきている気がします。
現代のストーリーが大きな物語みたいなストーリーのバックボーンを失い、データベースからのサンプリングで作られる。コピーとオリジナルの中間的なシュミラークルと呼ばれる形態へ移行してきていることは、東 浩紀の動物化するポストモダンで語られていますが。
明らかにランスクエストはランスⅥに比べて、収集型でボードゲーム的でシュミラークル的に変わっています。
おもわずうっとうなるようなボスがいなくなり、山を彷彿とさせるような、攻略すべき一本のストーリーは姿を消しています。
代わりに多数のキャラ育成や繰り返し遊べるクエストをクリアして回るというコレクションを集める形になり、ストーリーはランスといかアリスっぽいデータベースからデータをサンプリングして、一回性の物語を組み立てたようなストーリーですね。
まあ良くも悪くも現代風になってきている、という感想を私はもちます。
しかしどこかしらでまた大きな物語に回帰することを、このシリーズは求められるきがします。
Ⅸに期待する一ファンとして、この作品で得た教訓を生かした、シリーズ最新作をつくってもらいたいなと思います。