ストーリーメーカー 創作のための物語論。紹介 | 同人作家弾のブログ

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さて、久々の書籍紹介。
今回は大塚英志著のストーリーメーカーの紹介です。
この本はストーリーメーカーと呼ばれる30の質問に答えて、物語のプロットを作り出すと言う、物語創作の定番読本のハリウッド脚本術をもっとシンプルにムダを省いたような内容の書籍です。
書籍の作りとしては、まず代表的な物語理論を簡単に紹介して、物語論に対する基礎知識を付けた後、ストーリーメーカーを使った実例を示しながら30の質問の使い方を紹介するという内容です。
大塚英志の文芸評論系の書籍を読んだことのある人なら、かつて読んだ本と重複する内容があるかもしれませんが、この本はいくつかの大塚英志の創作読本の中でも一番実用的な内容だと思います。
いわゆるプロットの作り方のみを紹介している内容で、小説や漫画、あるいはコンピューターゲーム等のシナリオの書き方については一切述べられていません。
純粋に物語論にのみ焦点を絞った内容と言えるでしょう。
そういった意味では初心者の小説書きにこの本だけをポンと渡されても、どう使っていいのかわからないかもしれません。
しかし物語論の創作への実用に関しては、すでにハリウッド映画がその実績を残しており、中上級者のステップアップに物語論への理解は大きな助けになると思います。
物語論って興味があるけど、どこから手をつけていいのかわからないと言う人に、この本は入門書としてお勧めできます。
小説を書いてみたいけど、そもそも書く内容が思いつかない、とかストーリー作りが苦手だ。と言う人は是非この本を手にとってみてください。
ストーリーメーカー 創作のための物語論 (アスキー新書 84)/アスキー・メディアワークス

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