ワタルの独立起業物語(第32話) | 関西の若手起業家と専門家が学び合う【独立起業研究会】ブログ

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ワタルの独立起業物語(第32話)


ワタルは独立起業研究会の
定例会での石原の話を聞きながら、
今までの出来事を振り返っていた。


今日のテーマは
「独立起業までの7ステップ」
~これを知らないからみんな挫折する~
だ。


これを知らないから挫折か・・・
まさに俺のことだな

ワタルは自嘲気味に
自分のことを思いながら
心の中で呟いた。



石原の話は
非常にシンプルだった。


独立起業し、
成功するためには
7つの階段を順番に上る必要がある。


1.起業の決意
2.ビジネスアイデアを出す
3.アイデアをビジネスモデルにする
4.差別化できるポジショニングを探る
5.資金戦略を持つ
6.リスク対策を行う
7.設立、登記、出店先の検討


この中で
石原が強調していたのは

「どれか1つを飛ばしてもダメ。
一件遠回りに見えても
1つずつ順番にこなしていくことが
会社を短命で終わらせない秘訣」

だということだ。


振り返ってみれば、
起業の決意にしたって
結局のところ
リュウジに言われたからだったし、
アイデア出し、
差別化、
ポジショニング、
資金戦略、
リスク対策
どれ1つとっても
中途半端だった。


「これじゃ上手く行かないわけだよな・・・」

ワタルは妙に納得し、
石原の話を熱心にメモに取っていた。


懇親会の席上、
石原から声をかけられた

「ワタルさん、大変だったみたいですね。
その後いかかですか!?」


「あ、石原さん。今日はためになるお話
ありがとうございました。
何かすべて僕のことを言っているみたいで
とっても恥ずかしかったですが、
でも、自分に何が足りなかったのか
良くわかりました」


「そうですか。それは良かった。
ワタルさん、今、いい目してますね(笑)
私の経験上、いい目している人は
必ず成功しますから、
ワタルさんもきっと成功しますよ」


「ホントですか!?
そういってもらえると
何だか勇気がわきます。
根拠はわからないですけど(笑)」


ワタルは
ビールをぐいっと
飲み干しながら

「もう一度いちからやり直そう」

と改めて決心した。


家に帰ると早速
今日、石原から与えられた課題に
取りかかった。


石原の課題は

1.なぜ起業するのか?
2.起業して何を得たいのか?
3.あなたが起業することでお客さんに何を提供できるのか?

これを各100個考えてくる
というものだった。


課題をやり終えて
ふと時計を見ると
夜中の2時を過ぎたあたりだった。


よし、
もう一度やり直しだ!

そう自分に言い聞かせて
ベッドにもぐりこんだ。



翌朝、あんな事態が起きるとは
つゆ知らずに・・・・・

つづく