ワクチン接種時の注意事項 | LINDO BLOG

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こんにちは




今回はワクチン接種の際の注意事項のお話しをしようと思います。

 

通常ワクチンを接種する際は身体検査をしますが、その際必ず体温を測ります。

この検温ですが、感染などの体調不良がないかどうかを調べるために行います。

また、ワクチンを接種することにより微熱が出る可能性があるため、接種時の体温が平熱かどうか確認する必要があるからです。


人もインフルエンザワクチンを接種した後、少しけだるくなったり微熱が出ることがありますよね。

ワクチンは身体にとっては異物なので、身体に侵入したそれらを排除しようと免疫が反応を起こすために熱が出るのです。

当クリニックは白金高輪動物病院と同様、39.5を目安に接種の可否を決めています。

また、ワクチン接種の時間帯はお昼ごろまでをおすすめしています。


理由は万が一ワクチンによるアレルギーが出た場合に病院が空いている時間でないと対応が遅れる恐れがあるからです。


また、午前中よりも午後の方が体温が高くなる傾向にあることも理由の一つです。




接種当日は必ず安静に過ごしましょう。


また、接種後2日ほどは体調を崩す可能性があります。お散歩は構いませんがお出かけやトリミングは避け、なるべくゆっくりと過ごせるよう心掛けてください。


トリミングの時期は接種1週間後以降が望ましいです。

 



次に、ワクチン接種後に起こりうるアレルギーについて説明します。

ワクチンアレルギーが出る可能性は僅かですが、万が一出てしまった場合や心配な様子がある場合は必ず受診しましょう。

 

接種した直後から1時間以内に出る可能性のある症状


呼吸器・循環器症状…虚脱、呼吸困難、低血圧、低体温、粘膜蒼白など


アナフィラキシーという状態です。


突然倒れてしまうことがあります。

人間の場合、蜂に刺された時やそばアレルギーなどでおこりうる急性かつ重度なアレルギー症状です。


命にかかわることもあり、早急な対応が必要です。

 


接種した直後から24時間以内に出る可能性のある症状


皮膚症状…顔面腫脹、掻痒、蕁麻疹 など


消化器症状…何回も続く下痢、嘔吐

 

接種後2~3日に出る可能性のある症状


消化器症状…下痢、嘔吐など

 

 

ワクチンアレルギーは、毎年同じワクチンを打っていたとしても出てしまうことがあります。

ワクチンは生ものです。スーパーに売られている卵に全く同じものがないのと同様、効果効能は同じですがロット番号により厳密に同じものはありません。


また、ワクチン接種時の体調が毎年同じとは限りません。


こういった理由から、数年間同じワクチンを接種していたのにも関わらず、アレルギーが出てしまうことがあります。


また、アレルギーはワクチンの有効成分に反応する可能性もありますが、添加物に反応していることもあり得ます。


このため6種でもアレルギーを起こすことはあるということです。


6種と9種を比べてみるとアレルギーの頻度はそう変わりませんが、一般的には9種のワクチンの方がアレルギーが出やすいと言われています。


もちろん、ワクチンによるアレルギーを起こす確率は僅かです。


しかし、僅かながらもリスクはありますので、接種後は愛犬の体調の変化に気を配ってあげましょう。

このためワクチンは接種後の愛犬の様子を見ていられる日に打つのが望ましいです。

もし、ワクチン接種をしたいけれど少し外出しなければいけないなどのご事情がある際はご相談ください。

LINDO CLINICではお昼頃までの接種の場合は接種後の数時間、獣医師の立会いの下愛犬をお預かりさせて頂くことも可能です。