ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
新元号の発表と共に、「令和」が入ったゴム印を作ったり、「令和」の名前入りのお菓子を販売したり、といったニュースを以前見たことがあります。
いずれも、「最短で販売する」ということを目標としており、新元号が発表されるや否や早速ゴム印の製造や熨斗紙の印刷に取りかかっていました。
ゴム印にせよ、お菓子にせよ、元号が発表されて数分で売り出すには、事前の準備が必要です。
最後は新元号が決まれば完成というところまでプログラミングを組んで、システムを作っておかないと、そんな短時間では商品はできません。
また、おそらく本番で失敗しないように仮のデータを使ったテストも繰り返しやっていたはずです。
いずれにせよ、完成までの時間を短くするには、事前の段取りが絶対に不可欠です。
そして、これは新規事業であっても同じです。
構想5年というようなスパンでは、始めた時には既にそのニーズがなくなっている恐れがあります。
常にアンテナを高くして感性を磨き、最初の商品化までのサイクルをできるだけ短くして、常にバージョンアップを図っていく取り組みが求められます。
新しい収益の柱は一朝一夕ではできません。けれども、常に種を蒔いておかないと、けっして芽は出ないのも事実。
「構想に時間をかけて、新規事業の機会損失を生み出すのは成長が止まる会社、感性に磨きをかけて、新規事業の機会創造につなげるのが成長し続ける会社」
です。
なお、新規事業を検討する際、お金を借りるか、借りないかに関わらず、数字的な裏付けは必要です。
なぜなら、新規事業は必ずしも上手くいくとは限らないため、「どれくらい儲かるか」も未知数なら、「どこまでなら損をしても大丈夫か」を事前に見極めることが大切だからです。
今月、新規事業を新たな収益の柱とするため、ベースとなる「お金」に主眼を置いて、事業計画の基本の型を90分で分かりやすく解説します。(オンライン講座です。)
たとえ数字が苦手でも、新規事業を始めるにあたり、次のようなことが自分で把握できるようになります。
・商品の価格はいくらにするのか?
・商品を何個売ったら利益が出るのか?
・その数量は販売するのにどのくらいの時間がかかるのか?
その結果、手元のお金だけでは足りない場合には、銀行からの融資などで資金調達して新規事業を推進する道も開けます。