スイッチバック思考経営塾

スイッチバック思考で、あらゆるノイズを除いて、不安を成果に切り換える。中小企業の戦略参謀として、業務フローの改善点を見つけ、会社の価値を着実に積み上げていきます。成長支援部作りコンサルタント 岩井徹朗


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成長支援部作りコンサルタントの岩井徹朗です。

 

 

先日参加したセミナーでお話をお聞きした
S社長の半生は本当にすさまじいものでした。


子供の頃、ご家庭の事情で児童養護施設へ。

そこでは、24時間365日いじめや喧嘩が絶えなかったそうです。

 


夜布団で寝ていて「なんでお腹が痛いんやろう」
と思って目を覚ますと、先輩からお腹を蹴られる。

 

テレビでプロレス中継が終わった後は
プロレスごっこと称して投げられる。

 

サッカーボールの役割を担わされ、バナナシュートの時に
「曲がり方が甘い」と怒られる。

 

自分ではやっていないのに先生の財布を盗んだと
濡れ衣を着せられる。

 


ご本人は淡々と、時にはユーモアを交えながら
話をされていましたが、当時は

「自分には生きる価値がないのかも」

と思っていたそうです。


施設の先輩たちがなかなか良い就職先につけないのを
横目で見ながら、

「自分もいつかは同じような人生を生きるんやろうな」

と、思いながら過ごしていましたが、
やがてあることをきっかけに仕事の面白さに

目覚めて会社に就職。


彼にとっては、「働くこと=生きること」だったので、

正月以外はしゃにむに働いてやがて役員になり、
最後は社長にまで上り詰めます。


その社長になる前後も、

前社長のご乱心やオーナーとの対立、
社員の離反など様々な問題がありました。

 

約60分のお話でしたが、ここでは書ききれないぐらいの
ストーリーがあり、「自分の苦労なんてまだまだ甘いなぁ」

と感じた次第です。

 

 

さて、会社をアピールするために、

 

「ストーリーを語れ」

 

ということがよく言われます。


その商品ができたきっかけ、その商品にかける想いを
ストーリーにして語ることで共感を呼び、
商品が売れるという訳です。

 


でも、ここに一つの誤解があると私は思います。


それは

 

語るストーリーは必ずしも劇的である必要はない

 

ということです。

 


ストーリーはアップダウンがあった方が面白いですし、
ハラハラ、ドキドキがあった方が魅力が増します。

 

S社長のお話もすごいストーリーであり、
私を含め多くの参加者はその話にひきつけられました。

 


一方で、中には人の話を聞いて

「そんなつまらない話だと人は興味を持ってくれない」

と指摘する人もいますし、

「自分は人に語れるようなストーリーを持っていない」

と日頃思っている人も少なくありません。

 

しかし、S社長のような生き方をされた方は
数から言えばまだまだ少数派です。

 

そして、凄まじい環境にも耐え、

自分で自分の道を切り開ける人は
その少数派の中でも少数派です。

 

私なんかS社長と同じ境遇だったら、
とっくに挫折していたのは間違いありません。


多くの人は多少他人との違いはあったにせよ、

ごくごく普通の生活の中で育ってきた

のではないかと思います。


でも、そのごく普通に見える生き方を少し掘り下げてみると、

 

一人ひとりは独自のストーリーを持っている

 

ことが分かります。


そして、それは

 

多くの人に話してもつまらない話であっても
一部の人にはすごく共感が得られるストーリー

 

です。


S社長はいじめや喧嘩が絶えなかった養護施設を出る時に

「やっとここから出られる」

というホッとした気持ちと

「自分はここから出てやっていけるんやろうか」

という不安な気持ちが入り混じっていました。

 


つまり、親や家族から離れて暮らしている中で
たとえいじめがあっても、養護施設の人たちとの間で
「仲間意識」が徐々に芽生えてきていたのです。

 

そして、この「仲間意識」が、今のS社長の会社経営を支える
柱の一つになっている気がしました。

 

 

コアコンセプトを掘り下げることで
自分の人生の棚卸しができる。

 

セミナーが終わった後で改めて感じた次第です。

 

 

自分の本質的な価値観を掘り下げる

コアコンセプト・マーケティングの概要は「こちら」です。

 

 

波乱万丈でなくても、一人ひとりの人生はすべて奥深いし、

興味がつきない。

 

いろいろな人のお話を聞いていると、そう思います。

 

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