CHAUMET 2012-13 F+W Houte Coture !!! | ダイコ★ブログ

CHAUMET 2012-13 F+W Houte Coture !!!


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 はい、サボってました。。。。すいません、ちょっとバタバタしておりました。もう、大丈夫。。。。。たっ、多分ね。。。。

 続いてCHAUMET(ショーメ)のプレゼンテーションへお邪魔しました。会場はヴァンドーム12番地にあるショーメのゴージャスなサロンです。

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 ショーメもまた、9月にパリのグラン・パレで行われる、ビエンナーレ・デ・アンティケーレという骨董美術や、ジュエリーの博覧会への出展を意識した、プレゼンテーションでした。

 ちなみにこのビエンナーレというのは、イタリア後で2年に1度という意味があり、英語ではBiennial。主に美術展の事を言い、イタリアのヴェネチア・ビエンナーレは100以上の歴史があり、サンパウロ等、第二次世界大戦後に始まったビエンナーレもあり、最近は世界各国で開催されているようです。もちろん、日本では開催されません。

 今回開催されるビネンナーレは、CHANELが毎回プレタポルテを発表する、パリのアールヌーボーの歴史的建造物、グラン・パレが会場。この期間は相当ゴージャスな事でしょう。ちなみに監修はなんとカール・ラガー・フェルド!!!

 
 そんなショーメのコンセプトは『12Vendôme』。ヴァンドーム12番地という意味です。名だたるジュエラーが軒を重ね、ホテル・リッツも居を構える、パりで最も美しい広場の一つと言われるこの広場に面した、ヴァンドーム12番地は、ショーメの歴史的サロン、ミュージアム、工房、クリエイティブスタジオとして、1780年の創設以来ショーメの心臓部として、その魂が宿り続ける場所です。

 そんな自らが最も重要としてるこの場所の住所を、コレクションタイトルとし、全て番号だけの12セットの美しいコレクションを発表しました。これはかつてのオートクチュールが、顧客の受注を取る為に、番号の付いた札を持って、キャットウォークをしたという事に由来します。

 さて、そのコレクション、まずはセット1。ダイヤモンドで飾られたこのコレクションは、ナポレオン妃のジェゼフィーヌへのオマージュです。ショーメのコレクションの中で大人気を誇る、『ジョゼフィーヌ』をデザインソースにして、さらに軽やかに流れる風のような軽さをプラスした作品です。

 ってか、さすが、オートクチュール。センターのダイヤモンドをご覧下さい。。。。素晴らしいですね。

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 こちらも、ジョゼフィーヌスタイルをベースにし、更に進化した『ジャゼフィーヌ エグレット』をモチーフにしたリングです。上が4.11カラットのピンクサファイヤと、ダイヤモンド174石、3.09カラットのリング。下が3.31カラットのジョンキルダイヤモンドをセンターに、175石、2.89カラットのリング。

 ジェゼフィーヌのコレクションはショーメを代表する、大人気のアイテムです。プラチナ、イエローゴールド等のヴァリエーションから、使われる宝石もダイヤモンドから、ルビー等大きさも様々、お値段も様々で、もちろんお店で見る事も出来るコレクションもあります。しかし、このプレゼンテーションでは、最もゴージャスなコレクションが登場します。

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 やはり、ショーメと言えばティアラです。美しく、独創的なティアラは、ナポレオンの皇后ジャゼフィーヌの時代より、文学界や芸術界、ヨーロッパの王侯貴族等からも愛され、歴史的にも素晴らしい名作を、その時代、時代で残しています。現在でもショーメを代表するアイコンとして、重要な役割を果たしています。今回、特にそのラインナップは多かった気がしましたね。

 こちらはセット2のティアラです。やはり、ジェゼフィーヌのイメージです。セット1より、可憐で可愛らしい感じですね。でも、ダイヤモンドは洒落にならないボリュームです。もちろん、恐らくお値段も。。。。。

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 こちらはネックレス。実にオリジナリティー溢れるこのネックレスは、襟元の美しいオーバルの形で使用する事も出来ますし、さらにチェーンを追加して、ボディジュエリーとして楽しむ事も出来ます。

 コレクションの名前をあえて番号にし、かつてのオートクチュールの世界観を表現している今回、こういうファッショナブルなアイテムも大注目ですね。

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 こちらはセット6のコレクションです。どことなく、アール・デコや、オリエンタルな香りのするコレクションです。プラチナ台に、パールとダイヤモンをふんだんに使い、センターに39.49カラットのグリーンオパールを配し、ネックレスとして仕上げます。

 左右の二点はブレスレットで、14石のルビーを使い、セットにアクセントを付けます。このブレスレト、実はネックレスと繋げて、ソートワール(ロングネックレス)として使用する事が出来ます。

 沢山の贅と、伝統の技術が詰まった作品です。

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 こちらはティアラ。オリエンタルなコレクションに合わせ、ロシア的なデザインが実に美しい一品ですね。プラチナ、ダイヤモンに、21.14カラットのホワイトオパール、その下に3.14カラットのルビーが配されています。

 コレクションに含まれる、パールが美しいイヤリングは、もちろんイヤリングとして使用も出来ますが、ティアラの、耳の後ろの部分と、額の左右の場所の二箇所に装着する事も可能で、よりエスニックで、個性的なスタイルを楽しむ事も出来ます。

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 セット7は、グリーンやパープルの美しい宝石を使ったコレクションです。奥ゆかしく楚々とした美しさが得意なショーメならではの美しいデザインに、宝石達はよりみずみずしく感じられましたね。

 こちら、プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ライラックジェイド(紫翡翠)を使ったネックレスです。

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 セット10は夜の闇を表現するような、深いパープルや、ネイビーのカラーストーンと、ダイヤモンドやパールの輝きのコントラルトが素敵な、少しクールなコレクションです。

 恐らく、一般的なショーメのイメージとは少し違うかもしれませんが、そういう物が見れるのもこのオトクチュールジュエリーデーの良さ。最高の宝石と熟練したテクニックが詰まった、実験的作品が数多く登場し、アトリエが今後、進んで行きたい方向性等も垣間みることが出来ます。このショーメ、プリンセスのエンゲージリングだけじゃないですから。。。。

 プラチナ台に166石、8.12カラットのダイヤモンド、45石、30.33カラットのビーズダイヤモンド、パール、バイオレットスピネル18石、48.47カラット、ブルーグリーンスピネル1石、6.64カラット、センターに10.62カラットのバイオレットスピネルを使った、ゴージャスな一品です。

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 ティアラも含め、ヘッドジュエリーもショーメが重要とする、アイコンの一つです。様々なスタイルのコレクションは、その時代、時代のトレンドに合わせ、愛され続けて来ました。数あるジュエラーの中でも、このアイテムにこれだけラインナップが揃っているのは、ショーメくらいじゃないでしょうか。。。

 ダイヤモンド、パール、スピネル等で飾られたかんざしは、モダン且つ、アールデコの香りもして、大人っぽくて素敵です。お揃いのイヤリングやリングも素敵でしたね。

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 セット12はオパール、タンザナイト、ブルートルマリン、ダイヤモンド等を中心に作品作りをした、涼しげでクールなコレクションです。やはり、今回のショーメはモダンでファッショナブルなイメージを受けましたね。

 センターのグリーンオパールは115.04カラット。オパールには恋のお守りとして、またアンチエジングの効果もあると言われています。1188石、27.64カラットのダイヤモンド、158石、23.41カラットのブルートルマリン、30石、36.3カラットのダンザナイトで飾られた、エレガントで素晴らしいネックレスです。

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 こちらはエグレットです。創設より世界中の王侯貴族やセレブの頭上を飾って来たショーメのティアラですが、こちらは1920年代に流行する、ティアラをベースにしたヘッドジュエリーです。宝石で飾られ重いティアラに対して、羽根等を用い、軽くそして効果的で、視覚的にも美しいという事で、当時のモダンガール達の間で大流行します。

 センターには39.7カラットのホワイトオパール。ダイヤモンド250石、6.84カラット、タンザナイト22石、12.92カラット、ブルートルマリン34石、2.36カラット。

 センターの羽根は取り外しが出来て、また違うイメージで楽しむ事が出来ます。さすが、ヘッドジュエリーに強いショーメならではですね。

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 こちらも同じコレクションのリングです。モダンなのに、どこかほっこりとした優しさのある、絶妙なバランスのリングです。かなり大きいので、着けるとかなりのインパクトです。

 センターに18.13カラットのオパール、ダイヤモンド、タンザナイト、ブルートルマリン。

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 ショーメのバンドーム12番地の心臓部となるメゾンには、ミュージアムのお部屋もあります。いつも、プレゼンテーションは、このミュージアムとサロンを使い開催され、アーカイブスのジュエリーも、運が良いと見れたりもします。

 今回、アーカイブスの中から展示されていたのはティアラとエグレット。現在のコレクションではありませんが、ショーメの歴史と伝統、美意識を感じる名品としてお楽しみ下さいね。

 こちらは、1900年頃に製造された、『ボウノットのティアラ』。繊細に作られたボウモチーフの上にダヤモンドを飾り、大粒のピンクトパーズが華やかさをプラスした、可愛らしい一品です。

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 1925年頃の作品、『曲線のティアラ』。アールデコ期に作られたティアラで、クラシックな中にも、どこかモダンなテイストが感じられます。センターの大粒のパールは素晴らしいクオリティでしたね。

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 こちらは1910年頃の作品で『メアリー スチュワートのエグレット』。センターのV字型のオーナメントは、スコットランド女王、メアリー スチュワートが未亡人となった時の肖像画の中で被っていた、黒い縁なし帽に因んだデザインです。

 エグレットというのは元々フランス語で白鷺の意味を持ち、特に広がる華やかな羽根の形状が好まれ、沢山のヘッドジュエリーのイメージソースになったそうです。

 ゴールド、シルバー、ダイヤモンド、パール等。

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 『ペアのハミングバードのエグレットとブローチ』。1895年頃の作品です。ゴールド、ルビー、ダイヤモンド、デマインドダイヤモンドで作られたペアの可愛らしいエグレットとブローチです。

 さて、ここでハチドリのお話を一つ。古来幸福を呼ぶ鳥として愛されて来たハチドリですが、アマゾンにはこんな言い伝えがあります。ある日は山火事が起こり、皆の住むアマゾンの森は火に覆われます。他の動物達は我先にと逃げ出してしまった中、ハチドリだけが残ります。ハチドリは小さなくちばしに一滴づつ水を貯め、火に注ぎ続けます。

 他の動物達は何故そんな馬鹿な事をするのか?とあざ笑いました。ハチドリはこう答えました。『私は、私ができることをやっているんだ。』

 やってますか?貴方が今、出来る事????

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 こちら、ショーメの歴史的サロンでございまして、ショパンが最後の曲を作曲したお部屋でございます。こんな場所に毎日ご出勤って、一体どんな気分なんでしょうか。。。。

 ここで本日の俺様ファッションチェックです。オートクチュールという事もあり、少しファーマル感を意識して、勝手にスカートは自粛させて頂いてますが、マイテーマの『シック パンク』のコンセプトは継続中です。

 コート/3.1phillip lim、シャツ/YSL、サングラス/LOEWE、ボウタイ/Alexis Mabille、ネックスレス/bijoux de sophie、パンツ/お手製です。ソックス/GAP、シューズ/BOTTEGA VENETA。



 今回お話ししたショーメのお話も、より詳しく書いてる私の初の著書、『ブランド・パスポート』は現在発売中。是非、お買い求めの上、ショーメの愛に溢れた世界を楽しんで下さいね。

 アマゾンでのお買い上げはこちら からどうぞ。



 2011年7月のパリでのCHAUMETのプレゼンテーションのリポートはこちら からどうぞ。 

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