炎天に、ソフトが垂れる十三里 -元町珈琲店ちもと(川越) | 丁稚烏龍帳

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

 ニャンコである。

 私は基本的に丁稚のポケットの中が指定席なのだが、人間はいろいろ移動の度に切符を買ったり、ご苦労なことだ。関西旅行で大活躍した青春18切符。今夏の利用は本日10日までだそうだ。

 甲府、宇都宮、いわき等々…残りの切符でどこに行こうと、丁稚は遠出計画を練っていたようだが、何かと事情が入ったようだな。土曜日のおでかけはキャンセルか、すると日曜日の仕事後がラストチャンスか?明日は曇りで、気温も30℃と過ごしやすいようだし、どこでもいいから連れてってくれニャン。


緑青照り映えて  そして、翌日。

 天気予報大はずれだニャン。なんだこの暑さは。焼け付く陽射しの中、降り立ったのは蔵作りで有名な小江戸川越か。駅前で紫のハッピを来た高校生が最後のお願いをしているな。なに、ウォーターボーイズで名が知れた川越高校の文化祭か、そもそもウォーターボーイズって、何ニャ?

ニャ~、かんかん照り~、焦げる~。建物も焦げたように真っ黒だ。そんな中、青空にりそな銀行の緑青の翠がよく映えるな。


黒壁と先生と
重厚なつくりの黒壁、天窓や装飾の細工など、趣のある町並みはじっくり足を止めて観察したいところだが、この気候ではそうもいかないニャ。「先生、暑いでガンス~。ソフトクリーム買ってくんなきゃ、一歩も動けないでヤンス~」…駄々をこねても銭を出すのは、おまえだぞ丁稚。買ったはいいが、さつま芋ソフトの溶ける速度が尋常じゃない。


黄いもソフト
うむ、ブランデーか?酒の風味の馨るこのソフト、なかなかいいじゃないか。芋の香りがそれほど強調されておらず、ほのかな甘味と先ほどの酒の風味が後味をすっきりさせてくれている。丁稚が川越随一と推すのもわかる気がする。しかし、紫芋より黄色い芋ソフトの方がうまいと思うんだが、圧倒的に紫芋比率が高いのはどういうことやら。


にゃんこズ
ニ゛ャ~、限界ニャ!菓子屋横丁の先輩もベンチの下に緊急避難。当初予定していた寺巡りは、また涼しくなった頃にリベンジしよう。熱中症の患者を抱えて、今日はこの位で勘弁してやるニャ!どうも陽射し避けに入ったお店で、同類が増えたような気がするが…。