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Tags:Greeting、B1
というわけで、これからしばらくTeam Kのステージをじっくり見る。
公演デビューしたばかりの「Kチーム」は、A1と同じセットリストを演じた故に、「多くのバッシングを受けた」。
秋元曰く「今思うとかわいそうでしたね。常にチームAと比較されて云々」。
思うことは思うのね、秋元センセイ。でも思うだけで、その後も、今でも同じことを続けているのね、秋元センセイは(A1=K1=S1、A2=B2=KII1、A3=N1、K2=B1=N2、B3=E1、S2=KII2)。
「比較されてかわいそう」だけど「先輩チームと同じセットリストで鍛える」やり方は当分変えないおつもりのようです。
で、Kがやっともらえたオリジナルのセットリスト。メンバー一同感涙にむせんだと聞く。
その劈頭を飾る曲にして、セットリストのタイトルでもある「青春ガールズ」。
これからとっても楽しいことが始まるよ、と聞く人をワクワクさせるために作られた特別な歌。
連歌で言えば発句。座のひとびとに挨拶をすると同時に、場の空気を整えるために、とびきりめでたくなくてはいけない。
ん? どこかで聞いた? はい、A1の最初、「PARTYが始まるよ」からコピペしてきました。
すなわちこの曲こそは、KにとってのA1の第1曲と同じ意味合いを持つ。
借り物じゃないあたしたちのパーティーソング。
幕開け、メンバー板付き。後方からのスポットライトに照らされ、ポージングした少女たちのシルエットが美しい。
歌い出し、ゆっくりとしたアカペラ、ちょっと荘厳とも言える雰囲気。ライブで見たらぞくっとしそう。同じセットリストを使ったB1はK2よりさらにテンポを落とし声も柔らかい。
アカペラが終わると明転。イントロは加速、メンバーはいっせいにヴェストを脱ぎ、ネクタイを緩める。
曲調は明るく詞はあくまでの能天気。Go! Go! GoI/ We're crazy girls.
Come! Come! Come!/You're lazy boys.
「PARTY…」同様これもまあ見事なほど内容が無いよう。さあこれから一気に熱くなろう!
汗をかいて発散しちゃおうぜ!Yeah! Yeah!
もう ここで弾けるしかないのさ/嫌なことは 全部 忘れるんだ!
いやいや、「PARTY…」でみられた反知性主義、反大人主義、刹那主義、享楽主義に、さらに磨きがかかっている。
とか、人間の価値なんて/偏差値だけじゃ決められないでしょ
とか。学歴だったり 職業だったり/どうだっていいよね?
詞はちょっと俗っぽくわかりやすすぎ。
臆面もなくこういう詞を書けるのも作詞家の才能のうちで、これが発展すると後の「渦巻き主義」に大進化するわけだ。
もちろんこの時点ではまだまだまだ。将来の コバヤシカナ大王陛下もこの時はただの小林。
ところで冒頭のクレイジーガールズとレイジーボーイズって誰だ?
クレイジーガールズはすぐわかる。クレイジーの「ク」は、Team Kの「K」だもんね(by Kuizu Aidoru←お、栴檀は双葉より芳しか)。
レイジーボーイズは誰?
それもすぐわかる。だっていかれちゃった女の子たちが、ステージの上から"You're lazy boys" と指をさしているもん。
すなわち今このシアターでいかれたあたしらを見ているあんたたち。文字通り仕事を忘れた=レイジーなボーイズ。
曲のはじめに、メンバーがヴェストを脱いでネクタイを緩める。
それはジャケットを着てネクタイを締め、ニッポンのインダストリーを支えているインダストリアスなボーイズが、レイジーなボーイズに変身するメタファー。
ってボーイズ。みんなと盛り上がれたら/それだけでも しあわせさ
と、世間の人と違って「燃えるもの」が見つかった幸運を喜んでいるボーイズ。おっと、「萌えるもの」も可。たいていの人たちは/燃えるものが見つからないんだって…
でも「lazy=怠けもの、仕事嫌いな」って、秋元さんお客を捕まえてえらい言いようじゃないですか。
で、その中には数年後にDVDにかじりついて過去の映像を眺めながら仕事の〆切りを伸ばし伸ばししてる人も入るんですか?
はい、入りますね。仕事して来まーす。
忘れないように