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「田」俳句会のブログ

月刊俳誌「田」発行人、水田光雄主宰の俳句結社「田」のブログです。

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金沢地方気象台は1日、標本木のソメイヨシノの開花を発表。白山市の樹木公園を皮切りに、近くの高尾城址、弥生さくら公園、兼六園から犀川、浅野川、卯辰山まで桜行脚。二週間は桜に憑かれた日々をすごしました。

金沢市寺町に住んで14年。初めて、寺町の「花まつり」に参加しました。能登半島地震の復興祈願の法要と「甘茶かけ」を体験しました。



●花祭

釈迦の降誕を祝う4月8日が仏生会(花祭)ですが、6日(土)に「花まつりのお参り」へ。法要は、寺町の日蓮宗興徳寺。7日の「花まつりの甘茶かけ」は義捐金を兼ねて金沢エムザ内で行われました。


花まつりの甘茶かけ。金ぴかの三等身の甘茶仏が微笑ましい。花御堂代わりの種々の花に囲まれる甘茶仏。



●高尾城址(石川県教育センター)

高尾城は加賀国守護の富樫氏が一向一揆に包囲され自刃した地。一山がそのまま花の山となっています。俳人協会編の「加賀・能登吟行案内」には掲載されていませんが、知る人ぞ知る観桜の地。


高尾城址の桜と教育センター敷地で興ずる学童。金沢の街が一望できます。


高尾城址の鴉の巣。



●金沢を流れる二つの川

青空と満開の桜に浮かれ、初めて浅野川の桜狩をしました。かつては瀬の荒い犀川を男川とも呼び、流れのやさしい浅野川を女川とも呼びました。犀川は犬との散歩コースであり、犀星歌碑や虚子父子の句碑などがあり、よく訪れます。


犀川の桜と新雪の白山を遠望。前日の雨で白山と加賀富士(通称)に雪。


浅野大橋と浅野川の桜。河畔を戯れる中高生。東茶屋町を訪れる観光客も花見に。



●奥卯辰山健民公園

浅野川の天神橋を渡り卯辰山へ。登りだしてほどなく泉鏡花の句碑〈ははこひし夕山桜峯の松〉があります。さらにカーブをくねくね駆けて、一気に奥卯辰山健民公園へ。好きな吟行地の一つにキャンプ場近くの大池があります。


大池に映る逆さ桜。花吹雪と池の花筏にしばし見惚れる。


朱雀記

みなさま

4月27日の探勝の会は、1964年東京オリンピック・東京2020オリンピックで馬場馬術競技の会場となり、7年間の休苑、改装工事を経て昨年再開した馬事公苑です。



 

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□■ 第18回探勝の会のご案内
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開催日:4月27日(土)


集合時間:午後1時


集合場所: メインアリーナのメインオフィス側観覧席(下の地図をご覧ください)


投句数:嘱目10句
投句締切:午後2時頃



 

●交通
東急田園都市線「桜新町駅」下車 徒歩15分
小田急線「千歳船橋駅」下車 徒歩15分
小田急線「経堂駅」下車 徒歩20分



(「世田谷くみん手帖あたらしい世田谷」より)

 

 

※情報をいただきました※

馬事公苑だけですと見所はそれほど多くないので隣の「食と農の博物館」(無料)もおすすめです。25日からサクラソウ展も始まります。

 

 

 

千恵子記

4-5月合併号が句友の手元につく頃、満開の桜は、はや花吹雪となって葉の目立ち始める時節となりました。

本日の東京句会では主宰から、結社誌は今後も誌面を拡充して行きたい、と、方向性についての説明がありました。また、来月に発行される句友の第一句集のことなどもあり、目出たくも元気の出る話題にて、新しい年度のスタートを切りました。


(いつもの)権現堂堤です。

清水余人 報
 

先日、栃木に帰省した際に鹿沼市にある光太寺を訪ねました。

芭蕉が日光へ向かう前に立ち寄り、笠とわらじを替えたと言われるお寺で、史跡「芭蕉の笠塚」があります。

立て看板によると、お寺の火事により笠塚の記録は失われてしまったようで、後代に建てられた「芭蕉居士 嵐雪居士」の石碑とチェーンソーカービングで作られた芭蕉の像があるのみでした。

東武日光線の新鹿沼駅近くの高台にあり、ここを芭蕉も登ったのかなと思うと不思議な気持になりました。

 


 

 

 

 

自宅に戻るとすぐに、田4-5月号が届きました。

今号から二ヶ月ごとの合併号となった田誌。

第十回田賞の結果発表もあり、表紙デザインも新しくなり、田の新たな幕開けを感じました。

 

また今月より会計を担当させていただくことになりました。

ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、精一杯頑張ります。

みなさま改めましてよろしくお願いいたします。

 

笠原小百合 記

金沢では兼六園の雪吊外しが始まり、梅林の梅は散り始め、桜の開花が待たれる頃となりました。

3月13日、いずみの句会は、東京の会員一名を加えた合同句会となりました。

15日は、新幹線の敦賀延伸を翌日に控え、霞がかった青空の下、サヨナラ特急しらさぎに乗って膳所は「義仲寺」へ。境内には芭蕉の墓があり、芭蕉の句碑や資料が残されています。



JR膳所駅前の芭蕉句碑

〈木曽の情雪や生えぬく春の草〉



膳所駅前の食堂

不二家のペコちゃんポコちゃんがお出迎え



義仲寺の山門

うららかな日差しと枝垂れ柳の瑞々しい芽吹き



木曽義仲の墓

首から下の胴塚(首塚は京都の法観寺に)



芭蕉の墓

芭蕉は義仲を敬愛し「骸は木曽塚に送るべし」との遺言を残す



芭蕉の辞世句碑

〈旅に病で夢は枯野をかけ廻る〉

境内には芭蕉直筆の句碑〈行春を近江の人と惜しみける〉もあります。


朱雀記
 

みなさま
 


 

〈まさをなる空よりしだれざくらかな〉
3月23日の探勝の会は、富安風生が掲句を詠んだ真間山弘法寺です。


 


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□■ 第17回探勝の会のご案内


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開催日:3月23日(土)


集合時間:午後1時

集合場所: 「須和田公園バラ園付近」(下の地図をご覧ください)

投句数:嘱目10句
投句締切:午後2時頃

 


●交通
弘法寺:


JR市川駅より徒歩15分
京成国府台駅より徒歩10分
京成市川真間駅より徒歩10分

 

弘法寺の伏姫桜(千葉県観光物産協会ホームページより)

 

千恵子記

春の雪が降ったり強風の吹きつのる嵐が来たりで油断できない日が続いていたが、本日は風が冷たいながらもよく晴れて、気持の良い句会となった。

今月以降の探勝の会や一泊吟行の計画もほぼ固まり、今年もたくさんの俳句を詠むことが出来そうだ。

句会では、季語の斡旋の良し悪し、句の解釈、について様々な意見が出た。伝えることの難しさ、景を的確に描写することの重要性について考えさせられた。



梅の花が終わり、木蓮、辛夷の蕾が膨らみ、これから春本番を迎えるが、それにつけても地震大国を実感させられる昨今。

 

被害に遭われた皆様の、心の平安の速やかなる回復を祈念致します。


清水余人 報
 

3月3日、桃の節句はとてもよいお天気でした。

珍しく予定のない日曜日ということで、自宅で競馬観戦。

しかし、レース中継を観ていたら居てもたってもいられなくなり……。

 

今から家を出れば、メインレースには間に合う――!

 

ということで、急遽、中山競馬場へ。

お目当てはこの子。アドミラルシップ号です。

 

 

ひと目でも会えてよかったです。行ってよかった。

丁度、引退競走馬についての本を読んでいたので、余計に会いたくなってしまったのでした。

 

 

以上、相変わらず馬が大好きな小百合でした。

今年の7月には金沢競馬場への一泊吟行も予定しています。

田会員のみなさまともご一緒できたら嬉しいです。

 

笠原小百合 記

令和六年能登半島地震は石川県内各所に大きな被害をもたらしましたが、一歩一歩復旧が進んでいます。いつの間にか兼六園の梅が咲き始め、河北潟の白鳥の北帰行が近づいています。少し遠出をしたくなり、観梅に、龍を探しに、京都を訪いました。



●河北潟周辺の白鳥

河北潟を少し離れた収穫後の田んぼ二枚に、白鳥のための水が張られていました。およそ千羽ほどの白鳥の長閑な姿に魅了されました。白鳥を見た帰路は内灘の被災地の現実を見せつけられました。


長閑な白鳥たち

地震禍の能登を離れた白鳥もいると思います。近くに寄っても逃げません。




白鳥それぞれマイペース

一斉に同じ方向に首を並べる時もありますが、羽を伸ばしたり日向ぼこしたりの白鳥も。



●北野天満宮

ほどよい梅の咲き頃の参道には、菅原道真公にちなんだ撫牛(臥牛の石像)がたくさんいました。よく手入れされた梅園は紅白とも満開の梅。その華やかさに圧倒されました。


白梅と撫牛



梅園「花の庭」



●妙心寺

目当ての龍を見に天満宮から足を伸ばしました。妙心寺は法堂(はっとう)の、狩野探幽「雲龍図」です。探幽55歳の時に描かれ、京都随一ともいえる天井龍です。


八方睨みの龍

法堂は座禅や法話などに使われています。探幽の龍の下で修業ができるなんて羨ましい。



●龍安寺

石庭で有名な世界遺産、龍安寺。その本堂・方丈の細川護熙筆「雲龍図」の襖絵。約3年かけて描いたという襖絵40面、一度は見たいと龍安寺へ向かいました。三寺社巡り、バスと徒歩で一万三千歩でした。


「雲龍図」襖絵の一部

首相を経験された方の本格的な作品。静かな迫力が伝わってきました。


朱雀記

本日の東京句会は、温厚な新人一名を加え、はや春の句会となった。巷には、先日の雪の名残がちらほら見受けられるものの、日差しは心なしか強まった気配もある。

句会に提出された句には、能登の地震を詠んだ句が、一月に引き続き見受けられる。金沢の句友には、能登を故郷とする人、縁者が被災した人も多い。俳句に詠むことで気持を鎮める一助ともなればと願うものです。


暖かい日に利根川上空の雲を撮ってみました。


清水余人 報