PGTH日本語速記記号講義録
…個人用途の中速度速記法として
「原則徹底主義」的に構築された速記記号
手書き速記について安直な物言いをするつもりはないのですが、個人メモとして使う程度ならば、いわゆるプロ向けの高速度型の課程までを必ずしも学ぶ必要は更々ないのです。
しかしながら、ハナから高速度型対応の多くの速記法は、その体系上、速記符号として使用される線の取捨選択、割り振りといった点等々にあって、個人メモ用としてより容易に学べ、使えるものとしてベストの状態で組み上げられたものとは限りません。
このPGTH日本語速記法は、その点、ハナから個人メモ用のものとして学習容易性と実用性の好バランスを得るべく開発された、いわゆる中速度速記法を設計開発上のコンセプトとしたものなのです。
ただし、正円幾何派タイプに属する速記法にありがちな多少の運筆上のぎこちなさや、紙面(ノートスペース)の上下方向(縦方向)への多少の占有度の問題にはそのまま目をつぶって甘受した形での開発ともなっており、例外規定の少なさ、「原則徹底主義」といったことを最優先させたものでもあります。
要学習量の少なさ、分速250字程度の「中速度速記到達確実性」の高さといった点もさることながら、速記符号のより正確な判読性確保に寄与すると思われるところのいわゆる「類似音類似線」状態の達成度も意外なほどに高いものであり、数少ない速記法ルールとも相まって、思いのほか扱いやすい、操作しやすいものとなっているのも特筆すべき点ではないかと思います。
以下、今回はア行、カ行の速記符号のあたりの解説(P1~P5)です。
また、今回はコメント欄を開かせていただきましたので、ご質問等、何なりとお寄せください。可能な限り、ご返答させていただきます。
↓ P1
↓ PGTH日本語速記の五十音記号
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