日光の雲竜渓谷に厳冬期限定で現れる大規模な氷瀑です。
アウトドア雑誌で大々的に取り上げられたため、アイスクライミングの人々をはじめシーズン中は昼間は多くの人が訪れます。

しかしながら誰もいなくなった後、月光に照らされる氷瀑は氷の惑星に行ったような錯覚に陥るほど神秘的な光景になります。

渓谷のため月が氷瀑を綺麗に照らす時間はとても短く、限られた時間で効率的に撮影をこなす必要がありました。
実はこの氷瀑が最も美しく撮れるアングルは氷瀑の裏側から外を眺めた構図で、氷を通した月光はそれは綺麗なものです。

ただ、そこに長い間留まるのは万一落氷した場合は命取りになりかねません。今回も1シーンだけ短く氷瀑の後ろから撮ったアングルを入れています。
もっと撮りたいのは山々ですが、流石にこれ以上氷の下に留まる勇気はありませんでした。
音楽ですが、神秘的な雰囲気を壊さないように大人し目でピアノ即興でかぶせてみました。