と、いろいろ書き連ねてきましたが、仕分けにまつわることでいろいろ思うこと感じることがありますので、メモしておきます。
●事業仕分けはパフォーマンスか。
ずばりパフォーマンスだと思います。
というか、パフォーマンスであることに意義があります。
今まで、なかなか県民の目に触れることはなかったものが、ほんの少しですが興味を持つ人がでたのではないかと思います。
ただ、広がりとしてはまだまだだと思います。
●業務棚卸表の是非
前知事の最大の功績のひとつといわれるのが、この業務棚卸表です。
個々の事業において何をどこまでやるのかそのためのリソースはどれだけ投入するか、年単位で見える化しており、分かりやすいものであると言えます。
ただ、逆にそれが広く社会ににおけるポジションや、本当の仕事の目的が見えなくなる弊害、さらに単年度思考に陥るクセをもたらしているように思います。
この対策としてレビューシートの導入も検討されているようです。
中央省庁でも事業レビューが作られているようで、ググってみると結構結果が出てきます。
しかし、わかりやすさという点では疑問も残ります。
思うに業務棚卸表は1年度における仕事の進め方を明確にし、評価をするもので、会計書類の損益計算書に相通ずる機能があると思うのです。逆に年度間をつなぐ連結環の機能を持ち全体として自治体が行う事業の価値、しなければならない仕事を定量的に明らかにできる貸借対照表的なものはできないかとは思うのですがね。
そして、そこに列挙された事項について仕分けの場で検討する方が効果的な仕分けができるように思えます。
とはいえ、具体的にどんなものになるかといわれれば...。そこまで頭は良くありません。
●仕分け人の力量の問題
仕分け人の質がバラバラという指摘もありますし、あるブログでは小生の班の写真を載せて県民委員って??
なんてご批判を頂戴しました。
ごもっともだと思います。1ヶ月に満たない期間でほとんどゼロから勉強ですし、大勢の前で誤りを恐れず発言するのは勇気が要ることです。
私も最初の事業の仕分け作業が始まったとき、一瞬頭が真っ白になりました。まだまだ精進しなければなりません。
今年の仕分けでは有識者を各班に配置しており、それも県民委員の力不足を補うひとつの方策なのでしょう。
次のエントリでは資料等の問題についても触れてみます。
<続く >