人事全員を集めて、伝えたこと | デキタン(できるヤツ探求アメブロ)

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ソヤマン(サイバーエージェント人事統括・曽山哲人)のブログです。


昨日は人事管轄の全員に集まってもらい、人事の方針について話をしました。

人事管轄は3本部制(人事本部・事業推進本部・人材開発本部)となり、改めて全員で同じ目線を持つことが重要だと決めてこの会を実施しました。

正味90分程度のプレゼンとワークショップでしたが、アンケートなどでみんなの反応を見ていてもやってよかったと思いました。



まず、3本部になって人事管轄は何を目指すのかを再定義しました。人事本部、事業推進本部、人材開発本部の3つからなりたつ人事管轄の共通のゴールは何か。

時間をかけていろいろと議論を重ねましたが、ひとつの結論に達しました。

会社のビジョンが、人事のビジョンである。

ということです。

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21世紀を代表する会社を創る。

このビジョンは会社の全員で目指すものですが、これまで人事は別のビジョンを掲げていたことがありました。もちろんそのビジョン自体は悪い方向ではないのですが、3本部という広い範囲から考えると不足している部分が増えました。ビジョンは人事全員が目指せるものであることが重要です。しかも決して忘れないものを目指したいという思いがありました。会社が目指している最も大きくて最もチャレンジングなものを、私たち人事もその一員として絶対に貢献するんだという意思も込めて、私たち人事のビジョンは21世紀を代表する会社を創るんだ、ということにしました。

次に、経営で大事にすべきものを確認しました。

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採用・育成・活性化・企業文化。

特に人事面で大事にすべきものですが、「採用・育成・活性化」は創業当時から言われている言葉です。それに加えて近年「企業文化」がサイバーエージェントの強みのひとつであることもあり、これが永続的な成長を支えるものであることを前提にこの4つのキーワードを大事にしています。

特に人事部門ではこの4つのキーワードが密接に業務に繋がっているため、再度確認して全員で頭に入れておこうと確認をしました。


次は人事の役割についてです。

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人事はこれまで「経営と現場をつなぐコミュニケーション・エンジン」という言葉を掲げて、様々な人事制度を展開しました。社員の対話が増え、チームプレーが活発になり、経営と現場の接点も増えました。

この役割は一つの土台としつつ、私たち人事も他の部署と同じようにチャレンジして進化し続けます。そのための宣言を再確認しました。

人と組織で業績を上げる「パフォーマンス・ドライバー」となる。

人事幹部の合宿でこの言葉を決めて以来、人事がいかに業績に貢献できるかという考えを口にする人事メンバーが明らかに増えました。

「社内報で業績を上げるには何をするべきか」
「この研修プログラムは社員の成長、つまり業績につながるのだろうか」


などなど。必ずしも売上だけにつながるものではありませんがやっていることが経営に貢献できるていることを名実ともに成し遂げていけるような人事部門をつくりあげていきます。


パフォーマンス・ドライバーを人事全体で実行するには何が必要なのか。

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業績が上がる仕組みを増やすこと。

「あした会議」などの新規事業や経営判断がたくさん生まれる人事制度から、社内ヘッドハンター「キャリアエージェント」などの適材適所の仕組みなど、その制度や仕組みによって社員の才能が開花し、ひいては業績につながる仕組みを人事全体で増やそうという考え方です。

この考えを基に、グループワークを行いました。

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業績が上がる仕組みを増やすために、人事管轄でできる取り組みを考える。

というものです。こういう時に人事全員が積極的に取り組んでくれて、本当に心強いメンバーがいると思いました。たくさんのアイデアが出てきたので、良い仕組みにして実行していきます。


最後にまとめ。

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21世紀を代表する会社に向けて、人と組織で業績を上げる。

人事管轄は様々な点から、個人と会社の成長を加速させる存在になっていきます。



ちなみに、、、

ちょうど10年前の今日、サイバーエージェントに人事本部が新設されました。同じ日に、私は広告営業の責任者から人事本部長に異動になりました。

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この10年、人事のことなんて何もわからなかったところからはじめて、やることなすことうまくいかず悩みに悩みまくりました。とくに異動したあとの半年はまるでスランプに陥ったスポーツ選手のようにうまくいかない自分に焦ることもありました。


しかし結論としてわかったことは、

正解なんてどこにもなくて、自分で考えるしかない。

ということでした。


10年たって、人事のみんなの協力のおかげで成果や強みとなる部分も増えてきましたし、何より会社全体で経営陣から社員ひとりひとりが人事の重要性を認識し行動してくれるようになったことが会社の大きな変化です。

しかし、満足できるものではありません。


組織に満点なんて存在せず。

経営に終わりはないのです。


会社の成長をさらに飛躍させるためには、人事が成長しなければなりません。

今年の3月から人材開発に注力させてもらっていますが、人事管轄3本部のみんなとともに社員の成長と会社の飛躍につながる挑戦を続けます。


21世紀を代表する会社を創る。