筋肉のコントロール
フローラのコントロール
呼吸のコントロール
言葉のコントロール
食事のコントロール


今日はフローラのコントロールのお話です。
フローラとは細菌叢のことです 細菌の割合のことですね。

皮膚の表面は 表皮ブドウ球菌という善玉菌で覆われています。
これを消毒してしまったり 洗いすぎると 表皮ブドウ球菌が剥がれ
皮膚がガサガサになってしまいます。善玉菌に覆われているから 免疫が正常に働きます。

禿げ山より草木がはえていたほうが 水分が保たれ 土壌は良い状態に保たれます。

その草木がお花畑であれば雑草は育ちにくくなります。自然な状態では最適な
植物が育つようになっています。

皮膚の表面も同じで 良い状態では良い細菌が育ち 良い割合になります。
良いフローラになるわけですね。

善玉菌が多ければ悪玉菌は育ちにくくなります。


どぶ川にはドブネズミがすみ ゴキブリやウジ虫がよってきます。
蚊やハエが病原菌を運んでくるのです。

小川には水草と水苔 メダカや水鳥がきます ドブネズミは住むことができません。


小川が自然な状態 どぶ川が人工的なものです。
どぶ川を小川に戻してあげれば ドブネズミは住みにくくなるのですが
突貫工事をして側溝をつくってもそこにはドブネズミは住み着いてしまいます。


身体の表面も内側も同じで 自然な状態でコントロールすれば
フローラは良くなっていきます。

口腔という身体の入り口のフローラを安定させることで
身体全体のフローラが安定します。

口腔という上流が汚いのに 肺や胃腸だけが善玉菌が多くなるなんて有り得ません。

乳酸菌は善玉の腸内細菌ですが 口腔内が汚ければ あと胃腸の土壌が悪ければ
そんなもんは定着はしません。


どぶ川にメダカや水苔は育たないのです。



口腔内フローラを安定させる どうしたら良いのでしょうか?

それには機械的な掃除ですね。 どぶ川を洗剤で洗ったらますますどぶ川は

汚染されてしまいます。

歯磨き粉やシャンプーは身体にとって良いものではありません。

多くが石油系の界面活性剤が含まれ。歯磨き材の場合歯を削る研磨剤が含まれています。

基本的に歯磨き材やシャンプーは使いたくない しかし 使わなければ汚れが落ちにくい

汚れの害と 界面活性剤の害を どちらをとるかなんですね。

歯磨き材なんて使わなくてもしっかり 磨く 綺麗にするのが理想的ですが

やっぱり 使ったほうが綺麗になる だったら悪影響を取除くために

歯磨き粉もシャンプーも良くすすぐことが大切になります。


歯磨き材を使うのは一日一回 それも 朝起きた時が良いでしょう。

歯磨き材が口の中に残らないようにするには その後で食事をするのが良いのです。

歯磨きはプラーク=歯垢=細菌のかたまり を取除くことです。

細菌が無いのも良くないのですが 増えすぎるのも良くありません。

夜唾液の分泌が減るので 朝起きた時の口の中は細菌が増えすぎています。

それを取除くのがプラークコントロールです。決して食べかすをとることが

プラークコントロールではありません。


歯磨き材を少量つかって良く口の中を磨き 良くすすぎ もう一度か二度

歯磨き粉を使わないで歯を磨きよくすすぎます。

そうすることによって 口の中は唾液に満たされます。

決して 消毒薬のはいった うがい剤は使わないようにしましょう!

口腔内の善玉菌も皆殺しになってしまいます。

皆殺しの後は 悪玉菌が育ちやすくなります。

口の中も身体も清潔にすると 90%以上の菌は除去されます。

のこった数パーセントの善玉菌が増殖し 粘膜や皮膚を多い 良い状態になります。



目に異物が入りアレルギー反応がでると 目ヤニ が出ます。

口に異物が残りアレルギー反応がでると プラークが出やすくなります。

歯磨き剤は異物であり口の中に残ると アレルギー反応が出る可能性が十分あり

アレルギー反応は口腔内のpHを下げます。


口の中のpH検査をするとpHが歯が溶けるという 5を下回る人がいます。

食後30分以内であれば仕方が無いことですが普段から pHが5を下回るひとは

歯磨き剤のアレルギーの可能性があります。

そういった人は皮肉なことに 歯磨き剤で歯を磨けば磨くほど 口の中がネバネバして

虫歯になりやすくなり 咽頭にウイルスが付きやすく 風邪の引きやすく

また肺や胃腸で悪玉菌が育ちやすく 病気になりやすい


老人の肺炎の原因菌は口腔内から入ってくるし

心内膜炎の原因菌も 胃のピロリ菌も 口腔内から 身体の中にはいってきます。



フローラをコントロールするには 界面活性剤の入っていない歯磨き剤

研磨剤が入っていない歯磨き剤を使うことが望ましいのです。

そして汚れが良く落ちなければいけない.......




そんな歯磨き剤は世の中に存在しませんでした

ところが 分割ポリリン酸は 汚れを劇的の落とし 汚れをよせつけない

歯磨き剤です。



月見歯科ではその成分を用いて 歯のプロフェッショナルクリーニングをしています。

またこの材料をもちいたホワイトニングもしていますが

これは歯を白く綺麗にするのも目的の一つですが 一番大切なのはフローラのコントロールなんです。


ポリリン酸ナトリウムは中性もしくは弱アルカリ性であり

善玉菌の増殖を阻害しないばかりではなく 善玉菌が増えやすくなると言われています。

悪玉菌は抑制します。さらに歯の表面が強くなります。硬くなるだけでなく強くなるのです。






分割ポリリンを開発した柴先生と共同開発したのが

歯科医院でのホワイトニングシステム ポリリンホワイトニングです。

ポリリンホワイトニングでは歯の表面だけではなく 歯の中まで強くなるのです。

歯の表面に汚れが極めて付きにくくなります。




$さとう式リンパケア



リン酸カルシウムが 歯の主成分であり カルシウム自体は非常に硬いですが

もろい成分で リン酸カルシウム=アパタイトの結晶が 歯や骨を 強くするのです。

歯は硬いだけではなく 強いものなのです。


一般的なホワイトニングは 歯から水分を抜き 若干ですが歯を脆くします。

水分は後から戻ってくるので問題はないのですが 戻る水分の変わりに

ポリリンを含んだ成分が歯に浸透することで歯がより強く 白くなるのが

ポリリンホワイトニングシステムです。


私 月見歯科の佐藤青児は ポリリンホワイトニングシステムの開発者の一人として

メイン講師として 全国で このホワイトニングシステムの普及をしています。

これは間質リンパケアと同じで とっかかりは 他のホワイトニングより白く

美しくなるというので良いのですが  口腔から身体全体のフローラをコントロールして

病気にならないようにするのが目的です。


口腔内のフローラを安定させれば 虫歯や歯周病にならないだけでなく

全身の病気になりにくいのです。


口腔内粘膜は非常に 吸収が良く 心臓病のニトログリセリンなんかは

舌の下に含ませるだけで心臓に作用します。

その口腔内に アレルギー物質である 石油系の界面活性剤を使うのは

今までは仕方が無いことでしたが ポリリンの歯磨き剤でそれを使わなくても良くなっています。


また原因不明のアレルギー疾患

掌蹠膿疱症 は

口腔内の金属を取除くか 歯根の治療をやり直すことによって殆どが改善すると言われています。

口腔内の金属の問題も 金属がイオン化して 歯面に悪玉菌がつくからかもしれません。

アトピーも口呼吸や 口腔内フローラが関係すると言われています。



ポリリンの歯磨き剤を使わなくても まず手軽にできることは

歯磨き剤を朝起きた時だけにし 良くゆすぐ 水で良く磨く 
食後は歯磨き剤を使わない。ということだけでもかなりフローラは安定すると思います。


またフローラを安定させるためには 口腔内の電位を安定させる必要もあり

口腔内の金属の使用は望ましくありません。

口腔内の金属はイオン化するからです。 イオン化しにくい金属は 貴金属ですね。

金やプラチナです。 金は最も安定し 強く柔らかく 歯になじみますが

紀元前から歯科治療に使われている材料です。

ところが金が高価なため イオン化傾向の高い 安価な金属が使われています。

今までは陶器の強度が弱く 金属に陶器を焼き付けて 歯の材料としていました。

硬く脆い さらに金属をつかっている メタルボンドといわれるものです。

メタルボンドは 保険のプラスチックよりは綺麗で 汚れが付きにくいですが

色以外では金に勝る材料ではありませんでした。

しかし 最近のファインセラミックによる歯科治療では 金属よりも強度が高く

なにより 歯との接着性が強いため 歯とセラミックの両方に接着剤が染込み

強度が非常に強くなります。

金属はレジン性の接着剤が染込む事はなく 接着面のレジンが割れる

そこで細菌が増殖し 治した歯の奥で虫歯(悪玉菌)が広がるということが

良くありました。これでは治療するたびにどんどん口腔内の環境が人工的に

なってしまいます。







我々はフローラコントロールの意味で セラミック治療を取り入れています。


口腔内のフローラを安定させる。そして全身のフローラを安定させる

そのために歯科医師は口腔からフローラをコントロールしていくのです。