ネットの右派・左派それぞれへの不満 | 真の国益を実現するブログ

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筆者は、ネットの右派・左派それぞれに対して強い不満を持っています。建設的な議論が行われようもない状況になっていて、右派・左派それぞれが「感情的」で情緒・感覚に基づいた判断しかできていないか、もしくは「教条的」ともいえる状態になっているのです。

いわば、女子高生が「きもーい」「かわいー!」と言うのと同じレベルなのです。もしくは、ユダヤ教やイスラム教の厳しい戒律を守り抜かなければならない!かのような凝り固まった思想になっているということです。

1.右派への不満
ネットの右派(保守)は、以下の特徴を持っています。

①韓国と中国(支那)がとにかく憎い。中韓叩きをしまくる。
②経済や格差、貧困、グローバリズムの問題には興味が無い。
③アメリカの危険性・脅威に無知である。
④靖国神社参拝など、特定の行動に強くこだわり、まるでフェティシズム。


ネットの保守はとにかく中韓が嫌いです。だから、中韓を叩きまくる。逆にいえば、中韓以外に脅威となる国があったとしても、まったく無関心なのです。

実は、中韓に劣らず日本にとって脅威なのは、アメリカ合衆国です。アメリカという国は新自由主義の権化のような国であり、世界中に新自由主義を広めてきました。

例えば、「フルブライト奨学金」というものがあり、そこで学んだ留学生はアメリカ的な価値観に染まってしまいます。そうした「フルブライト卒業生」が母国に帰って、エリートとして新自由主義を推進することがあるのです。「ワシントン・コンセンサス」といって、新自由主義を世界に広める活動も行ってきました。国際的な機関(例えばIMFや世界銀行)はアメリカの強い影響下にあり、新自由主義を世界に広める上で重要な役割を果たして来ました。

ネットの保守は、こうしたグローバリズムやアメリカの動きをもっと勉強するべきです。中韓叩きだけしていれば国益を守れるのか?真剣に考えてください。あまりに勉強が足りなさすぎます。

そして、ネットの保守は靖国神社にこだわります。もちろん、総理大臣は絶対に靖国神社に参拝したほうが良いです。そんなことは決まり切っています。しかし、国際的な情勢など、色々と考慮しなければならないことが多いのです。ただ単純に「参拝すればいい」という話ではありません。この辺りは、「岐路に立つ日本を考える」の以下の記事に詳しいです。

首相の靖国参拝前にやるべきことがある!

また、たとえ愛国・保守であったとしても、結果的に国益を損なう政治を推進する政治家はいないのでしょうか?もしくは、靖国神社の参拝が「人気取り」つまり愛国詐欺に利用される危険性は無いのでしょうか?失業者を大幅に増やして、名目GDPを減らして、国防を疎かにして、それでも靖国神社に参拝していれば「愛国・保守」なのでしょうか?

小泉純一郎の靖国神社参拝にころっとだまされて、「小泉は愛国者だ」と信じている保守層が大勢いました。もう少し、視野を広くしてください。

そして最もネットの保守に言いたいことは、格差や貧困の問題に鈍感すぎることです。この件は以下の記事でも書きました。

なぜ、国を守るためには「格差が大きすぎる」といけないのか?

無職となり、全て(仕事・収入・家族・友人・住居・自尊心など)を失った人は、何をするかわかりません。単純に、「かわいそう」だからというだけではないのです。国家・社会が不安定になるから、貧困はいけないのです。会社員で妻子がある人ならば、失うものがあるから犯罪に走ろうとはなかなか思いません。全てを失った人は、「失うものは、何も無い」から何でもできてしまうのです。

ただし、最近は三橋貴明氏や中野剛志氏のおかげで、経済やグローバリズムに対する脅威に明るい保守が増えてきました。両氏の功績は非常に大きいものがあると思います。

2.左派への不満
左派の特徴は、以下のとおりです。

①平和と言いながら、平和を実現する方法を論理的に考えない。
②原発など、ほんの少しでも危険性のあるものについて脅えまくる。
③格差や貧困には敏感だが、経済成長には鈍感である。
④愛国心やご先祖に対する感謝の気持ちが無い。


左派は、よく「平和が大事!」と言います。しかし、その平和を担保するものは何でしょうか?平和を実現する方法は何でしょうか?

左派は、スイスという国について勉強するべきです。スイスは、永世中立国として、いかなる戦争・紛争があったとしても中立の立場を維持しています。そして、ずっと平和を保っています。しかし、スイス人がどうやってその平和を維持してきたか、左派の皆さんは少しでも考えたことがありますか?

スイスは、「国民皆兵」といって、全国民が有事には国土を守るため、戦う準備をしています。いざという時には、武器をとって、侵略者と戦うわけです。男性だけではなく、女性もです。そして、もし国土を侵された場合は、「焦土作戦を行ってでも」敵にダメージを与えます。つまり、家や食糧、様々な資産を破壊してでも、敵にダメージを与えるのです。「わが領土を侵略しても、得することは何も無いよ」という警告なのです。

平和を維持し、守り抜くには、とてつもない準備と、努力が必要なのです。そのことを理解していますか?

左派は「話し合えばわかりあえる」などとお花畑全開の思想なのでしょうか?北朝鮮や、ナチスのような国家に、話し合いが通用しますか?常識で考えて下さい。オ○ム真理教などの犯罪集団と話し合いをして意味がありますか?それと同じなのです。自分が一切、悪くなくても、侵略されることはありうるのです。

また、左派は経済成長について鈍感です。経済成長しないと、なぜダメなのか?それは、自国以外の全ての国が経済成長するからです。自国だけが経済成長しないで、他国が経済成長すれば、どんどん取り残されていきます。すると、外国からモノが買えなくなったりします。

相対的に経済成長のスピードが速い国は、為替レートが強くなる傾向があります。すると、もし日本だけが経済成長しないで弱い円のままだと、外国から何も買えなくなってしまいます。いいんですか?日本は食料・エネルギーを外国に依存しているので、下手したら飢えますよ???

そして一番、左派の皆さんに言いたいことは、愛国心やご先祖様への感謝の気持ちが無いことです。驚くべきことです。ある左派系の言論人は、「今、靖国に寝てる連中は」などと発言しました。祖国を守るために命がけで戦った英霊に対する、なんとも侮辱的な発言です。決して、許すことのできない発言です。

いいですか???左派の皆さん。私たちが今、生きているのは、ご先祖様の努力があってのものなのです。欧米列強の植民地になることを避けるため、必死で富国強兵にまい進しました。アメリカという世界最強の国と戦いました。ひょっとしたら、米ソで分割統治されていたかもしれないのに、きわどいタイミングで降伏することができて、国体を守ることに成功しました。

こうした、ご先祖様の功績に感謝するべきなのです。ご先祖様を冒涜する発言は、許されません。


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