結婚式の時に新郎新婦さんにピースサインをして撮影をしています。
ピースサインをすると緊張していた表情がやわらかくなったり、
それまでとは違う表情をして下さったりと実は偉大なる魔法のサインなのです。
たまに「え？ ピースサインって古くない？」とか言われますが、
そんなサインでも大きく意味のあることなのです。
今まで4000人もの女優やグラビアアイドルを撮影されてきた尊敬する先輩カメラマンの渡辺達生さん。
渡辺達生さんは撮影の完了時にピースサインを撮影されています。
僕も以前雑誌のグラビアを撮影していたことがありますが、
女優やグラビアアイドルの方は、自身の決め顔がありそれをカメラマンに撮らせようとします。
カメラマンはその表情をカメラマンが撮りたい世界に崩していく、
女優やグラビアアイドル撮るのはそんな攻防もある撮影なのです。
いくら言葉や打ち合わせを重ねても、
女優やグラビアアイドルさんは自身を売り込むための決め顔をカメラに向けてきます。
「その表情では無くて…」と要求しても良いのですが、
その女優やグラビアアイドルさんのプライドを尊重しつつ良い方法は無いかなと、
模索している時に、渡辺達生さんの撮影現場を見させていただきました。
撮影完了間際に女優さんにピースサインをしてもらい撮影。
女優さんはそれまでの女優表情とは違う無邪気な笑顔でピース！
これだ！ とそれを見てから結婚式で新郎新婦さんにピースサインをしてもらったところ、
やはりそれまで笑顔であってもかわいらしい違う表情をしてくれたり、
緊張の連続で笑顔がままならないお二人も、きらっとした笑顔になってくれたりと、
まるで魔法がかかったような表情をしていただけました。
最近ゲストの皆様にもピースサインをしてもらって撮影する事も多いです。
世代によってピースサインの仕方も違っていて、それもまた面白いのですよね。
そして写真でしかできないことの一つかなと思っています。
けれども近い将来そのピースサインも抵抗がある時代が来るのかななんてニュースがありました。
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『ピースサインで指紋が盗まれる!?ネットで衝撃（R25） - Yahoo!ニュース』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170112-00000007-rnijugo-life
スマホのロック解除などにも使われる指紋認証が、ネット上にアップされた指の写真をきっかけに突破されてしまう危険性が指摘され、ネットユーザーが衝撃を受けている。
産経ニュースが1月9日に掲載した『「ピースサインは危険！！」 3メートル離れて撮影でも読み取り可能』という記事で、国立情報学研究所の越前 功教授は、ピースサインをして写った写真から指紋のデータが盗まれる危険性を指摘。同研究所の実験では、3メートル離れたところから撮影した写真でも、指紋を読み取れることが判明しているという。
ピースサインは写真を撮る時の定番のポーズ。特に深く考えることなく、ピースサインをしてSNSなどで写真を公開していた人も少なくないはずだ。しかし、そんなピースサインから指紋データを抜き取られ悪用される可能性もあるとのことで、ツイッターでは、
「これ、自衛するのはほぼ無理ゲー。 これまでアップしたものを消して回っても…… 単体での認証は不可とするとか、運用側のセキュリティ強化が不可欠」
「ピースしてる写真から指紋盗めるって話題になってるけど、いつもダブルピースの私はどうすれば」
「ピースして撮った写真で指紋盗まれるって怖い世の中だね」
など、心配の声が上がっている。また、
「まじか！写真にピースで指紋がとられるとか…！ みんな裏ピースするしか…！」
「ピースで指紋読み取られるとか怖いわ?これから裏ピースにします」
と、指紋が見えないように手の甲を向けた「裏ピース」をするというネットユーザーもいたが、
「ピースサインは指紋を読み取られる危険があるって話で、じゃあ裏ピースなら大丈夫だねって言ってるお姉ちゃんがいたけど、それ、国によっては中指立てるのと同じ効果があるんで気をつけなはれや」
「ピースで指紋が分かっちゃうから裏ピースで写真を撮ろうと思ってる人がいると思うけど、外では裏ピースは侮辱の意味があるので気をつけて」
など、一部の国で「裏ピース」は相手を馬鹿にする意味があるとの指摘も多く、こちらはこちらで別の問題が生じる可能性もありそうだ。
ネットユーザーを震え上がらせた今回のニュース。今後ネットに写真をアップする際は、より一層の注意が必要だろう。
（小浦大生）(R25編集部)
【関連リンク】
■【指紋ネット盗難】「ピースサインは危険！！」 ３メートル離れて撮影でも読み取り可能 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/170109/afr1701090002-n1.html
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端的に書けば「記念写真で指紋が盗まれる可能性が！」
ということを国立情報学研究所の越前 功教授が言われているようです。
結論から言わせていただくと、
いくらピースサインをしたところで記念写真から指紋を取得することは、
下記条件下であえて指紋を撮りたいと思わない限り撮れません。
あくまで僕判断にはなりますが、悪用される可能性の指紋が撮れる条件で考えられるのは、
・2000万画素越えの高画素の一眼レフカメラ、クリアに撮れる性能の良いレンズ。
・手が画面の半分程度の割合、露出も絞りもピントも手に合っている。
・指紋の起伏がハッキリしたライティング
そんな状態であれば写真上で指紋の判断はつきますが、
今まで結婚式を撮影してきて指紋が判別出来るような記念写真を撮ったことは無いです。
結婚式では当たり前ですが指紋で無く顔を撮るので、指紋にピントをあわせる理由がありません。
そんな撮り方をするのは、手を撮るというあからさまな意図が無ければ撮れないことなのです。
2015年に書いた記事ですが、下記の様な方もいらっしゃいました。
『ピースサインはしないよ』http://ameblo.jp/dapanda45/entry-12057354452.html
国立情報学研究所の教授さんが危機管理情報として流布することは良いのですが、
「可能性がある」といった曖昧な表現は断片でしか情報を捉えられない人も多く、
可能性を0.01%とも99.9%ともとることができるとても困った表現です。
ただ言えることはこの可能性の流布はニュースなどメディアでされていますが、
写真から指紋を盗む実証、悪用できるということが実証されていないこと。
仮に条件が良くて写真で撮ってたとしてどうやって利用するのでしょう、
利用するためには静電装置や圧力装置など数多くの装置が必要です。
教授は海外ドラマの見過ぎなのかとしか思えません。
また日本では指紋だけで出来る事と言えばスマートフォンの起動ぐらい、
銀行であればカード+指紋認証、飛行機もパスポート+指紋認証、
会社のセキュリティゾーンへの入退室はIDと指紋認証、
ダブルチェックは当たり前にあることです。
これからこの雑で曖昧な危険性のニュースによって、
結婚式でピースサインする人は減ったり、拒む方も増えるでしょう。
それによりかわいい笑顔や緊張を解く手段が無くなっていく現実、
国立の研究所の教授ともあろうものの発言、
情報を発信する意義、実証と検証、情報を発信する側に責任を問いたいなと思いました。
実証と検証を十分に行ってもらいたい限りです。
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