『小説吉田学校』(写真追加しました) | 日々思ふこと(旧館)

日々思ふこと(旧館)

日々思ふことを徒然なるままに・・・
といいながら、毎日暴れているような気がします^^;

平成25年1月26日 http://kudo.jpn.com に新エントリーを移動しました。

東宝さんの計らいで、小説吉田学校DVD発売記念試写会にブロガー代表ということで参加させていただいた。

作品はこちら
小説吉田学校
『小説吉田学校』 8月25日発売 
5,040円 発売元:東宝
http://www.toho-a-park.com/
(C)1983 TOHO CO., LTD.

原作は政治評論家 戸川猪佐武の実録政治小説で全八部に及ぶものであるが、映画は第一部の保守本流を映像化したものである。

ストーリーは吉田茂内閣が成し遂げた単独講和とその後の鳩山一郎氏との政争を描いたものであり、最後には「小泉チルドレン」ならぬ「吉田学校」生徒である池田勇人と佐藤栄作の総裁選挙で池田氏勝利、そして池田氏の病気で話は終了する。
エンドロール時には大磯(吉田邸があった場所)海岸の荒波に向かって立つ吉田茂を映し出すのであるが、コメディアンであった森繁さんとは思えない迫力である。(ただ立っているだけだと言うのに・・・)

132分ということであったが飽きるようなものではないのであるが、物足りなさが残るのはもっと詳細に描いて欲しいことがあったからだと思われる。
サンフランシスコ講和条約の素案を作るシーンはそれなりに鬼気迫るものであるのだが、やはりもっと裏面を描いて欲しかった・・・とは思うのだが、内容が濃いだけに全てをこの一本にまとめることは難しいのかもしれない。

また役者の方々の演技は素晴らしいものがある。
これだけの方々を集めてまた撮影というのは、現在では非常に難しいのではないだろうか。
また当時の政治家の迫力は、メディアの情報が限られていたから余計にあったのではないかと思われるのだが、それを見事に演じた俳優の方々には拍手したい。

政治に興味ある方には近代の政争を楽しむことができ、政治に興味が無い方は人間ドラマとして観るのもよいのではないだろうか。
ぜひ見ていただきたいと感じるの・・・であるが、実はこの試写会にはもう一つのイベントがあったのだ。

お誘いを受けた後、試写会後に政治家の方を招いて座談会というのがあったため楽しみにしていたら、政治家とは・・・
鳩山由紀夫氏 鳩山氏名刺 ←いただいた名刺はこちら
ってことで、いつも「もっとまともになれやごるあ」と言っている政党の幹事長だったのである^^;

ちなみに座談会の司会を務めていたのはフリーライターで弟の鳩山邦夫氏の秘書をやっていた上杉隆氏。
WikiによるとNYTの東京支局取材記者でもあったそうなので、NORIMITSU ONISHIのことを聞きたかったぁ~(笑)
座談会風景 右:鳩山由紀夫氏、左:上杉隆氏

鳩山氏、上杉氏、ブロガー9名(10名だったのだが一人仕事で帰ったようであった)での座談会となり、取材も何社か入っていたようである。
座談会風景 座談会風景
※写真はいずれも東宝さんからいただいたオフィシャルの画像です

座談会の内容は上杉氏を進行役として小説吉田学校になぞらえて鳩山氏に聞いていく・・・ものだったのだが、祖父である一郎氏の思い出を聞き出すような形になりつつ、実はあまり覚えていなかったり・・・^^;
鳩山氏いわく映画の中で出ている鳩山邸やそれにまつわることについていくつかの話をしてもらった。
○お化け屋敷と呼んでいる
 ・あの時代にスチームの暖房設備
 ・雨漏りがすさまじかった
○はっきり誰とは覚えていないのだが、たぶん三木武吉氏と広間で相撲をし、寄り切ったところ先がガラスで割ってしまった
○覚えているのは河野一郎氏
○一郎氏は倒れた後、実は相当弱々しかった
 ・上杉氏がここで映画ではみんなの前で倒れたのではなくてトイレだったと映画の「間違い」を指摘
 ・鳩山氏が「それじゃ映画にならないからじゃないの?」とつっこみ
 ・実は倒れた際に現読売新聞社 渡辺恒雄氏が記者としていたため第一報を発した
○吉田茂氏と鳩山一郎氏は映画でかかれるほど仲が悪かったわけじゃないと

それ以外には、民主党を作った直後くらいに現麻生外務大臣とコタツを囲んで飲んだこと、二世議員は同選挙区では5年間出馬しちゃいけない法案を提案しようとしたら菅氏が反対したことなどを話してくれた。

そこから質問タイムであったため、先陣を切らせていただいた。
二世議員の話がでたからでもあるのだが、ではなぜ落下傘候補のように北海道から出馬したのかと質問させていただいた。
(実はある程度知ってはいたのだが・・・)
元々鳩山家とゆかりの深い土地があり、そちらからの出馬をしないかと三枝三郎氏の後継候補としてでたことからだということを説明していただいた。

そしてその質問の後、聡明な女性ブロガーからの質問がでた。
近代の政治に非常に興味があり、単独講和についての問題点、北方領土についての問題点となんとも素晴らしい題材である。

鳩山氏の回答は・・・
○祖父一郎氏からは何も聞いていない
○自分の考えとしてはという前置きで・・・連合国の話し合いでは米国が北方領土をソビエトにやると言っていた。
しかし冷戦や朝鮮戦争のからみで米国は北方領土を日本領であると述べたのであるが、英国・ソビエトが反対していたのだと。
そういう経緯を含んでもっと米国を前面に出して「北方領土は日本固有の領土である、返せ!」とやらせればよかったと。
朝鮮戦争時に米国が前面に立つべきであったと話をされた。

なるほど、私の思っていることと大きなずれはないのであるが、民主党のしかも幹事長から「米国を前面に」と出るとは思わなかったので少々驚きはあった。

もう一つの質問として鳩山氏がなすべきことは?というものであった。
回答は・・・
○政権を取るのが目的ではない
○官僚リードの政治をやめたい(小説吉田学校の政治家vs官僚の引き続きではあるが)
○地方分権を本当の意味で行いたい→地域に全てを任せる→利権で自民党は離さないだろうと
○政治構造を変えたい
なるほど、これが本音であるとしたなら理解し易いものではある。
ただ地方分権に関しては少々私とは異なった見解ではあるが、それは鳩山氏は政治家と言う立場で、私は市井の者としてそれぞれの活動をして思う方向を目指せばいいだけである。

ここで時間を10分少々オーバーして終了したのであるが、鳩山氏はブロガー相手の座談会ということで、顔は見えずにチャットでやるのだと思っていたそうだ。
でも・・・試写会だし(笑)

あと最後に1983年の小説吉田学校の試写会の思い出を話してくれたのだが「夏目雅子さん綺麗だなぁ」というものであったそうな。
それだけ政治に興味がなかったと言うことであろう。

今回の貴重な体験をさせていただいた東宝さんに感謝したい。
知り合いの政治家とはちょくちょく話をすることはできるのだが、面識の無かったしかも政党の幹事長と少しの時間とはいえフリートークができる経験はなかなかないであろう。
数々のブログから私なんぞのブログを発見していただいて非常に感謝・・・感謝・・・また感謝である。

兎にも角にも 小説吉田学校 8月25日発売である。




で・・・つづき
帰りのエレベーターでまたしても鳩山氏と一緒だったのであるが、すかさず葛飾区議 早川久美子氏のフラッシュ ビキニグラビアについて早川を責めないで欲しいとお願いをした。
返ってきた言葉は・・・言えないこともあるので省略(爆)
早川氏はマイミクなのよねぇ~



追記:同じ時間と空間を共有した方々のBlogエントリーご紹介
ブロガー冥利に尽きます  横浜日和~横浜住人の独り言・・・~@ケロロさん
試写会「小説吉田学校」  こまったちゃん。のきまぐれ感想記@こまったちゃん。
ブロガー試写会「小説吉田学校」に行ってきた  邦画ブラボー@邦画ブラボーさん
ブロガー試写会「小説吉田学校」  ドラマ日記 Pt.2@Garotoさん
小説吉田学校  ◆ 超独断的番付☆映画・DVD・ドラマを勝手にランキング!! ◆@akkoさん
『小説吉田学校』★その1  ふつうの生活 ふつうのパラダイス@civakaさん
映画「小説吉田学校」  Ambrosial Rose@marqulseさん

皆様ありがとうございましたm(__)m