ディースタンダードの小関です。ここ5年くらい小説や物語を読むことがめっきり減っていたのですが、今年に入り、月に3冊、4冊のペースで最新刊を読み漁っています。誰かが
書いた物語にはその背景や世界観を垣間見ることができる効能があります。宮沢賢治のような空想、100年読み継がれる名著とは何か。情報があふれる現代において、それでも空想
という素晴らしい能力をもてるのか。などなど考えながら、最近映画化された「せか猫」を読みました。マンガでも読むことができることから10代に非常に人気がある本書。
個人的に、出張時の飛行機で一気に読みきったわけですが、号泣して目がパンパンの状態になりました。いやぁ、飛行機でよかったと思います。喪失をテーマに、誰にでも当てはまる
人間というものの習性が色濃く描かれていて、とても素直に読むことができました。まだ読んでいない方にはぜひ一読をお薦めしたいと思います。