ああ、言いまつがい☆聞きまつがい | チョメチョメ村は無法地帯

チョメチョメ村は無法地帯

チョメチョフはやっぱり変態の世界が落ち着きます。
一緒に遊ぶ人、この指とまれー。

私は独身時代、デパートガールをしていました。

今より体重が6kgも少なかった時であります・°・(ノД`)・°・







語学力を生かして…と言いたいところだが

高校時代に数カ月、ホームステイしただけの

ワシである。ペラペーラなワケない。






しかし、就職活動の際、自己アピールでホームステイを

した事を前面に押し出したが故に、気付けば

インフォメーション係に配属となりました。








先輩は身長もスラリとしている美人ばかり。

それなのに、ワシが入社した年は

美人揃いというより、個性豊かなメンバーばかりでありました。

だからこんなワシでも配属になったのだと思われます。










ツライ先輩たちのしごきやイジメにも耐え

必死で頑張ったあの時。





インフォメーションはその当時、バブルの名残で

地下から7階まで各階に11か所もありました。

1時間半から2時間周期でシフトが組まれ、

各階での勤務をこなしながら移動するのです。





地下の食料品売り場は人の出入りが激しく

とにかく忙しい。

その反面、6階の家庭用品と美術品の売り場は

平日は特に暇である。






汗鼻水たらして働いておられる方には

ジャンピング土下座したいくらい申し訳ないが

6階勤務の時は、暇すぎて寝てばかりいた。










え?!インフォメーションにいながら

        居眠りなんてできるの???









と皆さん、お思いでしょうな。

ええ、ワタクシはすごい技を持っていたんです。











目を開けて寝る眼 目ZZZ






というスゴ技を!!!!

いきなり先輩の巡回に出くわすと、よく






“チョメ山さん?チョメ山さん???”





と肩を叩かれて初めて気付くという集中力。

(てか、これは集中力というのか?w)







そんなワシですので、その頃からかなりじゃんねんな

失敗を重ねておりました。






例えば、お客様が





“おもちゃ売り場は何階ですか?”





と尋ねてこられるとしましょう。

わたくし達、係員は必ずお客様が尋ねられた内容を

復唱しなければならないというルールがありました。





“おもちゃ売り場でございますか?
  おもちゃ売り場は5階でございます。”






復唱する事で、聞き間違いを防ぐ為です。






ある日、地下の食料品売り場で勤務していた時の話でございます。

週末の混雑していた時間帯でしたので

辺りはとても騒がしかったのを覚えています。

ひとりの中年女性がカウンターにやってきました。








“あのー、ムームーってどこの階にあるかしら?”










Σ(・ω・ノ)ノ!ムームーっとな?!







いきなりなんだYO!!!(´Д`;)

聞き慣れない商品名でありましたが、そういう時は

小さく深呼吸。落ち着いてかんがえればわかる事もありますから。








チョメの心のつぶやき
 “ムームー??それは部屋着の
  ドレスのようなものか?!(°д°;)”












おっと、その前に復唱しなければならん!!

少し動揺しながらも、インフォメーションガール

らしく笑顔で復唱した。














モーモーでございますね。うし







お客様に大笑いされたのは言うまでもない・°・(ノД`)・°・









他にも言いまつがいだけでなく聞きまつがいも多くあった。

復唱をしなかったが為に、大恥をかいたといった

エピソードをご紹介しよう。










カウンターに50代くらいのダンディーな男性が

いらっしゃった時の話である。







“おねえさん、バファリンって何階?”








このように、いきなり細かい商品名を尋ねられる時が

多々あります。













チョメの心のつぶやき
“バファリンが何階って?
 それはつまり薬局はどこ?
  ってことか?!(°д°;)”











ワシはこの日に限って動揺したのか、復唱を忘れてしまっていた。













“1階 ドラッグストアにございます”






とハッキリと申し上げた。

すると、男性客は眉間にしわを寄せてこう言った。













“君、、、ぼくが言ってるのは男性用
      バファリンだよ?!(-"-;”












偉そうな男性客の口調にムッとしたチョメチョフ。








チョメの心のつぶやき
“男性用??バファリンに男性用
   なんてねーよ!!”








少しムキになって言い返した。













“お客様、男性用はおそらくないかと…
   小児用ならございますが?(`ε´)”
















・・・・・・・。









しばしの沈黙。







ワシはアホの人に説明するように、優しくそして

なだめるように、その男性に言ってやった。










“お客様、、、では一度ドラッグストアに
 ご案内いたしますので、係員とご相談の上
  ご希望のお薬をお求めになられては
          いかがでしょうか?”










フンッ!!痛み止めは生理痛に効く意味で

女性用はあっても男性用はねーんだYO!!!ヽ(`Д´)ノ

大事な事は2回言ってやるぜ!!!







すると男性客はひっじょーに怒った口調でこう言った。














“君ーーーー!!さっきからなんか勘違い
しているようだけど!?
 


 僕が聞いているのは





紳士服のバーバリーだよ?!ヾ(。`Д´。)ノ”













( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚










すぐさま4階紳士売り場をご案内し、平謝り状態となったチョメチョフ。

ジャンピング土下座とはこの事である。











ふんっ!!!(◎`ε´◎ )



男性はワシを馬鹿にしたような顔でその場を去って行った。

大きなクレームにならずに済んだのが何より幸いであった。









そんなこんなで、ワシのインフォメーション勤務は

その後3年続いたが、4年目に入ってすぐに

経費削減の為、インフォメーションカウンターが

5分の一に減らされた。そして売り場へ異動となったワシ。

その異動は不景気が原因だったのか、それとも

ワシが場違いである事に上司が気付いたのか

それは聞かぬまま、係を去ったのは言うまでもない。